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【感想・ネタバレ注意】映画「竜とそばかすの姫」を観て
こんにちは、リョウです。
公開から1ヶ月くらい経っていますが、今日やっと「竜とそばかすの姫」を観てきました。
細田守監督作品は好きなので、興味はあったのですが、最近なぜか映画館に行くテンションにならなかったんです。しかし昨日、金曜ロードショー終わりのCMにまんまと引き込まれ、急きょ観に行くことに。
もうめちゃめちゃ良かった。(ミーハーなので)帰りに小説も買いました。
記憶が新鮮なうちに(いつからだか、観た作品が早々に僕の頭から抜けていってしまうので)、思ったこと・考えたことを書き出して覚えておきたいので、ここに書きます。
まず、仮想現実という世界観が大好きなので、そこで夢中になれました。それから音楽、特に「歌」に焦点を当てた話だったので、そこも僕にはクリティカルでした(MVのような、映像と音楽が組み合わさっている作品を観るのが好きなんです)。
現代とはるか先の(もしかしたら近いのかもしれない)未来を融合させたような世界でありながら、ストーリー全体は「シンデレラ」のような、歴史ある王道を行っているようで、そこにも何かメッセージ性があるのかなぁとか思ったりしながら観ていました。「人間いつの時代も変わらないものだよね」とか、そういうメッセージなのかなと。
またこれは恐らくそうだと思うんですが、SNSでの誹謗中傷やそれを見ている僕らの様子を、強烈に風刺しているのかな、と感じました。「顔を出していないから」云々のくだりは、「確かに自分もnoteとかTwitterだったら言いたい放題できるもんな……」と思いながら、細田監督が映画監督として顔を出しながらメッセージ(社会風刺に限らずですが)を発することの意味を強めているようにも思いました。
ここからは描写の話、ネタバレ注意です。
僕、本当に「クジラ」が出てくる作品、好きなんですよね。実写でもアニメでも、クジラにはどういう訳か圧倒されて、泣けてしまいます。一体何がクジラのあの雄大さ、慈愛あふれる母性、畏怖を抱かせるようなオーラを生むんでしょうか? 分からないですが、とりあえず帰り道に映画「海獣の子供」を思い出したのでそれもレンタルしてきました。これから観ます。
また、劇中に出てくる「竜のお城」のあの絵本っぽさ、とても素敵でした。中にいるアバターを考えたら納得のいく描写ですし、あれはきっと、「竜」ではなくて「天使」が思い描いたものなんじゃないか、という気がしています。天使が竜を守るために、仮想世界「U」の中に作り出したのかな……とか。あくまで個人的な考察ですけどね(笑)。
それから、終盤のシーンですが「細田守監督だなぁ……」という印象でした。そこに至るまでに散々悪党を描いているので、「サマーウォーズ」とはまた異なる感触を覚えましたが、「誰もが皆、何かをきっかけにして呼び覚まされる「善意」とか「慈愛」のようなものを必ず持っているというのだ」という主張のように受け取れました。「本当にそうだったらいいけどな」と思いましたが、冒頭の民衆の様子を見るに「二面性はどうしても否定できないよな」とも思えて、手放しで感動していいものかな……と考えたりしました。この人たち、いま放っているのが「善意」でも、明日には誰かを……とか。人間だから当然といえば当然かもしれませんが。
……未だ感動覚めやらぬ、という感じなのですが、だらだらと書いてしまったら無粋なので、このあたりで終わります。共感していただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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