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【読書記録】読書を通して自分の内面を知る(著・尾崎コスモス)

  目安:約2100文字

珍しく読書記録です。
作家・読書家・書斎倶楽部主宰など
さまざまにご活躍中の尾崎コスモス氏の著書
『読書を通して自分の内面を知る』
についてです。

実は尾崎氏とは同じ講座の同窓生ということもあり
(時期は微妙に違うのですが
 一度だけお会いしたことがあります)
今回の出版の情報を知ってから
発売日を楽しみにしていました。
で、勝手に記録記事を書いてしまいました。

尾崎コスモス氏のnoteはこちらです↓

1.人生と本との関わり

こちらの書籍は
著者の尾崎氏が本の世界と出会った幼少期から
人生と本がどのように関わってきたかという
小説風なタッチの書き出しからスタートします

小説やビジネス書など
ジャンルをも問わず読書されている尾崎氏ですが
だからこそ説得力もあり
人生と本のさまざまな関わり方を知ることができます

2.読書が苦手な人にも

実は、最初にこの本を読んだときに
「読書が苦手な人にこそ読んでもらったらいいのに」
と感じました。
というのも、読書に対する認識が
変わると思ったからです。

読書が苦手なことも掘り下げてみると
傾向や理由があるようで
オンライン読書会を頻繁に開催されている
書斎倶楽部主宰ならではの視点と分析だと思います。

読書に対する思い込みや悩みなど
おそらく幼少期の
本との出会い方であったり
環境であったりが
その後の読書の好き嫌いに
大きく影響している印象です

本と仲直りする

自分の場合は、以前にも書きましたが
読書自体はできるけれど小説は苦手
という子ども時代を送っています。

ですがそのころミュージカルと出会い
大人になってからは
その原作などを手にするようになり
認識が少し変わったため
小説と仲直りしています。

現在に至っては執筆もしていますから
思い込みを取り払うというのは
いかに「視野が広がる」ということに繋がるのかと
驚いたくらいです。

尾崎氏の著書は
そういった意味でも読みやすく
言葉がスッと入ってくるので
読書が苦手だけど
新しい認識を得たいと考えている人には
おすすめしたい一冊です。

思い込みを取り払えるのは本との関係だけではない

この「読書への思い込みや認識」
を変える事で
本との新たな付き合いが始まるわけですが
そのあたりを拝読していてふと思ったのが

これは本に限ったことではないな
ということです。

・自分の生き方であったり
・人間関係であったり
・物事への向き合い方であったり

柔軟な視点で
認識を変えることによって
広がる世界というのは
多方面にあるという事です。

正誤思考による見方で
正しさを追求し
異物を排除しがちだったちょっと前の時代。

そうではないという声が上がって
多様性という言葉が表に出てきて
少しずつ変わろうとしている現代。

でも以前の記事で言ってますが
「男女平等」と言っているうちは
男女平等にはなっていないというように
「多様性」と言っているうちは
結局カテゴリーに縛られる。

そうではなくて
思い込みを取り払って
人対人の関係性の中で
「相違思考(そもそもみんな違う)」
という認識があるからこそ
相互尊重と歩み寄りの世の中になる。
そんな日がやってくると願っていいのかな
なんて思いました。

3.言葉を知る

子どもの成長を見ていて気付いた事があったのを
この本を見て思い出したのですが

言葉を覚えるにつれて癇癪が減る

という経験があり
確かに本人の資質もあるので
そもそも性格の部分もあるかもですが
怒りや不満を言葉で表せなかったときより
言葉を使って表現できるようになった時の方が
手の付けられない癇癪は減ったんです。
それを思い出しました。

それって、まさに
言葉によって人は思考している
という部分に繋がっていると思うのですが
読書によってその言葉が増える事も確かで
思考が深くなるのかなと思います。

・自分の気持ちを表現できる
・感情を言語化(可視化)できる
・だから変に感情的にならずに済む

しかも小説に至っては
(架空ではあるものの)
他人の人生も心の中も
沢山観ることができるので
生き方の例がたくさんインプットされるわけです
学ぶところはたくさんあるんですね。

4.そういう読書のされ方

で、執筆という視点に移してみたのです。

娯楽として楽しめるもの
という要素は忘れてはいけないとは思いつつ
その中で人生の本質にかかわる課題
というものも潜ませたい
と思って書くのを心掛けていて

それはあながち間違いであったり
書きたいものより読まれるものを、とか
単なる書き手のエゴである、とか
頭ごなしに悪いもの扱いをされるもの
ではないんだなと思いました。

そういう読書のされ方をしたときに
何か解決の糸口になるセリフとか
寄り添える世界観であったりとか
面白いだけではない何かを残せたらいいなと
まだアマチュアなのに思いました。

5.苦手な人にも読む人にも書く人にも

分かりづらい紹介だったかもしれませんが
この本は
・読書が苦手な方にも
・一歩踏み込んだ読書をしたい人にも
・文筆活動を目指している人にも
ぜひ手に取ってみてもらいたいなぁ
と感じています。

・本の楽しみ方、書き込み方
・本を手放すタイミング
・読書ノートについて
など、様々な切り口から
人生と本との関わりを書かれていて

本との向き合い方は
自分や人との向き合い方にも通じる
ということを考えさせられる本だったからです。

『本は自分で探すしかない』

人生は自分で歩くしかない
と言われているようなこの一文が
全てを表現しているのではないでしょうか


最後まで読んでいただきありがとう
ではではまたまた

梅本 龍





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