登山、行きたい
自粛生活、終わったら何がしたい?
そう聞かれたら迷わずこれ、「登山」。
山歩きに行きたい。
この前はザックに荷物を詰める夢を見てしまった。
登山を始めたのは2年ほど前。
最初はツアー登山から始めて、今はだいたいソロ登山をしているが、最近会社の山好きの人達と、一緒にどこか登りたいね、と話したりしている。
子供の頃、父に連れられ、ときどき山に登った。
登っている最中はたいして会話もないのだけれど、ちょっとした冒険といった感じで、楽しい時間だったことを山の景色と共によく覚えている。
鬱蒼とした林道や、森林限界を超えて視界の開けた稜線歩き、急に降ってきた雨に慌てて岩場に隠れて雨がっぱを着込んだこと、いろんな場面が思い出される。
大学進学で上京して以来、関東近郊にどんな山があるかもわからず、登山のことは頭から遠のいてしまった。
それから20年以上経ち、過労のため心が疲れてしまった時、ふと思い出したのが登山だった。
メンタル回復の為に読んでいたある本に、自分のしたいこと10のメニューを作成しそれをやっていく、というものがあった。
その中の項目に、なんとなく気にはなりつつも放置していた「登山をする」というメニューを入れた。そして、一念発起しザックやシューズを購入し、登山ツアーに申し込んだ。
最初にツアーで登った山は、奥多摩の御岳山、日の出山で、それほど標高はないがほどよく体力を使い、頂上からの見晴らしも良く、初心者の自分には十分満喫できる登山体験だった。
さらに帰りに寄った温泉も最高で、またすぐに登山の虜となった。
山の魅力はいろいろあるが、頂上に登った時の達成感はもちろん、山の上で食べるカップラーメンの美味さ、下山後の温泉とビール! 最高すぎる。
ソロ登山は、特に下山の時、まわりに誰もいなくて黙々と歩いていると、それまでの疲れもあってだんだんと一人の世界に入っていく。下山のほうが、転倒など怪我をしやすいので一歩一歩集中して歩く。すると、どこか瞑想しているような状態にもなってくるのだ。
心を鎮めて修行僧のように歩いていると、落ち着いた気持ちになることができ、その時間がとても心地よい。
そして山を下りた後は、疲れていても、とても清々しい。
今は関東近郊の山々を登っている。
上京以来、関東の山の事など何も知らなかったのが、今ではどこにどんな山があるのかわかってきたのが、ちょっと嬉しい。
ひとつ山に登ると、また次に登りたい山が見つかって、楽しみが尽きることがない。まだ、日帰り登山だけなので、山小屋泊で縦走などもしてみたい。
書いていたら余計に山に行きたくなってしまった。
さぁ、自粛があけた時の楽しみに、次の登山計画を練ろうと思う。
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