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Last Night オンラインバー vol.6

6回目のオンラインCafeBarDonnaの振り返りです。

ここは夜な夜な集まり、密やかに語り合う場所。昨夜もマガジン・サークルの個性豊かなメンバーが集まってくれました。



▼Secret Guest▼


あきらと

今回は、noteで一年間に個人企画を14個も立ち上げて運営されていてきたあきらとさんを中心に、「企画・コミュニケーションについて」というテーマで、カウンターに並んだメンバーとディスカッションしました。

企画の立案から、人の巻き込み方など、経験に基づいたあきらとさんの企画運営思考をいろいろと聴かせていただきました。それが結果的に一対一のコミュニケーション術につながり、ひいては、一対一をのつながりを編み込んだ巻き込み型の連鎖───遠心力を生んでいるという興味深いお話です。

テキスト上のキュートな彼のキャラクターももちろん本物ですが、実際に顔を見合わせて話をするあきらとさんの言葉には淀みなく。トライ&エラーを繰り返し、実直に己の力でnoteという街で厚い信頼の関係性を築いてこられたマンパワーを感じました。

心の部分だけでなく、知的好奇心を満たされる言葉が多かったので、いろいろ書きたいのですが、あきらとさんの企画レシピですのでこれ以上はあまり書けません。

い~の

い~のさんは先日、目標としていた297日の毎日更新を達成しました。その背景の話、そして、その経験から獲得したものについての言葉が興味深く。僕の中ではい~のさんは独立した時間軸に生きて、別世界で「自分の愛するコンテンツ」を自由自在に配信しているイメージがあります。だからこそ、い~のさんの考えていることやその表現について惹かれます。

297日の毎日更新のきっかけとなる物語と、それを実現するたくましさ。「(毎日更新によって文章の)量が質へと転化しましたか?」という問いに「書くことは鍛えられました。でも、素振りだけじゃダメだなって気付きました」という答えに唸りました。「素振り」が何を意味しているのかということはあえてここでは書きませんが、その体験を通して「もう一歩深い創作表現」を獲得されたのではないでしょうか。今後のい~のさんの文章はさらに複雑で艶やかな色味を帯びていくことでしょう。心から楽しみです。

masako kato

ルワンダ在住のmasakoさん。話を振ると、その場に良質の「問い」を投げかけてくれます。それらは、良い意味で、予想外の言葉たちです。参加者に聴きたいことは僕もたくさんあるのですが、たまに「masakoさんから何か質問ありますか?」と振らせていただきます。masakoさんの言葉が放たれると共に、その場に心地良い沈黙が訪れます。思考の沈黙。みんなの頭がぎゅるぎゅると回転しはじめるのがわかります。「あなたのその無意識レベルでやっていることを言語化してみて」というような良質の問いかけに議論はより深まっていきます。

企画におけるコンセプトの生み出し方。あきらとさんの言及した「参加型のイベントにすることの重要性」に対する純粋な質問として、「運営の人数を増やした時にコンセプトのつくり方(あるいは、共有の仕方)はどのようにしているのか?」という投げかけをしてくれました。

これは非常に興味深い話です。コンセプトはエッセンシャルエレメントですから、それ自体が企画の中核を形成しています。それをつくる人間が複数になれば、齟齬が生まれるリスクもあるわけです。実際に、周囲へ伝達する場合はカルピスの原液を水で薄めるようにその状況や人に合わせて、コミュニケーションをとらねばなりません。

それに対するあきらとさんの答えが意外で。良い意味で、彼に抱いていたイメージを覆されました。

池松潤

池松潤さんはオンラインでもオフラインでもイベントを企画・運営されています。大手広告代理店に所属されていた時期はマスに向けて大きなプロジェクトを形にされてきました。潤さんのおもしろいところは、聡明かつ、柔軟性に富んでいるところで。「一対n」の関係性から「n対n」の関係性にコミュニケーションの質が変わった点を掘り下げ、その時代の流れに合わせてプロジェクト自体も意図的に変化させていらっしゃいます。「新しいツールを取り入れたイベントをいち早く形にする」という面を注目されがちですが、本質的にはコミュニケーション(の価値と在り方)の変容に対する鮮やかなアプローチの方がより高度であり、潤さんを語る上で重要なポイントだということは改めてここで述べておかねばなりません。

今回、潤さんにお声掛けしたのは、あきらとさんの企画・運営の対比となる体験と思考を持ち合わせている、ということ。加えて、あきらとさんの考えに潤さんはどのような感想を持つか聴いてみたいという個人的な好奇心です。「新しいもの」や「変わったもの(異物)」と出会うと、潤さんはスパークして新しい発想を生み出します。その瞬間が見たかったw

もちろんその逆も然りです。潤さんの言葉であきらとさんの発想が飛躍する瞬間も同時に見たい。結果的にお互いにとって大きな収穫があったように思います(もちろん、僕にとっても)。

すー

すーさんは、あきらとさんの参加表明の告知後、一番に連絡をくださいました。運営チームとしても一緒にプロジェクトを進めていった仲間であり、その場にいてくれるととても落ち着きます。

ご自身も「企画を主催すること」を考えていらっしゃるようなので、個人的にこの回がすーさんの心にどう響いたのかがとても気になるところでもあります。ウィルスによるコミュニケーションのオンライン化による影響によって、noteでは私設賞を含めた個人企画が急増しているので、類似的な企画は群れの中に埋もれてしまいます。

僕たちは、その隙間を縫って「興味を惹き付ける新しい企画」を立ち上げる必要があります。ここで行われたディスカッションの中で、その糸口が見えたのではないでしょうか。僕にははっきりと見えました。

みくりや佐代子

そして、本日の主役である企画芸人あきらとさんが粋な計らい。途中参加で、シークレットゲストとしてちゃこさんを呼んでくれました。

コンテストのことや文章のことについていろいろとお話を聴かせていただきました。僕の中ではちゃこさんはプレイヤー(書き手としてのクリエイター)の印象が強かったのですが、意外なことに素敵な企画の原案を持っていらっしゃった。思わず「あきらとさんとちゃこさんで形にしてくださいよ!」と興奮してしまいました。

ちょうどあきらとさんが今考えている企画と重なる部分があり(詳しくは言えないのですが)、ちゃこさんの体験に基づいた希望的な発想がそれをよりブーストさせてくれる形で(こちらも詳しくは言えない)。僕の頭の中では、うまくいく気しかしない。あれを、こうして、この人に、こうして、あそこを、こうやれば……間違いない。という案件です。

CafeBarDonnaでの談義の中で、企画が形になればこれほど素敵なことはありません。必ず、形にしましょう(あきらとさん)。

濃密な90分はあっという間に過ぎていきました。それはそれは充実した時間でした。

これは、再びあきらとさんを招いて「企画」をテーマに第二弾を開かねばなりませんね。大事なこと(まだ言えないこと)を話しているので、なかなか記事にできませんが、この「場」には大きな価値があります。

「創作について」のテーマも奥ゆかしく大好きですが、「企画・コミュニケーションについて」のテーマはエネルギッシュになります。この二つのテーマはコンスタントに続けていきたいです。

お集まりいただいたみなさん、素敵な時間をありがとうございました。

お知らせ

さて、ここで重要なお知らせです。6月17日(水)に急遽、「オンラインCafeBarDonna vol.7」を開催することを決定しました。今回はいつもと形式が違います。みくりや佐代子さんをゲストに招き、僕がインタビューをするという回です。創作について、コンテストについて、企画について、「書くこと」のコツについて。たくさん聴きたいことがあります。「前半30分にインタビューして、後半60分みんなでディスカッションする」というスタイルを想定しています。

いつも参加者は5名限定なのですが、今回は上限はありません。ご予定が合う方はご参加ください。

※基本的に参加者はミュートしていただき、僕とちゃこさんのお話を聴くという仕様になります。参加者からの質問を募り、その都度ミュートを外してディスカッションに参加していただくこととなります。


【vol.7】

6 月17日(水)
20:00~21:30

ゲストにみくりや佐代子さんを招き、「創作についてのあれこれ」をインタビューします。「30分インタビュー、60分皆でディスカッション」のような形式です。


【vol.8】

6月21日
10:00~11:30(日本時間)
限定7名

アメリカ組(マリナ油森さん、Micaさん、たなかともこさん、ことふりさん)を中心に招き、みんなで語り合いましょう。時間はアメリカで生活しているみなさんに合わせます。文化やライフスタイルの話もお伺いしたいです。「お話したいテーマ」も募集します。

ぜひ、ご参加くださいませ。

※オンラインCafeBarDonnaは、マガジン『シルキーな日々』、オンラインサークル『教養のエチュードしよう』のメンバーの特典です(どちらかに加入していただけると利用いただけます)。


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オンラインCafeBarDonnaとは


今後の予定





「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。