見出し画像

「癒される人」とは【#言語化れんしゅう】

「癒される人」について考えてみました。

やわらかく、穏やかな雰囲気を醸している。深く、ゆったりとした安心感のある声。呼吸が深い人。何でも受け止めてくれる器の大きさを感じる。迷いや悩みを溶かしてしまうような、世界の見方やことばを扱い方ができる人。姿勢が良くて、落ち着いた所作、おおらかでリズムのいい話し方。声や雰囲気、あるいは肉体へのアプローチで心身共に癒すことができる。

嶋津(X)

これは、わたしの考える「癒される人」の印象。他の人はどういうことに「癒される人」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。

とある武術の達人にインタビューした時「武力で敵を倒すのではなく、敵を癒すのです。癒してしまえば、相手の闘争本能はなくなるから」と言っていたのが印象的でした。そこで質問です。

あなたがついつい癒されてしまうのはどんな人ですか?

以下、届いたみなさんの「癒される人」をご紹介します。

みなさんのお答え

【1】

興味を示さずに僕の言葉に耳を傾けてくれて、でも本当に大事に思ってる言葉はちゃんと拾い上げて貰える人。

興味関心を抱かれるのもそれはそれでストレスになり得る。それでいて大事なことばは拾ってくれる人。

【2】

子どもや犬やカピバラなど癒してくれる存在は色々いますが、共通しているのは相手の事を癒してあげようなどの意識をせずに自分の魅力をこちらに向けてくれる存在でしょうか。

禅問答のようだ。「癒そう」という思惑を持たない純心さの持ち主。

【3】

私の弱さを受け止めてくれる良き理解者。「弱さをさらけだせて云々」とか「何強がってるの?」というのが話題になるのも、やはりこの街が戦場だから。人間は自然界に逆らって、精神的弱肉強食の世界を生み出しました。理解者がいる人は弱さを吸収してもらえる。 だから強い。傷は治しつつ癒す。

弱さを受け止めてくれる理解者。弱さをキャッチしてくれる人。

【4】

愛する人、笑顔が素敵な人、声のいい人、気配りができてる人、かわいいものが好きな人、etc。話をよく聞いてくれる人で適度なパーソナルスペース保ってくれる人。

さまざま要素の集約が「癒し」を構成している。

【5】

自分を開いているけれど、明け渡してはいない人です。

オープンではあるが、投げうっているわけではない。寄りかかっているのも違うかな。

【6】

私の悩みを吹き飛ばす一言をかけてくれる人。

ことばの薬を手渡してくれる人。

【7】

このポストの答えを考えながら自覚したこと。 私は見た目が美しいものや人にとても癒やされるという傾向にあるんだ。内面的なこともたくさんあるけれど、視覚で癒しを得られている部分はとても大きいかもしれない。確かに美しい風景や絵画やジュエリーやネイルや花や人などを見るととても癒やされる。

視覚的な美しさに癒される。確かに、人によって優位な五感はありそうですよね。それを知っていることは生きていく上でとても大事ですよね。

【8】

「笑顔に向かう矢はなし」と、諺にもありますが、こちらが相手に敵意を持っていても、相手が「人間というものに深い信頼を持っている」場合、笑顔に無邪気さがあり、こちらの人間性を信じていてくれるとつい癒やされて、心を許してしまいます。私も、その人を見倣っています。

人間への圧倒的信頼。それが笑顔に現われる。そういう人と一緒にいると心が洗われますね。

【9】

利害関係も何もない名も知らない街なかで出逢う幼子。笑ってても泣いててもかわいいし癒される。肩のチカラの抜けた無責任な立場でその眩しいばかりの生命力や可能性だけを見れるのは楽しい。

知らない幼子。ああ、わかります。子どもってその存在だけで何か不思議なエネルギーを放っていますよね。

【10】

私がこの世で癒やされている人ワンツーは藤井風くんと息子。二人の共通点を考えた。心根が優しい、かわいいもん好き(小動物やぬいぐるみ)、超マイペース、のんびりしている、人の悪口を言わない、人と喧嘩をしない、自分の得意分野が飛び抜けて優れている(人を魅了する)、真っ直ぐで一途、邪念が無い、美しい。

天衣無縫で天真爛漫、穏やかで、洗練されている人。いいムードとリズムを持っていそうですね。

【11】

近寄りすぎず遠すぎず、こちらの話をゆっくり聞いて受け入れてくれて、同時に自分のことも話すし自己主張もするような、そんな人に癒されます。

程よい距離感で対話を楽しめるような人。

【12】

骨抜きにされるのは、こちらとは違う温度差でおおらかで包み込むような相づちとそんなことに囚われていては前に進めないよ的な愛のアドバイスをくれる人。観点や受け止め方の違う人に癒されます。

自分とは違う温度の包み込むようなあいづち、愛のアドバイス。自分とは異なる観点の人に癒されるというのは非常に興味深いです。

【13】

いつでも、どんな時でも、頼りにしてくれて、笑いかけてくれて、心配してくれて、味方でいてくれる娘です。ずっとべったりだと、疲れてしまうけれど、純粋で綺麗な目を見て話すと、言葉通りついつい癒されてしまいます。

純粋できれいな目を見て話すと癒されてゆく。不思議と気持ちが浄化する。娘さんはほんとにほんとにすばらしい存在ですね。

【14】

自己陶酔と自己顕示欲から離れた、凪のような人。自分をよく見せよう、かっこつけようとしない人は一緒にいて癒されます。一言でいえば、素朴なことが癒しにつながるのかもしれません。相手からも自分からも強い自我を感じてしまうと、癒しからは遠くなってしまうように思います。

凪のような人。素直で、素朴で、大きく見せないような。

【16】

今母とふたりで暮らしていて。母の介助をしながら彼女とベッドの隣でよく話をするようになりました。記憶もグラデーション帯びてるのですが時折父に優しくされた時のことを話してくれて。嫌な思い出はひとつもなかったと言っている母と話してると。何故か傷付いた自分の過去が癒された気持ちになります。

なんてすてきなお話なんだ。これは何が起きているのか。「癒し」によって過去が救われる。大事なエピソードをありがとうございます。

【17】

私はかなり神経質で短気でせっかちです(マシになりました)。子供が産まれ、足の遅くやたらと汚し意味もわからず泣くいつ死んでもおかしくない生命体に戸惑いイライラする事もありました。疲れていて怒ってしまう事があって、でも彼は「どんな時でも私に笑いかける」のです。屈託の無い笑顔で、きっとまだその時は2歳だったから良く分からなかったのでしょう。しかし、どんな時でも私を頼りにしてニコッとされると怒っていても疲れていてもすうっと消えて行くんです。彼に癒されて、共に育ってきました。

疲れていても、怒っていても、すぅっと消える。息子さんの存在自体が癒しであり、活力である。すばらしい現象だ。「癒し」とはこういうものなのかもしれない。

【18】

会話をしていて、同じリズム、同じ呼吸を感じる人。

同じリズム、同じ呼吸。その律動が心地良くなり、癒される。なるほど…ありがとうございます。

【19】

うちの寺の本山の御門跡様。偉い方なのに、自分を偉いと少しも思っていない方です。頭が良いですが、自分を頭が良いと少しも思っておらず、人の話をよく聞いてくれる人です。優しいです。様々なご苦労を幼少期からされてきて乗り越えてきた偉大な方です。すれ違う時、私が通る為に、体を細くして避けて道を開けてくれる人です。

とてもすてきな方だなぁ。すれ違う時に、体を細くして道を空けてくれる。人柄が伝わってきました。

【20】

その方自身はクールでクレバーなのに愚直さを決して嗤わない人。

人の愚直さを決して嗤わない。いいなぁ。

全てではないですが、このようなコメントが届きました。

ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「癒される人」のイメージがすくすく育っていきました。

#言語化れんしゅう

これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。




「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。