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「良い教育」とは【#言語化れんしゅう】

「良い教育」について考えてみました。

固定された概念や価値観を解放して、自由になること。あなたが、“あなた”らしく、一所懸命に生きられる環境や状況をつくること。その人の魅力を引き出し、豊かにしてゆくサポート。自分で考え、自分で行動でき、自分で責任を取れる人を育ててゆく。人との関わりの中で、歓びが自分にも他者にも歓びが生まれることを知る。何より、学ぶ歓びを知る。これすなわち、わたしにとって「良い教育」とは対話である。

嶋津(X)

これは、わたしの考える「良い教育」の印象。他の人はどういうことに「良い教育」と捉えているのかと思って、Xで問いかけてみました。

あなたの思う「良い教育」ってどんなの?

以下、届いたみなさんの「良い教育」をご紹介します。

みなさんのお答え

【1】

学生時代の一時期をカナダで過ごした友人は、感情表現を学ぶ「演技の授業」や、肯定感を高める「好きなものを発表しみんなで誉める授業」をカナダで受けていたそうです。日本にもあったらいいなぁと思いました。

感情を表現できて伝える力は、今求められる能力だと感じます。そういう意味で、演技の授業だったり、自己肯定感を高める授業はおもしろそうですね。

【2】

良い教育、自分を愛おしむことを通して、身近な物から社会、世界を見て自分の可能性と居場所を知り、そこで自分が何をもって貢献できるかという智慧と技術を身に付けられたら良いなと思います。

身近なモノから世界や社会を見て、自分の可能性と居場所を知る。何でもって貢献できるかの智慧と技術。

【3】

正解は一つではない、ということを教えること。

おぉ、ぐっときました。義務教育では習わなかったことだけど、ほんとそうだ。

【4】

それぞれの答えを、みんなが大切にしてくれること

さまざまな考え方を、尊重し合えるマインドを育むことですね。

【5】

画一的でないこと。たった一つの解答を答えさせるためだけに知識を使わない。広い視野でその教科を眺められるようになるために知識を授けるような教育。

モノの見方を養うための知識を授けること。その視野は広く、方法は多様であったほうがいい。

【6】

教育を受けたいと思ったタイミングに、その学びたいことにまつわる環境や人、媒体を用意できること。

「受けたい」タイミングで、それを提供できる環境やコンテンツを用意できる。

【7】

教育者なので毎日のように考えるのですが、学生の知的好奇心を刺激し、彼らの「調べる」「考える」プロセスが始動するようなキッカケを作れる教育ですかねえ。エンジンをスタートする教育とでも言いますか、最初のキッカケさえ与えれば、あとはほっといても自分で進むような、そんな教育です。

わぁ、わたしの若い頃にそんな先生と出会いたかったです。

【8】

教える人と教わる人が時に反転するような関係性があってもいいような気がしました。 教える立場の方も、教えているという感覚を脱いで、共に考えるみたいなスタンスもいいなあと。

お互いが教え、お互いが教わる。半学半教のこころ。お互い「教わる」感覚があると健やかですよね。

【9】

世の中には多種多様な人がいて、それぞれに主義主張があって、正義はひとつではないということ。 生きていくための選択肢はたくさんあるけど選ぶのは自分で、色んな役割で社会は成り立っていること。 それらを教わったり、体験できる教育。

正義の多様性。選択するのは自分。それらが有機的に社会を形成している。それを教わり、体験できること。すてきな場ですね。

【10】

教育しないことですね。それより学ぶための動機づけやエンパワメント、及び主体性を活性化させる関わりの中で、己自らのが学ぶことを通して双方向で育まれる人間としての知恵にこそ目を向けたい。その上で、先人としての知識や経験、絶望から掴み取った希望の持ち方を分かち合う 対等を心がけること。

教育しないこと。おもしろい。主体性が誘発される環境づくりと、きっかけや背中を押す力。

【11】

他言語を学ぶ時、ちゃんと発音しようと努力している人を冷やかしたりからかったりしない環境(田舎故の実体験ですが…) ちゃんと聞けて話せることがもっと上手くなりたいという欲に繋がると思います。

挑戦や学びをバカにしたりしない環境。大事だなぁ。

【12】

自分で考え、調べる事ができ、様々な意見があることを理解できる 与えられるばかりでは無く、自分で求めていく様な教育が良い教育だと思います。

主体性の喚起、そして自分で考える方法を教えること。

【13】

教育を受ける人、一人ひとりの成長や興味関心をとらえて一番興味を持ったときにその内容を一緒に学んでいく(ように寄り添う)。

興味関心を抱いたことにフォーカスし、サポートしながら共に学んでゆく姿勢ですね。

【14】

教育が生きる術を身につけさせること、だとすれば良い教育はより良く生きられるようにすること じゃあより良く生きるとは、その子自身の「個」と周囲の人々などの「社会」との調和かな 個として周りと調和する術を身につけられる教育が良い教育。

「個」と「社会」とのつながりや調和を生む知恵や技術。大事ですね。それが仕事にもなり、仕事がコミュニケーションにもなる。その術を育むもの。

【15】

安心して応えることができる。成功も失敗もどちらも評価して次もまたチャレンジしようと促せること。

挑戦しやすい環境と、背中を押してあげる姿勢。

【16】

生徒の個性がどうしたら社会で活かされるか考えられて指導されるのが教育だと思います。 教育と社会がかけ離れていると若いひとと指導する側も疲弊してしまう。

個性と社会の結びつき、融合、調和も含めて指導する。

【17】

罪悪感と思いやりを混同せずに教えてること。

こころの在り方ですね。それを教えたり、体感させたりするのって難しそうだなぁ。

【18】

教養が学べること。形式に囚われない学びの場があること。

形式に囚われない、ある種の自由さが教育の環境には必要である、と。

【19】

ひとりで生きていけるよう教え、ひとりでは生きていけないことを気づかせること、的な何かです。

すてきな表現だなぁ。自立と共生を促す体験こそが教育である、と。

【20】

自主性を尊重してくれる指導者のいる環境。それだけでなく、ある程度やってみたら成功例やコツなど教えてくれるところ。自主性だけを尊重して何も教えてくれないところもあったが(私の場合ピアノです)、教えてもらう側だけの可能性だけでは伸びは限られている。

個人の自主性を尊重しつつ、成長しやすい道筋を教えたり、それをサポートする姿勢。

【21】

多くの選択肢が持てるように、学ぶ、経験。「負けるが勝ち」ありです。

「勝つ」だけが正義ではないことも含めた多くの選択肢を持てるように育てること。

【22】

こどもたちに数多の選択肢と決定権があって、民主的な話し合いの場があり、自己表現や自己決定を行えること。 また環境としては障害の有無や国籍などにとらわれず、すべてのこどもたちが同じ環境下で上記のことができるように整備されていること。

主体性の喚起と対話力を養うこと。その環境づくりも含めて教育。

【23】

(その相手に対しての)どのように教育するか、考え続けて行われる教育。 自主性、好奇心、想像力、考える力......何をどう教育するか、教育者の立場によっても、教える相手やその環境によっても、当然ベターは異なります。さすれば、教育は考え続けられねばならないと思いました。

人間はそれぞれ個性を持ち合わせている。相手によって何が良いか、あるいは、その状況によって何が良いかを常に考え、更新し続けることができる教育。完成はない。

【24】

一般的に良しとされる教育方法全般を指して良い教育だと思います。 学習指導要領に沿って、毎日誠実に生徒に向き合う教育者の教育は基本的には良い教育だと思います。 結果論で考えると、生徒や時代背景によって良い教育は変わるので良い教育とは普遍性のないものだと思います。 その時代の普通とされる教育方法が無難な良い教育方法なのかもしれませんね。

その時代で一般的に求められるような教育法こそが、良い教育である、と。

【25】

こどもたちが主体的に「学びの場」を作れるよう、大人が見守りサポートをすること。 小さな頃から自分の意見を自由に発言し、議論する場を経験させること。 一方通行の「教える」ではなく、同じ目線で学び合える環境の上にそれぞれの成長が育まれること。

半学半教の精神ですね。教え合い、学び合う関係性。意見の尊重と自由。

【26】

知らないことを知ることがこんなに楽しくなって、もっと知りたくなる そんな気持ちを教えてもらう環境を用意できる場所。

知的好奇心を引き出す環境とサポート。そんな場所、最高ですね。

【27】

教育に「良い・悪い」があるとは思わない。でも、長く多世代に受け継がれている教えは、誰かの技術や知能を身につけるための役に立っていたり、何かの意義を守っていたり、理由があるのだろうから。 私が教えてもらって、タメになった役立ったと思うことは、私とって「良い教育」てことになると思う。

自分が教わってタメになったものが「良い教育」。結果としてそれが浮かび上がる…なるほど。

【28】

個別の身体性を基礎にし、ロゴスパトスエトスのバランスがある教育。 私方言になると 「チブルチムマブイドゥの連携を考えること。特にマブイの確認を怠らないこと」。

身体性のあるロゴス・パトス・エトスのバランス。その調和。

【29】

自分で考えて、行動ができる様になること。

自発的に考えて、選択して、行動を起こせるように育てること。

【30】

絶対的な安心感の中で、あらゆることを自由に経験してもらう。

すてきだなぁ。そういう場づくりをわたしも心がけたいです。

全てではないですが、このようなコメントが届きました。

ことばには、人それぞれにイメージがあり、定義がある。それらを読ませていただいていると、わたしの中でも「良い教育」のイメージがすくすく育っていきました。

#言語化れんしゅう

これからも皆さんのお知恵をお借りしながら試していきたいと思います。Xのスペースでは、みなさんからいただいたことばを感想を述べながら紹介させていただいております。ぜひ、お気軽にご参加ください。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。