佐野 諒太

シンガーソングライター。アコギ屋の店員。音楽オタク。 勉強したことをアウトプットしてい…

佐野 諒太

シンガーソングライター。アコギ屋の店員。音楽オタク。 勉強したことをアウトプットしています。超個人的な記事なので、お店とは一切関係がないです。

最近の記事

代表的なサイドバック材の違いと音の大まかな特徴

ローズウッド  縦のスジが綺麗な木材。フィンガーギターの人が使うギターにはこの木材が使われていることが多い印象。代表的なギターはMartin D-28。音の傾向としては、低音部と高音部がしっかりと出る。中音域は出過ぎない。  ローズウッドを基準に代替材として使われる木材の代表としてはウォルナット、パーフェロなど。ジリコテも代替なのかもしれないが、ちょっと質感が違うと思っている。 マホガニー  言い方がアレだけど、ブツブツした模様が特徴的な木材。カントリーの歌手が使うギターに

    • ギターの弦は緩めるべきか

       おそらく日本でギターを売られるようになった時から続いているであろうこの議題。ギターの弦は緩めるべきか。諸説あるが、なんとなくこの2ヶ月アコギ屋で働いてみて、上司の言うこととか、自分で感じたことから答えを出してみる。  結論としては、緩めたほうが安パイということ。その理由として2つある。 1. 弦を緩めないでギターを置いておいたときに起こるトラブルの方が、緩めておいた時に比べて多そう 2. 日本はギターにとって環境が悪すぎる  それぞれ説明してみる。まず1の方だが、弦を緩めず

      • Headwayの風が吹いている

         Headwayというアコギブランドはご存知だろうか。ディバイザーという会社が持っているブランドの一つで、エレキギターだとmomose、ベースだとBacchusという名前のブランドをやっている。店員をやっていて思うのは、最近Headwayの風が吹いているということだ。  というのも、円安やら戦争やら諸々、日本国力の衰えやら、私は経済に詳しくないので良くわからないが、とにかく数年前に海外製のアコギが一気に値上げした。その値上げ幅はざっくり10万円程度。基本的にアコースティックギ

        • 最近のはなし

           最近は自我がどんどん薄れている感じがする。  どんな音楽を届けたいのか、どんなふうに活動していきたいのか、どんな音楽が作りたいのか、歌いたいのか、そんなことが全く見えなくなってきている気がする。きっと聞く人にとってはそんなことどうでもよくて、ただ良い曲を聴きたいと思っているだけだと思う。  合唱曲とかって、笑っちゃうほど美しい言葉が並べられていると思う。小学生や中学生の頃は歌っていて何も違和感がなかったし、楽しかったけど、大人になって歌ってみると恥ずかしかったりする。でも

        代表的なサイドバック材の違いと音の大まかな特徴

          トップ材による音の違いについて

           アコースティックギターにおけるトップ材とは、正面に見える一枚板のことだ。ホールが空いていて、音が飛ぶ方向を向いている板である。この板の振動を通して音を前に飛ばすので、使用する木材によって当然音が変わってくる。代表的なトップ材は以下だ。 ・スプルース  最もオーソドックスな木材。色合いは白っぽい黄色。低音から高音までのバランスが良い。サイドバックに使う材の特性を、変な味付けなく前にしっかり飛ばしてくれる印象。また、産地によって名前の頭に色々つくことがある(例:イングルマン・

          トップ材による音の違いについて

          Songwriterというギブソンのダークホース

          ギブソンJ-45はマーチンD-28と並ぶアコギのレジェンド的なギターだ。J-45は中域に温かみがあり、しっかりストロークすると太くてガッツのあるサウンドが出る。他のメーカーのギターには出せない、いわゆる"らしい"音が出る。 例えばRECで使いたい音のイメージがギブソンっぽい場合、他のギターでもぽく弾けるけど、やっぱりギブソンのギターを使う方が早い。最近読んだ記事だと、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」の左でなっているアルペジオはマーチンD-35をギブソンっぽく弾いたものらし

          Songwriterというギブソンのダークホース

          歌とギター選びの話

           ギターを選ぶときに見た目は重要なファクターだ。変えようと思えば変えられるけど、ものすごく手間と時間がかかるので基本的には変わらないと思って買うことになるだろう。一定以上のお値段を出しておけば悪いギターに出会うことの方が難しいので、あとは見た目とフィーリングで選ぶのが良い気がする。  一方でプレイヤー側の視点に立てば、欲しい音から選ぶという選び方もある。私の場合は自分が歌を歌うので、それに合うギターが欲しいなと思ったりもする。以前Gibson J-45を所有していたのだが、

          歌とギター選びの話

          コア系の木材を使ったギターがいい感じ

           アコギのお店に行ったことがある人なら見たり聴いたりしたことがあるであろう、ローズウッドやらマホガニーやら、というのは木材の名前である。前者を使った代表的なギターがMartin D-28、後者はGibson J-45である。ローズウッドをボディで使うと、全音域がバランスよく出つつ、中音域が控えめになるような音が出る。マホガニーをボディで使うと、ローズウッドに比べて中音域がしっかり出るようになり、温かみのあるサウンドになる。というのが私の見解。  アコギ店員になりさまざまな木

          コア系の木材を使ったギターがいい感じ

          キャロルキングが良すぎた

           どうもです。シンガーソングライターの佐野です。引っ越し日が迫ってきていますが、まだ何も荷造りしてなくてヤベェけど知らないっす。  ここひと月くらい、人から教えてもらったアルバムをスーパー聴きまくっていたのですが、そのラインナップの中でも「キャロルキングはやべぇよ」と言われました。一回聴いたことあるような、ないような、と思いながら名盤「Tapestry」を聴くや否や、終始ニヤニヤが止まらない。71年のアルバムなので、下手にシンセサイザーは入っていない。ピアノ主体のバンドサウン

          キャロルキングが良すぎた