代表的なサイドバック材の違いと音の大まかな特徴

ローズウッド
 縦のスジが綺麗な木材。フィンガーギターの人が使うギターにはこの木材が使われていることが多い印象。代表的なギターはMartin D-28。音の傾向としては、低音部と高音部がしっかりと出る。中音域は出過ぎない。
 ローズウッドを基準に代替材として使われる木材の代表としてはウォルナット、パーフェロなど。ジリコテも代替なのかもしれないが、ちょっと質感が違うと思っている。

ローズウッドの木目
https://www.hoxan.co.jp/species/indianrosewood/

マホガニー
 言い方がアレだけど、ブツブツした模様が特徴的な木材。カントリーの歌手が使うギターに使われるイメージ。代表的なギターはGibson J-45。音の傾向としては、中音域がしっかり出て、ローズウッドに比べて低音と高音は控えめな印象。
 マホガニーを基準に代替材として使われる木材の代表としてはサペリなど。(厳密には代替というよりサペリはマホガニーの一種らしい)

マホガニーの木目
https://wood.shop-pro.jp/?pid=2021903

メイプル
 和名で楓かな。白くて、物によっては模様が綺麗なのが特徴。代表的なギターはGibson SJ-200。硬い木ということもあり、硬質ながらも暖かい音がする。弾きこみ具合にも寄るが、基本的には高音部に特徴があり、低音は出過ぎず、前述の通り暖かい中音域が出たりする。作りが悪いギターだと高音ばかりが強調されることもあるが、上手に作ればバランスの良い音のギターに仕上がる印象。
 代替材は特になさそうな印象だけど、個人的にサクラの木はメイプルに近しい音を感じる。

メイプルの木目
https://www.lumber-walk.com/products/detail.php?product_id=266


 他にもハカランダとかコアとかあるけど、もしちょっといいギターを買おうと思うなら、無難なのは上記だろうか。特にローズとマホのどちらかから選ぶのがオーソドックスかなと思う。
 スーパー適当に選ぶ基準を設けるなら、ソロとかよく弾く人はローズウッド、僕みたいにコードバッキングが多い人とか、指でアルペジオとか弾くのが好きな人ならマホガニーなのかなって勝手に思ってます。

 ちなみに、上記の木の音の特徴は単板(一枚板)のギターのときに分かりやすい。合板(合わせ板)だと違う倍音が出現するため、材の特徴とは別の要素が混ざってくる。一流のビルダーはそこも考慮してあえて合板を使ったりもするらしい。


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