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自由律俳句 #222

【玄関を開けると快晴だった】


今日は快晴だった。
ビックリするような快晴だった。
暑くも寒くもない快晴だった。
完璧な快晴だった。
100人中100人が納得する快晴だった。

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいて、快晴だった。
行く河の流れは絶えずして、しかも、快晴だった。
吾輩は猫である。名前はまだないが快晴だった。
国境の長いトンネルを抜けると快晴だった。
メロスは快晴だった。

冒頭が快晴なら、今日はきっと、何かが違う。


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