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努力をし「続ける」ことを目標にする

このエントリーは35歳になった自分に対しての振り返りとこれからへの宣言でもある。別にたいそうなことを伝えたいわけでもない。僕のような普通な人でも一歩踏み出すきっかけになったので、参考になればいいなと思う。

事業を開始して6年ほど経ったのだが、今ほど日々の努力が大事だと思っているタイミングはない。当たり前すぎる話なのだが、意外と「身に染みて」わかるのは簡単なことではない。僕の場合はと言えば1年半前の2019年4月。きっかけは、経営戦略の会議を開いていた際に創業メンバーの1人から「僕たちが提供しているBaaS(= Brokerage as a Service - クラウド証券インフラ)やInspire(=Insuarance as a Service - クラウド保険インフラ)、データ分析のソリューションは向こう5-10年でどのようなパートナーのどのような課題を解決するのですか?」と言われ、答えに詰まったことだ。このような質問にこたえるためには様々な領域で明確なViewを持てないと答えることはできない。そのとき「自分は実はあまり成長してないのではないか?」とものすごく不安を覚えたのを鮮明に記憶している。

目の前にある仕事を全力でこなすことは必ずしも成長につながらない。なぜなら成長には勉強が必要であり、それはつまりどれだけインプットするか?ということを起点とする。経験をつめばつむほど、インプットをせずとも仕事というのはこなせるようになってくる。そうなったら、仕事をこなすのと同じくらいの姿勢でインプットに励まないと成長は鈍化していく。まさに僕がそうなっていたのだ。とっさに「これはマズい!」と思った。

僕はとにかくココロザシだけは高い。世の中に大きなインパクトを与えられるような会社をつくりたいと思っていて、どこかに売却したり、上場ゴールでちょっとお金持ちになって、悠々自適に…なんて言うことにはまったく興味がないむしろ事業をやるなら社会を変えるくらいの意気込みでやらないと起業をする意味がないくらいだと思っている。なのでFinatextは「金融をサービスとして再発明する」をミッションにかかげ、世の中の「これからの」金融サービスの標準になっていく意気込みで事業をしている。。。。

なんだが…!! 

いや、そんな大それたことを「ほざく」のはいいんだが。。。。きちんとそれにむけて成長してる??見合うような努力を全然してなくね?ということに気づいた。そしてさらに気づいたのは、僕は試合とか試験とか外部的なイベントがないことに対して、オープンエンドで地味に努力し続けて技を磨きつづける的なことを一度もしたことないんじゃないかということ。そんな33歳の春。

そこで瞬発力と行動力だけはある僕は、とっさに「絶対何があっても毎月五冊本を読んでそれをまとめてブログなどにアップしよう」と思いついた。特に理由はなく思いついた。おそらく継続して努力しつづけれるモノは何か?それもすぐに今日からはじめられることは何か?を総合的に判断してのことだったのだろう。どんな本を読むかと言うのもあまり計画立てずに、経営に役立つようなビジネス書をまずは手当たり次第。「努力をし続けないと気持ち悪い」という習慣をつくることを目標にした。唯一課したルールは100冊読むまで言い訳なしで絶対やろうということ。単純計算すると1年8ヶ月やり切り続けないといけないことになる。これから続く何十年もの努力の旅のスタートにちょうどいい。それに今回は努力を’継続して’することが目標だ。

結論から言うと、2020年11月になんとか100冊やりきることができた。目の前の仕事がどんなに忙しい時でも。そして2019年の6月から第一子が誕生して子育ても加わったときでも。さらに、奥さんが出産後に重度の産後うつになったりした。それでも看病しながら、精神的にものすごいしんどい時期でも例外なしにやった。本の分量によるが、読んでまとめるとなると1冊あたり5時間くらいはかかるので、合わせて500時間ほどかけたということになる。どんなことでもそれなりの水準になるためには10,000時間ほどかけなければならないという話もあるので、このペースで続けていくとあと380ヶ月(31年8ヶ月)、つまり僕が66歳になった時に初めて達成される。もちろん、それまで続けるつもりである。

*まとめはすべてMediumにアップしている。最近は1-2つ特に学びが深かった点とアクションにおとせる点をなるべく書いた上で、エッセンスを抜き出している。ちなみにKindleハイライトがマジで神ツールなどで激烈にオススメだ。
https://ryota-54760.medium.com/アウトプットの質というのは、インプットの量に見事なまでに比例してくる。インプットとは思考や意思決定、手をうごかす時などに使える武器や技のようなものである。例えば僕の場合、会社の代表なので主な役割としてはトップ外交だったり、外部に対する講演や発信、そして各チームのアシストやコーチングになってくるのだが、やはり取れる選択肢が格段に違う。最新の考えを伝えることが可能だし、社内に対して踏み込んだInsightを提言することもできる。そうすると自分だけでなく、周りの人のアウトプットにもポジティブな影響を及ぼすようになる。

もちろんアタマの良し悪しで必要なインプット量というのは変わってくるが、ビジネスの世界にいる時点でそんな大差ない。なので、とにかくインプットの量を増やせば増やすほどアウトプットの質は上がる。特にコミュニケーション能力が高い人間ほどアウトプットの質をごまかせてしまうので、インプットの重要性に気づかないで時が過ぎるケースがある。僕がそうだった。これへの対処として「努力をし続ける力」を養うということだ。そして、それを養うには人間の能力でもある「惰性」を利用すれば良いのである。人間に本来備わっている自動的反応システム(i.e. 歯を磨く)に努力に相当するアクションを忍び込ませればよいのだ。つまり「習慣化」である。

僕の場合、この読書の習慣を始めて半年くらい経ってから日々のアウトプットの質の向上を少しだけ実感できるようになり、そのあとは指数関数的に自分のアウトプットの質の向上を感じている。トレーニングで言えば、体幹にあたるような地味なものなのですぐには効果がでない。やらなくてもすぐには困らない。だからこそ、こういう基礎をしっかりつくることが将来ものすごく大きな差を生むことになる。特にベンチャーの場合は、本を読んで「ふーん」って思うだけじゃなくて、すぐに小さいアクションにもつなげてみることも可能なため、さらに学びが加速される。

当たり前のはなしだが、一流と呼ばれる人はみんなこういった努力をしかも非常に早いタイミングからやっている。僕の妻などは、3歳から32歳までほぼ休みなしに毎日何時間もバレエを練習していた。アスリートやアーティストなどの世界と比べると、ビジネスの世界はぬるい。とくに死ぬ気で努力しなくても生きていけるからだ。トップアスリートのレベルにはまだまだ至らないのだが、少しでもそのレベルにいくためにも僕は当面「努力をし続ける」ということを目標にしようと思う。35歳のおっさんにもなって、あたりまえすぎる話で恐縮なのだが、あたりまえのことをあたりまえにやり続けられる人が最終的に大きな成果をあげることだと信じつつ...

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