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雨ときどき曇り

天気予報によれば週末は雨ときどき曇りらしい。

週末は好きな人と遊ぶ予定があるので、天気予報が当たらないことを願い、柄でもないけど晴れ間が差すようにてるてる坊主を作っている。

ちなみにてるてる坊主を作ったことは一度もない。でも君とのデートは晴れてほしいから、げん担ぎとして慣れないことをしたりしている。

お手製のてるてる坊主をiPhoneのカメラに収め、どんな反応が返ってくるのか気になったから、すかさず君にLINEを送る。

「当たらない方を願うなんて、なんだか可哀相ね。」

確かに当たらない方を願うなんて、可哀相なのかもしれない。大抵は当たる方を願うし、宝くじやビンゴゲーム、自分が欲しいものはなんだって当たってほしい。

当たるか当たらないかドキドキしているあの感じがたまらなくいい。

もちろん君とのデートも当てに行きたい。むしろ当たれ。当たってしまえばいい。でもこればっかりはげん担ぎをしても意味がないから、自分の意思をきちんと伝える必要があるんだよね。

天気予報が雨なら外れることを願う。雨の日のデートはなんだか少しものさみしい気がするから、どうかお天気さんよ空気を読んでほしい。

人間ってなんだか不思議で面白いね。

雨ときどき曇り。これは天気予報士さんが予測した週末の天気。

もし晴れたなら君とよく行く植物園にでも行って、君の写真をカメラに収めたいなんてことを考えていた。カメラのファインダー越しに映る笑顔が素敵な君を見て、その素敵な瞬間を自分の手で残しておきたい。

君と僕だけの空間。あの素敵な刹那を一生残しておきたいんだよ。

例えば週末に雨が降ったとする。

僕の予定では、晴れの時用のプランしか用意してなかったから、雨の時用の代替案を用意しなくてはならない。ああ困ったもんだ。

雨が降ると行動範囲がどうしても狭まってしまう。降らないでいいときに限って降ってしまう雨。

でも雨が降ると草木は喜び、緑が生い茂り、花が咲く。

花好きにとってはたまらなく嬉しいこと。でもタイミングが違うんだよなぁ。週末はぜひとも晴れ間が差してほしい。

花や植物が好きな僕は、デートとは関係のない妄想を膨らませながら、雨が降った時の代替案を考える。でも今回ばかりは空気を読んで欲しいからどうか降らないでおくれよ、雨。

雨ときどき曇り。まるで僕の今の気持ちを表しているみたい。君とのやりとりに沈んだり、ちょっといいことがあったと思ったら喜んでの繰り返し。

雨ときどき曇りの繰り返しを生きているとほんとめんどくさいし、たまに自分に苛立ちを募らせてしまうときもある。

週末は天気予報当たらないといいな。外れてぜひとも晴れてほしい。

もしも晴れ間が差したなら、僕は君に自分の気持ちを告白するつもりだ。

そういうことなのでお天気さんお願いだから空気読んでくれると嬉しいな。

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