別の人の彼氏になったよ

「別の人の彼氏になったよ」と君からLINEが届いた。ああそう。そんなことでうろたえる私ではないけど、一体どんな女なんだろうね。きっと私よりも性格もスタイルもいい女の子なんだろうと素直になれない自分が嫌になる。

どうして「彼女」ができたことを私に報告してきたんだろう。当て付け？それともまだ未練が残っているから？私を捨てたあなたからの報告の意味が全然分からないし、そんな報告なんて私は望んでないよ。

そんなことよりも君はもう前に進めたのね。私は前髪が邪魔でうまく前を向いてまだ歩けないし、君と私がもう戻れないことはとっくの昔に知っていたからもう君との過去なんてどうでもいいんだけれど。風の噂で聞くのも悲しいけど、直接報告されのはもっと辛いね。

いつか2人並んでみたハッピーエンドの映画。「あの2人のようには私たちはいかなかったね」なんてもういない君には届かない言葉を発したところで何の意味もない。朝目を覚ましたときに、横で眠る君の寝顔に癒されることもなくなったね。

それは君も同じなんだけど新しい彼女ができたいまの気分はどう？

「おやすみ」と目をつぶった君の瞳にいつまでも私が映っていて欲しかった。もう終わってしまった恋。いや、君が勝手に終わらせてしまった恋のエンドロールには私とあなたの2人だけの名前が並び、流れ去るだけ。

恋が終わり、あなたとも終わり。次は幸せになるからって強がる私を抱き寄せる君はもういないから、1人でも前を向けるように、強くなってみせるよ。戻らない幸せがあると教えてくれたあなたは、自分の力で幸せになれるからどうぞ勝手に幸せになってね。