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春になったら

冬を乗り越えて、春はやってくる。

春は一番好きな季節。好きな理由を挙げていくと、きりがないからやめておくことにするよ。

まだ少し肌寒さが残るこの頃。もう少し暖かくなったら、ベンチに腰掛けて、一緒に鼻歌でも歌おうか。もしくは桜を見ながらお酒を飲み交わそうか。

寒さが少し残る春とやがて暖かさを取り戻す春。どちらも愛おしくて、季節の変わり目を楽しむことは、人生の醍醐味なのかもしれない。

人生の物語の1ページは、季節とともにめくられる。季節の移り変わり。ただ天候が変化するだけのこの事象にこれほどまでに心惹かれるのはなぜだろうか。

夜が明けて朝になれば、小鳥のさえずりが聞こえてくるそんな春。

小鳥が空を回遊しながら、子どもみたいに街に挨拶をする。

小鳥のオーケストラが街中に響く。白に覆われていた街中が緑色を取り戻し、小鳥たちも帰ってきた。

心地よい光に、心地よい小鳥の歌声。小鳥のオーケストラを聴きながら、朝の優雅なひとときを楽しもうか。

これまで夜が長かった1日も少しずつ太陽が顔を出す時間の方が増えてきた。太陽が昇り、そしてまた落ちる。人生なんてただそれの繰り返し。

その中に喜怒哀楽が込められていて、1人1人自分だけの物語がある。泣いている人。笑っている人。怒っている人。悲しんでいる人。時期が違うだけで、自分も全ての人に当てはまるのが運命。

街はだんだんと暖かさを取り戻す。そして、寒さの残る冬はもう過去の話となる。

ねえ今年の冬はどんな冬だった?

冬には冬の楽しみ方があるし、温かいものに暖かさを感じることができるのは、冬の醍醐味だよね。

どこを見ても重装備な服装だった街が、まるでダンスを踊るかのように、軽やかになっていき、やがて冬は終わりを告げる。

真っ赤なカーディガンに白シャツとジーンズ。履きなれてしまったスニーカー。色鮮やかな景色に、色鮮やかな服装。春はおしゃれが楽しくなる季節だ。

君の住む街にはもう春はやってきましたか?

もう会うことはないかもしれないけど、「同じ花を見ている」って考えると僕らはまだ繋がっているのかもしれない。昔は同じものを見て、同じ感情を共有し合った。それを僕らは「青春」と呼んでいた。

学校を卒業してから疎遠になった人もいる。疎遠になることは悪いことなんかじゃない。全ての出会いに何らかの意味があって、またご縁が合えば僕たちはまた出会えるはず。だから悲観的になる必要なんてない。

運命なんて言葉があるなら、僕と君が出会ったことを運命にしたかった。勝手に運命共同体ってことにして、君の心をいつまでも奪い去りたかった。

出会いを「奇跡」という言葉で、全てを片付けてしまうのはあまりにも悲しいから、僕らが出会ったのは必然ってことにしよう。

必然の出会い。必然の別れ。起こる事柄すべてが必然で。

その繰り返しの中で、寂しさを堪えながらも前に進んでいく。

物語のエンドロールに流れる僕と君の名前。

春になればまた新しい出会いがある。

新しい出会いに少しのドキドキと不安を胸に心を躍らせよう。

君の住む街にもう春はやってきましたか?

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