「言葉」はおまじない
何かに悩んだときに思い浮かべる言葉がひとつだけある。
それは「なんとかなる」という言葉。
この言葉を思い浮かべるだけで、なぜか少しだけ心が軽くなる。まだ全然なんとかなったわけじゃない。むしろここからどう切り抜けるかが大事なんだけど、「なんとかなる」が思い浮かんだら本当になんとかなりそうな気持ちになる。
頭の中の思考が「どうにもならない」から「なんとかなる」に少しずつ変わっていっているのかもしれない。言葉は薬とはよく言ったもので僕自身いつも言葉に助けられてばかりいる。
「どうにもならない」から、「なんとかする」への思考変換。あとから振り返れば、大抵の問題は最終的にはなんとかなっているから言葉は馬鹿にならないなって。
悪い方向へ考えれば考えるほど足が付かない泥沼にはまっていく。でも「なんとかなる」を思い浮かべた途端に、少しずつ視界が晴れていく気がいつもしている。
プラスの言葉の自己暗示。言葉に従い、言葉に導かれるがままに問題を少しずつ紐解いていく。雲がかった空が少しずつ晴れていくあの感覚。視界がどんどんクリアになり、いつの間にかだだっ広い大草原を駆け抜けられるぐらいには前向きになっている。
おそらく突きつけられた問題をなんとかしているのは自分自身だ。なんとかしている背景のその裏には、「どうにもならない」から「なんとかなる」に変わっていく言葉のおまじないがきちんと効いているからに違いない。
言葉は薬にも毒にもなるおまじないだ。どう扱うかはその人次第。どうせ扱うならポジティブに扱いたいし、自分の身の回りの言葉を前向きな言葉で溢れさせたい。
言葉ともっと仲良くなりたいし、言葉そのもので誰かの人生の支えにもなりたい。言葉は深いし、その魅力にはまればはまるほどいろんな言葉を知りたくなってしまう。
人生はなるようにしかならない。そして、先の未来は起こってみないとわからない。
だからいつも胸の中に「なんとかなる」を秘められるそんな人間でありたいなと強く思う。