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君とピアス

君がくれたピアス。ふたつでひとつのお揃いの気持ち。

片方だけ外して、2人の気持ちもすぐにお揃いじゃなくなった。

君が過去に開けたヒ耳の穴の中に知らない誰ががいて、すぐさまお揃いのピアスで穴を塞いぐ。

君がくれた優しさは誰かを傷つけて知った優しさだってことは知ってたよ。でもその優しさに特別を感じていたから私にとっては心地良かったの。

ねぇ、相合い傘で濡れてる方が惚れてるんだって知ってた?

いつも君の方が濡れていたのに、離れて行ったのは君の方だからあんな言葉はまやかしでしかなかったのよ。

まやかしの言葉で私を騙して、君なしじゃ生きれなくなった惨めな私の出来上がり。まだ前に進めてないのが惨めな証拠だよね。

世間的には飼い慣らしてるようで、実は君に飼い慣らされてた私。

私は君なしじゃ生きれなくなったのに、君はもう知らない誰かを好きになっている。

2人になるのは一緒に決めたのに、1人になるのは勝手に決めちゃうそんな君を嫌いになりたかったのに、まだ好きなのはなんでだろう?

片方の愛が重くなって、その重さの軋みが少しずつ歯車を狂わせる。

振られたら最後、わたしは過去の女に成り下がるだけ。そして、あなたも過去の男に成り下がる。

ただそれだけの事実が儚くて切なくて心細くてまだそばにいたくて。無意味な期待を繰り返しては沈みゆく私。

2人で見たラブストーリー。でも2人の関係はもう終わり。

恋愛なんてもう懲り懲り。君に伝えたいアイムソーリー。

君なしの人生。私なしの人生。2人の道はもう交わることがない。

片方だけ外れたピアス。もうお揃いじゃなくなった2人の気持ち。

ありがとう、さよなら、ごめんねという言葉を最後に君に送るね。

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