止まない雨なんてこの世にはないから

2019年9月にベーチェット病という難病を発症していることが発覚した。

当時の平均睡眠は4時間程度。仕事ばかりの毎日を過ごし、9月1日に過労が原因で仕事中にとうとう倒れてしまった。体重も4キロほど落ちてしまい、周りの人には「痩せたね。ちゃんと寝てる?」とばかり言われていた。

ふと意識が遠のく。周りの「救急車を呼ぶ?」という声で目が覚める。誰が倒れたんだろう?救急車を早く呼ばなくちゃと焦る自分。

でも目を開けるとなぜか天井を見つめている自分がいた。何が起きたのか状況が全く理解ができない。体が痺れて動けず、ようやく自分が倒れたことに気づく。

その日は少し休んだら回復したから、病院へは行かなかった。でも少しずつ目にもやがかかるようになり、1週間後もやで目が見えなくなった。

目が見えなくなってようやく地域の小さな病院へと足を運ぶ。お医者さんに「こんな小さな病院ではあなたのことを診察できません。大きな病院の紹介状を書くから今すぐ行きなさい」と言われた。

そして、地元の大きな病院へと無理矢理搬送され、3時間ほど全身の検査を受ける。光を目に当てられすぎて、立てなくなり、車椅子で看護師さんに手解きを受けた。

「あなたの病名はベーチェット病です」

ん?何それ?やばい病気なんだろうか?

聞いたことがない病名だから全然理解できない。話を聞いているうちに少しずつ状況がわかってきた。どうやら僕は難病を患ってしまったらしい。

自分が難病になるなんてみじんも思っていなかったから、その事実を受け入れることができないまま治療を受けていた。

最初は週2回の通院。

眼科と内科の両方にかかるから診察代も馬鹿にならない。難病指定の病気は国から支援金をもらえるという話を知人から聞いた。でも難病の程度が低いから難病指定の認定をしてもらえないという現実。当時は苦しかったけど、皆さんにpolcaを支援してもらってなんとか生き延びることができた。

目が見えない。関節が固まって動けない。湿疹や口内炎で体が蝕まれるなど様々な症状があった。その中でも一番きつかったのは目が見えなくなったこと。

目が見えないのは不便すぎる。外に出歩けないし、家事もできない。そして、パソコンの文字を打つことすらできなかったから仕事もやむなく休むことになった。

でも1ヶ月半ほどである程度まで回復することができたんだよ。毎日先生に言われたことを馬鹿真面目にやった。先生が言うから間違いないと盲目的に信じた結果、社会復帰できることになったんだよ。

通常の生活ができるようになり、仕事も復帰することができたから心の底から安堵する。仕事ができないという現実は辛すぎるし、お金がなくなるという不安から早く解放されたかった。

文字を書くことを生業としている自分。好きで始めた文字を書くことを奪われてしまったのはたまったもんじゃない。今文章を書くことがとても幸せだなって。

今日は定期通院の日でした。最初は1週間に2回の通院も、治療のおかげで今では1ヶ月に1回に減っている。色んな人に支えてもらったから、僕の病気が良くなったから感謝しかない。

毎回開かされる目の瞳孔。外の日差しが眩しすぎていつも目を細めながら家に帰っているんだよなぁ。あれほんとどうにかなんないかな。

そして、通院が終わる。1ヶ月に1回の通院が2ヶ月に1回の通院に変わった。少しずつ快方に向かっていることがとても嬉しい。難病から逃げずにきちんと向き合った自分を今日ぐらいは褒めてあげてもいいと思った。

少しずつ前に進めているという事実。まだ油断はできないということもまた事実。でもきちんと向き合い続ければ良くなると信じているから、これからもうまく難病と付き合っていこうと思う。

人生には波がある。山あり谷ありだし、良いことも悪いこともたくさん起きてしまう。喜怒哀楽が詰まった人生。それで良いし、きっとその方がいい。

辛いことが起きた時は先の喜びのために今辛いことが起きていると信じて前に進むしかない。向き合うことでしか解決することはできないからね。

時には逃げても良い。向き合い続けることに苦しくなったら逃げるが勝ちなんだよ。自分を追い込みすぎることはやめよう。自分を甘やかしてあげることもまた優しさなんだよ。

逃げた時間も向き合った時間も全部自分のためにあるもので、そこに無駄なんて何一つとしてないから自分のペースでゆっくり前に進んでしまえば良い。

辛いことを乗り越えたその先には良いことしか待っていないんだから。

悲しみの涙もいつかは枯れてしまうからその日までは思う存分泣いてしまえば良い。

止まない雨はないし、明けない夜もない。

自分に言い聞かせながら生きることに希望を持って生きていこう。

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