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阿佐ヶ谷はいつも晴れ

新宿乗り換え、中央線の電車に揺られ、阿佐ヶ谷へと向かう。駅にはたくさんの人がいて、商店街は賑わいを見せていた。なぜかはわからないけれど、僕が行く阿佐ヶ谷はいつも晴れている。今日も昨日の曇天が嘘だったんじゃないかと思うほどに雲が少なく、空は青でいっぱいだった。

これまでに阿佐ヶ谷には3回足を運んだことがある。1回目は友達が店を開いたと聞いて、遊びに行った。そのときの出来事はあまり覚えていないけれど、天気が快晴だったこと、阿佐ヶ谷に地元のような懐かしさを感じたことを覚えている。

2回目は東京を旅しているときに、阿佐ヶ谷で運営している友達のシェアハウスに遊びに行った。2回目も天気は晴れだ。阿佐ヶ谷には天気の神様でもいるんじゃないかと疑問を持ったことを覚えている。

数人で定食屋さんに行って、各々食べたいものを食べてシェアハウスのルームツアーをしてもらった。その後、銭湯に行くことになったんだけれど、その日は生憎にも定休日で、残念だなぁなんてみんなで笑いながらシェアハウスに戻った。部屋でシェアハウスに住む人たちといろんな話をした。

当時恋愛系の記事をたくさん書いていたため、友人が僕のことを恋愛ライターと紹介していて、なぜか何人かの恋愛相談を乗ることに。恋愛の悩みの大半は自分の中に答えがある。僕が答えられることなんてない。だから、黙って話を聞いて、どうしたいの?とだけ聞いたような気がする。もちろん悩むは解決しておらず、恋愛ライター失格の烙印を押されても何も文句は言えない。

友人が阿佐ヶ谷の魅力を語り出す。商店街の野菜が安い、人が温かい、都心部のアクセスがいい、阿佐ヶ谷は僕の地元の街と雰囲気が似ている。地元の商店街は地域の人の頑張りのおかげで賑わっているし、とにかく野菜が安い。青の安さを知ってしまったらもうスーパーで野菜は買えないと思ってしまうほどだ。人は温かいし、都心部のアクセスも悪くない。まるで自分の地元みたいな街だったから、阿佐ヶ谷にはじめて来たときに妙な安心感を覚えたのかもしれない。まだ阿佐ヶ谷のことはほとんど何も知らないけれど、とてもいい街だと思った。

そして、今日が3回目の阿佐ヶ谷である。友達のシェアハウスに遊びに行くために阿佐ヶ谷に行く。阿佐ヶ谷には何かご縁があるのかもしれないと、自分の都合のいいように解釈したい。その証拠に、僕が行く阿佐ヶ谷はいつも晴れている。地元のような温かさを感じるこの街はとても居心地がいい。いいところだけでなく、良くないところも含めて、もっとこの街を知りたいなんて考えながら、阿佐ヶ谷の商店街の温かい雰囲気を噛み締めながら歩いている。

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