『優しいね』って、言葉が嫌いだった

『優しいね』

なぜか僕は、いろんな人からこの言葉を掛けてもらえる回数が多かった。確かに僕は『人に優しく、自分に優しく』を信条に生きているし、両親から『他人に優しくしなさい』と言われ、育ってきたため、僕は優しい人に映っているのかもしれないね。

でも、僕は『優しいね』って言われるのが苦手。苦手な理由は、誰かに嫌われるのが怖いため、相手にとって都合のいい言葉を選択しているに過ぎないからだ。

そして、相手が捉えた優しさは、実際に甘さの場合もあるから、相手に渡したものが優しさかどうかは、時間がたってからじゃないとわからないってのが事実。

優しさと甘さは、いつだって紙一重だ。そして、人は自分に都合のいい言葉を常に探している。こんなことを偉そうに書いている僕自身も、自分を肯定してくれる人やものばかりを選択し、自分の身を守ることに必死だ。

厳しい言葉は、実に受け入れがたいもの。厳しい言葉を受け入れた方が自分のためになるなんてのは、とっくの昔からわかっている。それでも甘さを求めてしまう場合が多いから、厳しい言葉は受け入れにくい。

でも本当は、厳しい言葉を掛けてくれる人が優しい人だ。僕は相手にとって都合のいい言葉を選択しているに過ぎないし、自分の防衛線を守りたいがために、優しい言葉を選んでいるに過ぎない。

だから『優しいね』と言われるたびに、もやもやしてしまうのだ。相手や自分を甘やかしていても、それは相手や自分のためじゃない。むしろマイナスに働く作用の方が大きいため、厳しい言葉を選択できるようにならなくちゃなと思っている。

だからといって厳しさばかりじゃ、どう考えても辛くなってしまう。

甘さと厳しさのバランスを、うまく兼ね備えた人間になりたいなと思うのでした。

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