「不足」と「十分」の心理的境界線
最近、「不足」に目が行きがちです。
スキルがない。時間がない。お金がない。愛がない。
あれがない、これがない。
何かが足りないと思う心理は、行動動機を生み、自分を鼓舞する意味でプラスでもあるから、排除はできない。
ただ、自分では気付かずに「不足」に対して不健康な捉え方をしてウェルビーイングを低下させていないか不安になったりします。劣等感とか。過度なプレッシャーを掛けすぎていないか、とか。
自分を向上する追い込みをしながら、どう健康的マインドを保てるかを考えたい。
つまり自分の中で答えが欲しい問いがこちらです。
「今の自分に満足していない(=不足)と思いながら、
どうやってありのままの自分を受け入れ、自分が十分であると考えることができるのか?」
前半と後半の2つの心理が相反しているので、どのようにバランスを取るのが健康的なのか、自問しています。
この2つの心理を整理しました。
不足心理:「今の自分は、今の状態では不足してるまたは欠陥がある」
十分心理:「今の自分は、今の状態でも十分である」
不足心理
・健康的であれば不足要素(ギャップ)から、向上心を鼓舞する働き。
・達成したいゴールがある以上、人間が必ず通る本質的な心理(=人間はそう進化を遂げてきた)動き出して何かを成し遂げるエネルギー源である
・満足していない状態なので、自分に劣等感を感じる可能性が高くなる。自分への過度なプレッシャーと追い込みにより精神的に不健康となりやすい。他人との比較が加わるとさらにひどい。
十分心理
・健康上必要な、良いところも悪いところもありのままの自分として、満たされている状態。無条件に「I am enough」の状態。
・自己受容(self-acceptance)に近い。
※自己受容・・人生の中で上下する自尊心とは違って、安定してかけがえのない「個人」として無条件に自分を受け入れること。
※自己肯定感は心理が混同していて抽象的なので避けます。(そもそも本来の意味のself-affirmation theoryと意味が異なる気がします..。)
・今の状態で十分と考えるので、現状維持に陥りやすい。何か失敗や未達成でも、言い訳を自分に言い聞かせがち。
このように、健康的に生きていく上でどちらも必要で、大事な心理。
悩んでいるのはバランスと線引き。
「どこまでが不足心理で、どこまでが十分心理?」
「どのようにこの心理を扱うのが、健康的に満たされながら、自分の向上心を鼓舞できるか?」
問い:
「今の自分に満足していない(=不足)と思いながら、
どうやってありのままの自分を受け入れ、自分は十分であると考えることができるのか?」
今の自分の答え:
頭の中で心理を線引きしようとするのではなく、どちらの心理にもプロアクティブに時間を割くこと。その心理と向き合う時間をスケジュールすること。
不足心理:
足りていないことを思い出し、現状に満足せず目標へ自分をプッシュして、鼓舞する時間を設ける。
十分心理:
寝る前の日記、お風呂の中での一日の振り返りなど、一日の内どこかで
・今日感謝していることを振り返る
・色々とまだ不足している自分だけども、昨日の自分より進歩したことを評価する。
この時間を設けようと思います。
やっぱり、不足という「ないもの」より、「やっていること」にも、過小評価せずに十分と注目していきたいです。
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