映画《バーニング》、納屋からビニールハウスへ
・当たり前の前提。小説を映画にすることはできない。日本語で書かれた俳句をフランス語にすることが、英語で書かれたソネットを日本語にすることがほんとうにはできないように。それらはあまりにも違う。意味だけでなく形を伴う作品には、翻訳の不可能性と、それぞれの媒体に固有な特質というものがある。小説はあくまで小説であり、映画はあくまで映画である。
その上で、この作品は、原作の日本の村上春樹の短篇小説から受け取ったものを、映画という媒体で、現代の韓国という舞台で、確かに展開しているように