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5/28日産スタのチケットが大人2,000円である理由

以前所属していたクラブでマーケティングを担当していた際、いわゆる観戦者調査を積み重ね、来場動機やら、不満ポイントやら、来場人数別の行動やら、クラスター別の認知度やら、いろいろな項目でデータ分析を重ねていった結果、純粋な満足度や次回の来場意欲に有意な相関があるだろうと推察された唯一の項目が、「スタジアム滞在時間」でした。

その気づき以来、さまざまなエンターテインメントや娯楽に対して、時間単位での価格や価値を深ぼるクセがつきました。

ディズニーランドは8千円で10時間も楽しめるので、1時間あたり800円。
映画なら1900円で2時間楽しめるから、1時間あたり800円。
となると、ほとんどの場合は無意識であっても、この800円あたりの価格価値が現状のラインになっていて、時間あたり価格がそれより高ければコスパが悪く感じるだろうし、低ければお得に感じるかもな、というやや勝手な仮説があります。

5/28の日産スタジアム開催(13時キックオフ。お待ちしております!)は、大人2,000円、子ども1,000円と設定しました。
前回の記事で書いた通り、大前提の考えとしては、例え短期的な来場者数増を捨ててでも招待券はほぼなしにして、有料できていただくお客様からの濃厚なフィードバックを大事にしよう、と。それをクラブの未来につなげよう、という思いがあります。

その上で、2,000円をいただくのであれば、上記の分析に照らし合わせると少なくともこの日、2.5時間は滞在してもらえるような、満足してもらえるような時間を提供しなければいけない。

CDAさんプロデュースによる素晴らしいキッチンカーが5台も出揃ってくれること。
インターンで関わる大学生たちの奮闘で、サッカーコーナーや場外イベント、映像コンテンツなども用意できそうなこと。
まだ未発表ですが、共に盛り上げてくれるプロフェッショナルが控えていること。
そして何より、日産スタジアムのメインスタンドという施設の魅力。
これらを総合すると、1.5時間は自信を持って過ごしてもらえると、これは当初から自信がありました。

最後は、メインコンテンツであるサッカーの試合が、もちろん90分間で行われるのですけど、その中でどれだけの時間が、お金を払うだけの価値があるものとして提供できるか、という部分。
観ているお客様をワクワクさせる、ドキドキさせる、元気になってもらう。そうしたプレーがどれだけ表現できるかという点で、はじめは30分間からよくて45分間かなと思っていましたが、先日行われたアウェイのJFAアカデミー福島戦を観て、自分自身が心震わせられて、今の大和シルフィードと選手たちなら、60分間として考えても大丈夫だと、そう思いました。

サッカーの試合で1時間、場内外で1.5時間。合わせて2.5時間。

5/28は、来ていただいた皆様に2.5時間分の価値を提供できるように、しっかりと2,000円のチケットを買っていただけるように、チームも運営も、最後まで調整を進めていきます。

もちろん、現実問題として「これは高いよ!」とお叱りを頂くこともあろうかと思います。
おそらく私は当日、多くの時間を西ゲート前付近でウロウロしていると思うので、ぜひ遠慮なくお声かけてもらえたら嬉しいです。

5月28日、晴れることを祈って!

(プロの女子サッカークラブって、どうやってつくればいいんだろう。)


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