世界のkindergarten48
2020/08/16
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。
今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スロベニアにある幼稚園(kindergarten)です。
今回の幼稚園はEQを育むということもテーマに置かれた建築です。
EQという言葉はご存知でしょうか。
EQとは、心の知能指数を表します。
心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指します。
EQを育むということは、体験・体感が重要になってきますよね。
自らの欲求に対する行動ができ、そこから学び、考える。
といった行動は全てにおいて、視覚情報から感じるところからスタートします。
しかも、今回の建物は地元の木材しか使用していない。
これもすごいですよね。
なので、木材を感じることと、地元の木が、建物になっている。ということを
学べることにも繋がります。
これってすごく重要ですよね。
こどもたちが観ている、森林・木がこんなに大きな建築に変わる。
間接的ではありますが、こどもながらに感性にビビッとくる子も少なからずいると思います。
そして、行動・活動についてシミュレーションをしてから、計画していますので
階段の横に滑り台を設けたりしており、大きなホールには不要なスペースになりそうな空間まで取り込んだことでこどもたちが走り回れる内容になっています。
また、階段部分は大きなキャンパスゾーンということで階段の段差を利用したこどもたちの絵を描ける計画となっています。
こどもたちは、この滑り台を1日何回滑ると思いますか。
10~20回滑っているそうです。
これって、欲求に対して滑ったことで、なぜ気持ちいいいのかを考えて滑ることにも繋がります。
また、10~20回も滑るには、22段の階段を滑る回数と同じぐらい登ることに繋がりますよね。
そうすると、小さい子も大きい子の姿を見て、私も登って滑るぞ!!!
という感情に突き動かされます。
最初は、なかなか登れなくても
毎日毎日、登ることを諦めません。
また、それを手助けする大人もいません。
いつも観る風景としては、大きい子が颯爽と登り滑り台を滑る。
といった行動を繰り返し観ることです。
体験はしていないけど、ループのように繰り返し観ることがその子の感性に
訴える事に繋がっています。
初めて登りきった時には、ようやく滑ることができる喜びとい感情が芽生えます。
また、登りきったことで、新しい視覚情報を得ることにも驚きます。
上から下を見下ろす。
毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。
「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」
まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。
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また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。
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