世界のkindergarten61
2020/08/29
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べれる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。
今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スペインにある幼稚園(kindergarten)です。
バルセロナ市内の角地に計画された幼稚園です。
外部から見ると、窓が一切ないのですが、内部は、四周ぐるりと窓が設けられています。
それは、どういう事でしょうか。
塀としての機能を持ちながら、建物のファサード(外観)としての構成も担っているということです。
なので、外観の内側と教室の間には園庭が設けられているため、窓をぐるりと設けることができています。
こどもながらに、ワクワクする建物ですよね。
外と中の印象が全然違うのです。
それは、視覚情報から入ってくる内容とこども自ら足を運んで外部と内部を体験するからこそ、湧き上がる感情ですよね。
この建物の面白と感じられるところはまだまだあります。
それは、教室の高さが違うという事です。
高さが違うと、こどもたちはどのように感じるのでしょうか。
こどもの目線から物事を見ていた時を思い出してみてはどうでしょうか。
どうでしょうか。
思い出してみましたか。
そうです。
全てにおいて、広く感じる要素が天井の高さですよね。
こどもの時の視線から見ると、こども自らの体のサイズから部屋の大きさを感じ取ったりしているものです。
なので、部屋の高さを変えることで得られる情報もまた変わっていくのです。
そして中央には、高窓を設けた大きく高いホールがあります。
この空間から、中庭、かく教室へのアクセスが出来るように工夫されています。
なので、外部空間が閉じた計画なのですが、
3D要素、高さを生かして上から太陽光を取り入れ、各教室の入り口を照らし続けられるように設定しているところも特徴ですよね。
このように、高さに対して工夫をたくさんしてきている幼稚園。
その変わった高さからえられる情報が、光であったり、空間把握能力につながる空間構成です。
何より、ここの幼稚園は石(コンクリート)なので重厚感も高さによる感じ方を得られています。
外部は石(コンクリート)のままなので、触れることもできるのがいいですよね。
建物の素材をそのまま表現する事で、この建物が石でできている事が実感できます。
視覚情報から、触れる触覚へと繋がりたい、そして頭の中でイメージを起こしていきます。
建物から、たくさん学び取れる工夫が詰まった幼稚園ですね。
毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。
「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」
まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。
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また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。
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