見出し画像

M-1グランプリ2021 感想

待ちに待った決勝の日。予選が進むごとに推しの芸人が通過か落選かで一喜一憂し、今まで以上に楽しんでいた今大会。そして、決勝の舞台で漫才をしている姿はとても輝かしくカッコよかった

推しは以下のコンビ。
<真空ジェシカ>

<滝音>

<ハイツ友の会>

それでは、本題のM-1グランプリ2021決勝へ。敗者復活からとても個性的なメンバーが揃い、寒空の下でも笑いの熱気を帯びていた。敗者復活戦は決勝の一枠を奪おうと各コンビの個性が存分に出るのでついつい何度も見てしまう。それに負けず、決勝もそれぞれのオーラをまとったコンビがそれぞれの色をそのまま出しており、今までにない大会となった。

一組目。モグライダー
ネタの切り口が斬新。手詰まりになりそうでならないボケの手数。ツッコミもピンポイントに的を得ていてとてもうまいと感じた。なぜか見ているコチラも途中から応援する気持ちにさえなっていた。トップバッターでなければもうすこし跳ねていた印象。

二組目。ランジャタイ
拍子抜けするキテレツワールド炸裂。擬音の応酬で独特の雰囲気を出し、これぞランジャタイといった漫才。スリラーやムーンウォークといった小技も光り、存分に存在感が出ていた。一気に世間への認知度は爆上がりしたのではないか。

三組目。ゆにばーす
M-1に賭けてる本気度がどこよりも出ていた。掴みで空気を一瞬にしてゆにばーす色に変えていき、男女コンビの強みを最大現に活かした漫才。間やテンポが心地よく感じた。もうすこし点が高くても納得のいく漫才であった。

四組目。敗者復活組 ハライチ
シン・ハライチここにあり。今までのハライチのどの漫才よりも舞台を大きく広く動いていて、とても新鮮味あふれる漫才。ラストイヤーであり、心からM-1を楽しんでいる印象を受けた。

五組目。真空ジェシカ
モジり漫才の最高傑作。大喜利が得意なふたりのセンスが抜群に光り、細かいが重みのあるボケが全部クリーンヒットしていた。二進法やハンドサインなど自己紹介のキャッチコピー「屈折のエリート」のようにエリートが顔を覗かせていて真空ジェシカらしさ全開の漫才。もうすこし点が伸びるかと思ったが…

六組目。オズワルド
分厚く濃密な4分間。たった4分間なのに笑いはもちろん、狂気や同情など様々な感情がうごめき、漫才を超えてまるでライトノベルを読んだかのよう。言葉の巧みさに加えて、細かなしぐさや動作でネタに立体感がうまれ、重厚感あふれる漫才であった。

七組目。ロングコートダディ
秀逸なワード選びが輝く。コント師のイメージが先行していて決勝でロコディと聞いたときは「え?」となったほど。だが、そのイメージがきれいに払拭され、漫才でもロコディのふわっとした雰囲気と作り出す世界観に魅了された。

八組目。錦鯉
魂のフルスイング。「おじさん」という武器のこれ以上ない最高の生かし方。やり取りは単調なものの連続だが、立て続けにくるテンポの良さがとても心地よい。会場とともにネタのボルテージが上がっていき、その一体感は凶器と化していた

九組目。インディアンス
息つく間もないボケ・ツッコミの乱れ打ち。隙あらばボケる。しかし、それが単発ではなく話の繋がりのあるボケに技術の高さが光る。幾度か二人の声が重なる場面があるが、そこを互いの声が消し合わない。早いテンポでもただ早いだけではなく、年々進化を感じる。さすがは3年連続決勝進出者。

十組目。もも
印象操作の新スタイル。「顔」と「印象」だけで縦横無尽に想像させ笑いを取る新しいかたち。初の決勝での自己紹介の漫才としては100点に近いのではないか。もものキャッチコピーでもあったNEWフェイスのように新世代を引っ張れるようなコンビの片鱗もうかがえた。

~最終決戦~
一組目。インディアンス
留まるところを知らない淀みない漫才。に加えて一瞬の静けさからの爆発する笑いまでの持っていき方が完璧でとても面白い。笑いのボルテージが肥大化していき、最後まで勢いを増していた。

二組目。錦鯉
「バカ」を最大限に活かしきったネタで心の底から笑えた。一見、ボケが多くの笑いを誘っている感じを受けるが、一つ間を置いたツッコミがさらに笑いを増幅させていて、深みのあるネタになっていた。当日の勢いは錦鯉に向いていた。

三組目。オズワルド
動きを取り入れたネタで新鮮味を感じられた。懐にスッと入ってくる心地よい漫才で安定感の中にも深みがあり、コクさえも感じた。まさに話芸の真髄を見た。

錦鯉さん、優勝おめでとう!!!
各芸人さんも一年間お疲れ様でした!!

この記事が参加している募集

#自己紹介

230,124件

#推しの芸人

4,395件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?