夏は受験の天王山...ってホント? 〜夏で"全て"は決まらない〜

タイトルにもある通り,夏は受験の天王山と呼ばれています.理由としては,現役生は夏休みで多くの時間を確保することができるため,勉強時間が増えることが挙げられます.これを見ている人の中には夏にうまく勉強が進まなかったという人もいるでしょう.さて,そんな人達は今から逆転できるでしょうか.

夏休みは約40日,つまり約960時間

数字で見ると小さく見えるかも知れませんが,一日3時間弱勉強したとすると一年かけてやっと960時間を超えます.もちろん睡眠時間や食事の時間が含まれるので実際の勉強可能時間は3分の2程度です.とはいえ,この640時間をどう使うかで非常に大きな差が生まれることは間違いありません.
実際,私は高校3年生の時には毎日12~16時間勉強しており,8月の間だけで420時間ほど勉強していました.(計算すると1日平均14時間)
私は10月の本番レベル模試に備えて応用問題をしっかり解いておきたかったため,嫌でも勉強時間を確保する必要があった,というのも勉強時間をたくさん取った理由の一つです.ちなみに,自分の大学の周囲の人も,ほとんどの人が受験時には12時間以上当たり前に勉強していたようです.

さて,勉強には質と量という概念があると思いますが,どんなに良い授業を受けても勉強の質は大して上がりません.それよりも,問題を前にしてひたすら考えて,答えと自分の答案を比べて,間違いに気づく,という道筋を辿る方が遥かに良い学習です.つまり,質ではなく量を増やすことが重要なのです

自習が全て

結局,受験勉強においては授業よりも自習が大事です.先ほどの話とも繋がりますが,勉強の質というのは余程の優秀な人でない限りは必要ありません.特に数学や物理を扱わない人にとっては,暗記がものを言う世界のため質よりも圧倒的に量が重要ですね.
その量,と言うのは塾の授業の量を増やす,と言うことでありません.主体的に学習する時間,集中して問題と向き合う時間を増やす,と言うことです.ぜひ,学校の授業時間に内職しましょう.内申点を取れていなくても一般受験なら関係ないので,卒業できる程度に登校して,ひたすら内職をすることで勉強時間を確保するべきです.もし学校が進学校で,過去問演習などをやっていたとしても,自分のレベルに合わないならやらない方が良いです.(簡単すぎる,または難しすぎる)

死ぬ気で頑張れば今からでも逆転可

もし夏に失敗したと感じていて,今から頑張って志望校に合格したいと考えている人がいた場合は,こちらを見てやる気を起こしてください.
もし早慶・旧帝などの難関大志望なら,ほとんど不可能です.他の受験生は夏休み毎日12時間は勉強しています.圧倒的に勉強量が不足しているので,中学受験での知識の蓄積がない限りは諦めるのが吉です.
それ以下の大学なら,努力次第で逆転できます
まず,これ以降はスタディプラスなどのアプリで勉強時間を記録しましょう.勉強時間の可視化は非常に良いモチベーションの源です.
また,現在8月末なので,9~1月の計5ヶ月しかありません.毎日12時間は勉強時間を確保しましょう.8時間寝ても4時間猶予があるのでそこで休憩・食事などをすれば問題ないです.
移動時間はリスニング・単語帳.朝は数学・理科(思考が必要なもの).夜に社会(暗記もの).と言うように,効率ができるだけ良くなるように調整しましょう.
徹底して勉強時間を増やしていけば,なんとか他の受験生に追いつけます.スマホはスタディプラスを開く以外で使用しない,休憩時間には瞑想or10分仮眠などのルールは大前提です.ここまでやれば確実に成績は上がります.

ではなぜ落ちる人がいるのか?答えは単純で,今まで受験勉強を受験勉強を大してして来なかったのにここまでストイックにできる人は少ないからです.
大学受験は,コツコツ努力できる人,効率よく勉強できる人,そもそも学問が好きな人,そして天才が勝ちやすい試験です.苦しいとは思いますが,必死に勉強したという財産は一生ものです.私も受験勉強を通して大人になれたと感じています.ぜひ,頑張ってください.


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