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日本人の死因の特徴は「ヨボヨボダラダラ」

誰もがピンピンコロリを望んでいるのに、望んだ通りになかなかならないようです。むしろ、ヨボヨボダラダラと死に向かう人が多いと言われています。

厚生労働省2021年

この調査グラフで見ますと、圧倒的にガンでの死亡率が高くなっています。今や二人に一人はがんにかかると言われていますから、頷けますよね。

このグラフ、そして今回書こうとしていることは、理学博士の小林武彦先生が書かれていることを基にしています。

上のグラフから、小林先生はこう言われています。

日本人の死因の特徴をまとめると、一言で言えば高齢になり「老化して病気で亡くなる」というパターンが一般的です。「老化」が重要なカギを握ります。結果的にピンピンコロリとは真逆で、ヨボヨボダラダラです。死に方としても楽ではなさそうです。

グラフからしますと、この言葉を読んで「なるほど」と思いがちです。

でも、ちょっと待ってください!

老衰=ピンピンコロリでしょうか?

私はこの疑問を持ちました。

死因としての「老衰」は、高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合のみ用います。ただし、老衰から他の病態を併発して死亡した場合は、医学的因果関係に従って記入することになります。

死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル(厚生労働省)

老衰は徐々に体力が落ちて衰弱していきます。こんな言葉を使ってよいかどうか分かりませんが「フェードアウト」していく感じらしいです。

それなら、コロリではないですよね。ピンピンコロリというのは、「昨日まであんなに元気だった人が亡くなったの?」というイメージを私は持っています。


老衰は、ピンピンシュー


老衰は、ピンピンコロリとヨボヨボダラダラの中間のような印象です。言葉に表すのは難しいですが、「ピンピンシュー」って感じでしょうか?

コロリでもなく、ダラダラでもないわけですから、立てなくなって食べれなくなって寝たきりになって一週間くらいで、シューっと亡くなっていくのが老衰だと思います。

しかし、そうなった時に、点滴や胃から栄養を入れるから、ダラダラ生きてしまうんじゃないでしょうか? 「もういいじゃない」と、周りが思うかどうかですよね。人生の最期を迎えようとしているのに、中途半端に栄養を入れるからダラダラ生かしてしまって、それが本人を苦しめることに繋がっていると私は考えています。

周りが老衰をさせていないだけなのではないでしょうか?


ピンピンコロリは突然死か?


ピンピンコロリはどんな状態かと言いますと、突然死のことを言っているのかもしれません。だとしたら急性心不全ですよね。

ヨボヨボまで行かずに、突然亡くなることが本当のピンピンコロリだとしたら、あまり高齢にならない可能性があります。体力があって元気な人が高齢になっていくと、ピンピンシューになるかどうかは、周りの問題だという気がします。

今日はちょっとした擬音遊びのような感じになりましたが、病気にならないように、がんにならないようにするためには、栄養・運動・睡眠が大事であることは確かです。

小林先生の著書「なぜヒトだけが老いるのか」については、改めてもう少し詳しく書くこととします。

「なぜヒトだけが老いるのか」


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