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本当の敵は自分の内側にいる~「限りある時間の使い方」の感想文 その2

今日は「限りある時間の使い方」という本の第6章「本当の敵は自分の内側にいる」を紹介します。

スティーブ・ヤングというアメリカ人僧侶の話が中心になっています。

中学時代から日本文化に興味を持ち始めたアメリカ人、スティーブ・ヤング

Shinzen Young

「スティーブ・ヤング」の名前で検索したら、詳しく紹介されているサイトがあったので、そのサイトの内容をもとにスティーブ・ヤングの話をします。

ロサンゼルスで育ったユダヤ人のスティーブ・ヤングは、14歳にサムライ映画を観たことがきっかけで日本の文化と言語に興味を持ち始めます。

彼は日系アメリカ人が通う学校(たぶん日本人学校)に通うことになり、バイリンガルかつバイカルチャーな環境で育つことになります。

中国語やサンスクリット語も習い始めるヤング

高校生になると、彼は日本文化への理解を深めるためには、中国の影響を理解する必要があると感じます。そして彼は両親に頼み中国語の家庭教師を雇います。

そしてインド文化が仏教を通じて中国部下に影響を及ぼしていることを知ると、今度はサンスクリット語にも興味が移り、両親に今度はサンスクリット語の家庭教師を雇うよう依頼します。

高野山に修行に出るスティーブ・ヤング

そして月日が経ち大人になったヤングは、真言宗に僧侶になりたいという目標を持ち高野山に向かいます。

何度も門前払いを食らいますが、それでもめげずに寺に通い続けた結果、ヤングは雑用をやるという条件で滞在を許されます。

凍るような寒さ、実際に濡れたタオルが凍ってしまう寒さの中、3日に1度冷水で体を清めるという修行を行うことになります。

ただでさえ過酷な条件なのに、温暖なカリフォルニアで育ったヤングにとっては輪をかけてきつい修行です。

何か別のことを考えようとするが…

僧侶らが冷水浴び身清め 日光・霧降高原 /栃木

冷たさから気をそらすために何か別のことを考えたり、意志の力で冷たさの感覚を消そうと試みます。

しかし、この戦略は上手くいかず「いったん注意が途切れると、苦痛は耐え難いものになります」とヤングは語っています。

今この瞬間感じていることに集中する

修行を続ける中、ついにヤングに転換点が訪れます。

「冷水をかぶるたびに、今ここで感じていることに意識を集中させた。そうすると、冷たさを感じても、苦痛に飲み込まれずにすものだった」と本にあるように、ヤングは精神的なある境地に到達しました。

当時の修行についてはウェブサイトでも語られています。

ヤングは「(冷水によって)全身が制御不能なレベルで震え、涙が出そうになった」と表現してます。そして…

「しかし、その直後すべてが消え去り、生まれて初めて思考が止まり、思考の静寂が続きました。痛みは波と振動のマッサージに変わり、まるでそこに永遠にいられるかのように感じたのです」と語っています。

【龍成メモ】

人間(特に現代人)はつい、過ぎ去った過去を振り返っては後悔し、来るかも分からない未来を妄想して、ちっとも今に意識が存在していない気がします。

このヤングのように今この瞬間に起きてることを感じて、そして起こったことをそのまま、まずは受け入れるという心の在り方は、とても重要な気がします。

私も少しずつ実践できるようになりたいです。

#限りある時間の使い方 #瞑想 #禅 #高野山

Cindy LeverによるPixabayからの画像

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