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sus4の代理コード

今回はsus4コードの代理コードについてご紹介いたします。
ポピュラー音楽にはよく使われる技法ではあるので、覚えておいて損はないと思います。

では早速見ていきましょう。

sus4コードのおさらい

sus4コードはもともとコードの第3音が第4音に置き換わったものでした。

sus4コード

このコードは最終的にはメジャーコード、またはマイナーコードに向かいます。

最終的にメジャーコードかマイナーコードに解決する

このコードはトライアドの形か、セブンスコードの形で使われます。

sus4の代理コードとは?

では本題ですが、sus4の代理コードとはどのようなものなのでしょうか?

これは二つあります。

一つ目はサブドミナントコード、すなわちダイアトニックコードの4番目のコードにベースがダイアトニックスケールの5番目の音がつくもの。

二つ目はダイアトニックコードの2番目のコードにベースがダイアトニックスケールの5番目の音がつくもの。

楽譜ではこのようになります。

コード名で表すとF/GDm7/Gですね。

前者はトライアドで、後者はマイナーセブンスの形で使われるのが多いでしょう。

なぜこれらのコードがsus4の代理コードとして使われているのかということですが、それは何故でしょうか?

ここで代理コードの定義をもう一度おさらいしますが、代理コードとはトニックコード、サブドミナントコード、ドミナントコード各々と構成音が共通して使われているものが、その代理として使えるコード達のことでした。

なので、sus4コードの代理コードも共通して使われている音があるということです。

F/GDm7/GはそれぞれG7sus4の代理コードとしての役割を持ちます。
ここでそれぞれのコードを楽譜で確認すると、

共通している音がいくつかある

F/GFCの音が、Dm7/GD、FCの音が共通して使われているので、sus4コードの代理コードとしてこれらは使うことができます。

もう一つの特徴としては、それらの代理コードを使った場合は元々のG7の形に解決しないことが多いです。

AIさんの『アルデバラン』という曲にはこのsus4の代理コードがよく使われています。

イントロのコードは
F♯m→F♯m/E→DM7→Bm7→D/E→Bm7/E
となっています。

イントロのコード進行

キーはAメジャーです。
最後のD/E、Bm7/Eがsus4の代理コードつまりE7sus4の代理コードとなります。

これらのコードは最終的にはE7に解決せずに、Aに向かっています。
ポピュラー音楽ではこの形が非常に多いです。

今回はsus4の代理コードについてご紹介しました。
ポピュラー音楽においては多用されるものです。

次回はクリシェという技法をご紹介いたします。
次回↓


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