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初心者におすすめ!ショパン入門

ショパン(1810~1849)の作品はご存じの通り、高い技術力を求められるものが多く挑戦するにも敷居の高い作曲家です。しかし、彼の作品には初心者でも弾けるような作品も少なからず存在しています。そこで、ショパン入門ということで初心者がショパンに挑む際に技術的に簡単な作品をご紹介していきます。

1前奏曲ホ短調op28-4

24の前奏曲の中から4曲目の作品です。
右手は旋律を奏で、和音は最後の2小節しか現れません。
左手は和音による8分音符の刻みに徹しています。

前奏曲ホ短調

テンポもLargo(ゆるやかに)の指定なので遅く、ゆっくりと弾くことができます。

表現となればまた別の話になりますが、ショパンの曲の中ではシンプルな構成なので「初めてショパンに挑みたい!」という方は入門編として最適な曲でしょう。

この曲はショパンの葬儀が行われた際に演奏された曲です。
彼がこの曲を葬送のための作品として書いているとは言えないと思いますが、そのエピソードも相まって非常に悲壮感漂う曲となっています。

2前奏曲イ長調op28-7

同じく24の前奏曲から7曲目の作品です。

1分にも満たない小品ですが、彼の故郷ポーランドの舞曲であるマズルカが採用されています。マズルカ入門編としては最適でしょう。

日本においては「太田胃散」のCMで長らく使用されており、日本人にはなじみのある方もいらっしゃると思います。

CMはこちら

上記の前奏曲ホ短調に比べると、右手に和音が多数使われているので少し難易度が上がりますが、曲の短さもあり入門にはうってつけだと思います。

前奏曲イ長調

3ワルツイ短調KKIVb-11(遺作)

一般的な認知度は低いですが、ショパンのワルツの中では驚くほど単純な構成を持つワルツで初心者にうってつけの作品です。

彼のワルツは生前出版された1~8番のワルツは、ある程度の演奏技術を求められるので、初心者には手が付けられません。遺作のワルツも中級者向けの曲が多くなかなか難しいでしょう。

このワルツは彼のワルツ全作品をみても単純な旋律と、容易な難易度によってワルツ入門編といえる作品となっています。

作曲された年は1843~1848年と推定されているので、晩年の作品にあたります。
晩年になるにつれて複雑な構成を持つ作品もあることながら、この作品は少し異例な存在ともいえます。

中間部のアルペジオで駆け上がる部分が難しいと思います。
しかしそこされ乗り切ってしまえば大丈夫でしょう。

ワルツイ短調

今回はショパンを始めて弾く際に何から手を付けてよいのかを、私なりに選んでみました。
ピアノを弾くうえで一つの憧れでもあるショパンの作品。
初心者でも弾けるものもあるんだと認識していただけたら幸いです。

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