音程を制す者は、コードを制す!? Part2
https://note.com/ryosasaki0620/n/n1bbaa61cb359
今回は音程を細かくご紹介していきます。
その前に前回の問題の答え合わせです。
前記事をまだご覧になっていない方はぜひそちらも読んでいただけると幸いです。
いかかでしたか?
では本題にまいりましょう。
音程を細分化すると・・・
音程は度数に「完全・長・短・増・減」などの文字が頭について細分化されます。
ここで必要なのが半音と全音です。
半音と全音
半音は音程における最小単位です。
全音は半音2つ分です。
ここでピアノの鍵盤を見てください。
白鍵の二つの隣り合う音の間に黒鍵が挟まっている箇所は全音です。
白鍵の二つの隣り合う音の間に黒鍵がない箇所は半音です。
すなわち「ドとレ」「レとミ」「ソとラ」「ラとシ」は全音で、「ミとファ」「シとド」は半音です。
楽譜で表すとこのようになります。
この事柄を前提に進めていきます。
完全、長、短音程
1度
同じ音同士、すなわちユニゾンのことを完全1度といいます。完全1度には半音が含まれていません。
2度
2度は半音1つ分の音程を短(たん)2度といい、全音1つ分の音程を長(ちょう)2度といいます。
これは先程のピアノの鍵盤をイメージできればわかると思います。
3度
3度は全音+半音分の音程を短3度といい、全音2つ分の音程を長3度といいます。
数え方は下の画像を参考にしてください。
4度
4度は全音2つ分+半音の音程を完全4度といいます。
数え方は3度と同じような考えでできます。
5度
5度は全音3つ分+半音の音程を完全5度といいます。
6度
6度は全音4つ分を短6度といい、全音4つ分+半音を長6度といいます。
7度
7度は全音5つ分を短7度といい、全音5つ分+半音を長7度といいます。
8度
8度は全音6つ分で完全8度といいます。
増、減音程
長音程、または完全音程がさらに半音分広くなる場合、それを「増(ぞう)音程」といい増1度、増6度のように表します。
短音程、または完全音程がさらに半音分狭くなる場合、それを「減(げん)音程」といい、減8度、減3度のように表します。
また長音程が半音分狭くなれば短音程になり、短音程が半音分広くなれば長音程になります。
さらに増音程がさらに半音分広くなる音程を重増(じゅうぞう)音程、減音程がさらに半音分狭くなる音程を重減(じゅうげん)音程といいますが、これらはあまり使うことは無いので参考程度にしていただければ。まとめると以下の通りです。
音程の分類
音程は「完全協和音程」「不完全協和音程」「不協和音程」の3つにわけることができます。
それぞれがどの性質を持つのか見てみましょう。
完全協和音程
「完全協和音程」は完全1度、完全4度、完全5度、完全8度に当たる音程で、振動数が簡単な整数比で表すことができます。
1度、8度は「絶対協和音程」ともいわれています。
不完全協和音程
「不完全協和音程」は完全協和音程よりは劣るが、ある程度協和した音程で長3度、短3度、長6度、短6度がそれにあたります。
不協和音程
「不協和音程」は同時に鳴らすと濁って聞こえてしまう音程で長2度、短2度、長7度、短7度、増音程、減音程にあたります。
問題
音程は以上になります。他にも音程にまつわる話はあるのですが、これ以上は専門的なので省きます。「長・短・増・減・完全」の5種類をマスターできれば、これからご紹介しますコード(和音)について理解を深めることができます。
ではまた問題を出します。今回は度数と「長・短・増・減・完全」をつけてお答えください。
これを理解できればコードがどの音で構成されているかわかるようになります。
次回はいよいよコードについてご紹介します。
次回
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