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”脳”をコントロールして”生産性”を爆上げする! ⑦エンドルフィン

脳をコントロールして生産性を爆上げする!シリーズ。最後のご紹介するのはエンドルフィンです。

エンドルフィンとは

ボクシングの試合で、目を切っても痛そうな顔をせず、果敢に試合を続ける選手。フルマラソンを走って身体は疲労困憊のはずなのに幸せそうなランナー達。ペットがかわいくて癒されたという感覚。実はこれら全てにエンドルフィンが関わっています。

エンドルフィンが分泌されると

エンドルフィンの分泌によってもたらされる効果は下記の通り大きく2つの側面があります。

1. ストレスによる痛みや苦しさを幸福に転換する作用
2. 癒しを創り出す作用

上記の通り、心身が強いストレスにさらされている時、反対にリラックスしている時、このどちらにおいても幸福を生み出してくれる物質であることから、エンドルフィンは「究極の癒し物質」と呼ばれています。またその痛みやストレスに対する鎮痛効果は麻酔や痛み止めとして使われるモルヒネの"6倍以上" の効果があるといわれています。

エンドルフィンのコントロール術

エンドルフィンのコントロール術として、1.物理的に分泌させる方法 2.リラックスすることで分泌させる方法 3.食べることで分泌させる方法 これら3つに分けてご紹介します。

1.物理的に分泌させる方法

①ランニングや運動する。
15分以上の運動でエンドルフィンが活発になります。
②熱いお風呂に入る。
熱さを鎮痛する為にエンドフィンが活発になり、ストレス解消につながります。ただ熱すぎるお風呂は心臓、循環器系に負担がかかるので、ほどほどにしましょう。
③鍼治療
鍼治療によって患部が回復するのは、実はエンドルフィンによる痛みを幸福に転換する作用も大きな要因の一つとなっています。

2.リラックスすることで分泌させる方法

アルファー波が心身を癒すことはどこかで聞いたことがあると思いますが、アルファー波が出るとリラックスできるのは、その時にエンドルフィンの分泌が活発になるからなのです。下記にて特にアルファー波の出やすい(=エンドルフィンが活発になりやすい)方法をご紹介します。

①クラシック音楽や好きな音楽を聴く
②自然音(波、川のせせらぎを聴く
③何かに集中する
④瞑想・ヨガ・座禅

3.食べて分泌させる方法

万能な癒し成分エンドルフィンは、実は下記の様な「食べる」という方法でも分泌させることができます。

①激辛料理を食べる
②脂っぽいものを食べる
③チョコレートを食べる

今まで上記を食べて幸せを感じた経験が有る方がいらっしゃると思います。それは満腹感だけではなく、エンドルフィンの分泌が大きく関わっていたのです。

▼”感謝”の気持ちがエンドルフィンの分泌につながる

「感謝することは大切である」と世の中では良く耳にしますが、実は神経伝達物質としての側面からみても感謝することは非常に良いことなのです。
ずばり、"人に感謝するだけ"でエンドルフィンが分泌されるからです。
また、頼まれごとや仕事を受ける時に、「またか、、」と受けるのと「喜んで!」と感謝して受けるのとでは脳内で分泌される物質が全く変わってきます。もちろん後者でエンドルフィンの分泌が活発になり、前者の様にネガティブに頼み事を受け取る時よりも良い気持ちで、そして効率良く頭が回るようになります。いわゆるポジティブシンキングとは、単に気持ちの問題というわけではなく、科学的にも良いことだと分かっています。

▼まとめ

「究極の癒し物質」エンドルフィンについてご紹介しました。
それはこれまでの物質とは異なり、ストレス状態やリラックス状態、それら対極の状態どちらでも分泌される不思議な物質でした。

これまでご紹介してきた脳内物質は7つです。
全て最適にコントロールすることが出来れば一番ですがそれはなかなか難しいことです。ただ、まずそれらの存在を知っていることで、自分自身を客観的に見ることができ、改善していくことができるきっかけになるかもしれません。
今日をより良い一日にする一つの引き出しになればしていきましょう。

▼参考、おすすめ文献

・脳を最適化すれば能力は2倍になる。樺沢 紫苑


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