見出し画像

どうかあなたと僕が、これからも日本酒を知って更に楽しく過ごせますように

「酒を知ることが酒を楽しむことにつながるといいな」と感じた夜の話をします。

どうもこんばんは、りょーさけです。

昨日あまりに素晴らしい飲み会があって、感動してます。余韻がまだ続いてます。

寝かせたことで生まれたえも言われぬ濃い味はあるけど、エグみや苦味はほとんどない稀有な熟成酒のような味わいの会でした。

…よく分かりませんかね笑

平たく言いましょう。

めっちゃ楽しかった!

…伝わりましたでしょうか。ストレートすぎかな。

↑これ、アイキャッチと同じ酒です。酒というかみりんなんですが。濃密さと複雑味のあわせ技、官能の極みみたいな酒です。一番インパクトがありました。

いい夜だった。

つい先日の旅でも素晴らしいことがあったのに、今日もこんな思いをして自分はなんて贅沢なんだ!と思いながら帰路でぼーっと考えていました。

で、昨日飲んでいるときに思ったことを書きます。話題になったのか、自分の中で何となくそういう考えが浮かんだのかは定かではないです。

楽しすぎたので、ぼやっとしてるんです。飲み会の妙味。 

最近酒飲んでてこれらほど楽しかったことってなかったなー、なんでだろうなー、って考えたんです。

昔はね、とかく飲めば楽しかった。

まあコレって飲みに限ったことじゃないんですけど、

「何で始めたばかりの頃は、ただそれをやってるだけで楽しかったんだろう?」

って思ったんです。

で、それは多分「何かを知る」ってことがキモになってるなぁ、ってのが暫定的な結論です。

何かを知る。酒を知る。料理を知る。旨さを知る。エトセトラ、エトセトラ…。

そうやって、何かの分野について詳しくなっていくわけです。当然といえば当然の流れ。

けれども、ここで思ったんです。

「何かを知った結果、楽しめてたものが楽しめなくなる」

という経験があるんじゃないかって。

そんなことありませんか?

僕はありました。

例えば大学生の頃「いつ飲んでも素晴らしい!」って思ってた酒をここ最近飲んだときに思ったんです。

「ん?これよく味わうと自分が苦手な香りの要素あるじゃん。」と。

酒について学び、香りの要素を知った結果、「これはもしかしたら美味しくないかも…。」ってなってしまったわけです。

あくまで上は一例なのですが、こういうのが積もっていくと段々好きな分野で「めっちゃ楽しい!」と感じるハードルが高くなってしまう。

そんな気がします。

で、ここからが重要なんですけど、「うん、だから知ることを楽しさにつなげられるようになりたいな。なろう!」ってことを伝えたいんです。

「だから知ることなんてやめてしまえ!原初の状態が自由なんだァーーーーッ!」ってことでは決してありません。

知識は使いようです。知識を得ることだけでは、ただこだわり強いおじさんおばさんになる危険性があります!

(少しずつ気づかぬうちに頭がガッチガチに凝り固まっていって、何があっても「これはダメだよ〇〇だから。」って返すだけの偏屈な人になるんですヨ。恐ろしいです。あ、余計な言葉。あ、失敬。)

知識の獲得ではなく、活用こそが本来の目的であることを忘れちゃいけないんです。得た知識を、楽しさにつなげる努力をしなきゃいけない。

それは、何となくでできることではないんです。

ひとつ、活用例を挙げてみましょうか。

上記の「思い出の酒」の例だったら、度々触れてる酒と料理のペアリングを使えばいいと思うんです。

つまり、単体で嗅いだらちょっと「うーん」ってなる香りが素晴らしく感じられるように、合わせる料理や調味料で工夫すればいい。

自分が得た知識で、好きな酒を自分の好きなように蘇らせることができるのって、面白くないですか?

僕はまだまだ未熟なのですが、ペアリングの最先端にいる人は酒と料理の合わせ方のカードを非常にたくさん持っていて、シチュエーションによって切るカードと、カードの切り方を変えています。

そうやって自分の知識を、酒の楽しさのために活かせているわけです。

もちろんペアリングだけが唯一の手段だ、とかは言ってないし言うつもりもありません。

要はそういうふうに知識を楽しい方に使う努力をしてみようよーってことなんです。

ハードルを上げたり、人に難癖をつけるためではなく。これには大変な努力と根気がいるんです。

何となくでそれができるなら、日頃色んな所で起きる日本酒関連のいざこざはそもそも起こってないのですよ…。

で、ここかはおまけと言えばおまけの話なのですが、昨日や先週末、僕が酒を飲んで楽しかったのはご一緒した方がまさにそういう方々だったからだと思うのです。

ただ知識を得るんじゃなく、それを用いて楽しさを追求するのを忘れない。そういうのをできてる方々と一緒だったから、僕も引っ張られて酒を楽しむ方向に頭と感覚を使えたのではないだろうか。

そんなふうに思っています。

大した話ではありませんが、これからも昨日感じたことを忘れずに酒を楽しみたいな。そういう風に思ってます。

これを読んでる酒好きの方、もしなにか感じるところがあったら、是非一緒に楽しい方に知識を使いましょう。

僕ひとりでは、限界があるのです。多くの人たちとそういう雰囲気をつくっていきたい。凝り固まるのではなく、誰かをけなして満足するのではなく、酒で楽しむ技術を磨くために知識を蓄えて、で、実際に使ってみましょう。

どうせ身体に悪いものを飲むんですから、楽しく飲みましょう笑

はい。

ごちゃっとしましたが、以上です。

接する度に自分にたくさんの気づきをくれる方々への敬意と感謝を器に浮かべつつ…。

今日も美味しく乾杯!

ちょっと頑張って、楽しく飲もう!

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。