オヌキ諒

シンガーソングライター、音楽ユニット碧琥夕陽(アオトユウヒ)のVoをしています。 Twitter、 YouTube、Instagram、TikTokもマイペースに更新中。オヌキ諒or碧琥夕陽で検索してね。 「例えばこんな物語、想イヲツヅル」

オヌキ諒

シンガーソングライター、音楽ユニット碧琥夕陽(アオトユウヒ)のVoをしています。 Twitter、 YouTube、Instagram、TikTokもマイペースに更新中。オヌキ諒or碧琥夕陽で検索してね。 「例えばこんな物語、想イヲツヅル」

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    • 想イヲツヅル

      「例えばここに、こんな物語がありました」 ミュージシャン、オヌキ諒による、現実と幻想の隙間を縫うオリジナル恋愛小説。 イラスト/guitarenne

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    あなたの陽炎

    本日、2022年7月4日(月)に僕の新曲が2曲同時に配信リリースされました。 1曲は、BS12トゥエルビにて毎週土曜18:55〜放送の「SDGsらぼ」のテーマソングの「Inochino」です。 とても素敵な番組に携わらせたいただきました。 こちらBS12トゥエルビの番組ページです。 https://www.twellv.co.jp/program/documentary/sdgs-labo/ 是非、ご覧ください。 そして、もう一曲。 「あなたの陽炎」という曲ができまし

      • 「想イヲツヅル」一気読みと秘密の話

        7月1日 [はじまり]君と出逢った 同じ場所にいるのに まるでここでは生きてないような顔で 遠くをみている 軽く会釈だけをした 声をかけても届かない気がしたから 7月2日 [ビールの味]少し君のことを思い出した あんな表情を浮かべる人を初めてみた でも 少し懐かしい気持ちにもなった この矛盾はなんだろうか そんなモヤモヤをビールと一緒に喉へ流し込む 7月3日 [靴の受け皿]今日は雨が降り続いていた 行き交う人は額に汗を浮かべながら布で口元を隠している 傘の隙

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        • 大切なお知らせ

          2021年3月5日(金) 本日、noteで連載されていただいた「想イヲツヅル」から生まれた楽曲 「べに」が各音楽配信サイトよりリリース、そして、YouTubeにて「べに」のMVも公開になりました。 音楽配信主要サイトまとめ↓ https://nex-tone.link/96716 オヌキ諒-べに-【MUSIC VIDEO】↓ https://youtu.be/SUQsvTPoXVI さらに、本日この後にnoteにアップする、2020年7月1日〜12月31日まで、想い

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          • オヌキから、想イヲツヅル、べにのこと。

            お久しぶりです。 昨年2020年12月31日ぶりの投稿です。 ここに来るまでに、また色々な事がありまして、、 お話ししたい事がたくさんあるんです。 是非、最後まで読んでやってください。 昨年7月から初まり、半年後、12月31日にひとまずの幕を閉じた「想イヲツヅル」。 そして、「想イヲツヅル」から生まれた楽曲「べに」ですが、 この度、2021年3月5日に各音楽配信サイトより、「べに」のリリースが決定しました。 そして、同日、YouTubeにて「べに」のMVも公開予定

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          • 想イヲツヅル
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            あとがき

            「想イヲツヅル」をご愛読いただき、 ありがとうございます。 オヌキ諒です。 半年間に及ぶ、 #70まで続いた「想イヲツヅル」ですが、2020年の最後の日、 大晦日の本日を持ちまして、 ここで″一区切り″とさせていただきたいと思います。 突然のご報告になってしまいましたが、 今、自分と向かい合いながら、 読んでくれているあなたを想像しながら、想いを、ここに綴りたいと思います。 「想イヲツヅル」。 楽しんでいただけたでしょうか。 ″どうしようもない主人公″ の理屈では説

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            振袖

            想イヲツヅル #70 君のもとへ向かっている 心も身体も 全部が 君に向かっている 君からの″声″を聞いて それから 何通か言葉を交わした 「やっぱりさ」 「せっかく仲良くなれたからさ」 「あらためて」 「友達になろうよ」 「さよならはなしにしよう」 君はそんな風に言った 言ってくれた なのに 「ごめん」 「それは無理なんだ」 「こんなに苦しいのは初めてなんだ」 「どうしたって友達にはなれなかった」 「なれなかったんだ」 僕はなぜ こんな言葉

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            前夜祭

            想イヲツヅル #69 色男は言っていた 「あぁーあの子?」 「そうそう」 「あの子の家に行って一緒に映画観たよ」 「でもだめだありゃ」 「なんか違った」 「″男″として見られてない感じでさ」 「隣にいても″絶対恋愛にはならない″っていう気持ちを突き付けられてるみたいだった」 「無理無理」 「もう諦めたよ」 少し悔しそうに笑いながら 色男はしたたかに もう″次″に目を向けていた 友人は言っていた 「申し訳ないことをした」 「あの子が可哀想になってしまっ

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            想いを綴る

            想イヲツヅル #68 彼女とお別れをした 先日 君とファミレスで会った後 そのまま彼女の家に向かった 向かう電車の中で 彼女の予定も事情も考えずに 「今からすぐ会いたい」 とラインを送る 気が付けば 時計は夜の10時に辿り着きそうになっていた 彼女が今夜 僕と会ってくれるのか わからなかったけれど 僕はいろんな場所のブレーキが 手の施しようがないほどに壊れていて ″とにかく彼女と話さなければ″ という気持ちだけが 前のめりになって 電車のレールの上

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            「べに」

            想イヲツヅル #67 全部 全部が無くなった そう思った 友情も 恋愛も 信頼も 全部が無くなってしまった 僕のせいだ . . . 先日行ってきた 彼女の舞台公演の帰り道 「話したいことがあります」 「近々会えますか」 という 君からのラインを受けて 後日 仕事終わりに いつものファミレスで 君と落ち合うことになった ファミレスに着くと 先に来ていた君が 奥のテーブル席に座っていた 「どうしたの?」 「何かあった?」 そう君に声をかけながら

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            悪魔

            想イヲツヅル #66 駅からほど近いところにそれはあった どれくらいの大きさだろう 自分が通っていた 小学校を半分に切って 1.5倍くらいに縦に長くして それを全部 灰色と銀色で塗ったような そんな建物の地下に その劇場は収まっていた 彼女から聞いた話だと 200名ほどが座れるホールで このような時期なので 座席の間隔をあけて人数を制限し 配信設備を入れたり 公演日数を調整したりしているとのことだった 自分は昼と夜の2公演あるうちの 夜の公演を観に来ていて

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            僕と友人

            想イヲツヅル #65 「がんばりなよ」 半分以上は脂なんじゃないのか というような 炭火で焼いた肉の薄切りを食べながら 友人が言った あまりにもさらっと言った いや 言ってくれたんだ 夕方に突然 「肉食いに行こう」 と友人から連絡が入り 「ライブの準備もあるから飯だけなら」 と返事をして 友人と焼肉屋に来ている 目の前では大量のカルビたちが 肉汁を浮き立たせて ″早く裏返しておくれ″ とジュージューと軽やかに歌っている 出会った頃から友人は

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            僕と君

            想イヲツヅル #64 なんてことをしてしまったんだろう 君に告白をしてしまった 想いを伝えてしまった 仕事終わり 君とビリヤードをすることになった 先日のビリヤードで 友人に大敗したことが悔しいから 練習に付き合えという 君からの提案で 職場から近いプールバーに行く 君はいつものカシスオレンジ 食事もせずに球をついた バックスピンだったり サイドスピンだったり そんな感じの練習である 集中して練習していたせいか 君の1杯目のカシスオレンジがなくなる

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            僕と彼女

            想イヲツヅル #63 最近 彼女とは全然会えていない 理由は 彼女の舞台公演が近づき 本格的な稽古もはじまり 仕事と舞台稽古の両立で 彼女自身に 僕と会う余裕がないからである 。。。 というのは半分正解で もう半分は ″自分自身の気持ちが整理できない″ ということなのはわかっている 実際 彼女がどんなに忙しかろうと 5分でも10分でも会いにはいけるだろう 料理を作ってあげたっていい 肩を揉んであげたっていい 何かしらはできるはずだ でも 僕は

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            幾千の寄り道をしながら

            想イヲツヅル #62 僕らはその場所を ″ヤドリキ″と勝手に呼んでいた 初めてそこに連れて行かれた時のことは忘れない 少し車酔いをしたことも 僕を誘った 学生時代の友人達の自慢気な笑顔も 帰る時の 笑っちゃうようなあのセリフも 忘れない そして今度は 僕がそんな笑顔をしていたに違いない ・ ・ ・ もうすっかりお馴染みになってきた 3人でのビリヤード 友人と君と僕と 君がビリヤードを覚えたての頃は ″1台のテーブルに3人でナインボール″ みたいなこと

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            式日

            想イヲツヅル #61 初めてのことだったし 気まずかったし とても悩んだ けれど 選んだ 選べた 化粧品売り場は なんとも言えない匂いがする 化粧を落とす前の彼女だったり 小さい頃に感じた 朝に仕事に行く準備をしている 鏡の前の母親だったり そんな匂いがする ここは近所のショッピングモールの中の化粧品売り場 全然言い慣れないがコスメフロア? というところだそうだ ここには 小さい鏡がたくさんあるせいなのか 妙に明るいし 置いてあるものは色鮮やか

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            じゃがいも

            想イヲツヅル #60 何食分あるのだろう そして どこにしまってあったんだろうか この寸胴鍋 鍋の中には 彼女の得意料理のホワイトシチューがたっぷり入っていて グツグツと煮込まれている シチューという湯船では たくさんのじゃがいもが気持ち良さそうに湯浴みしていて 外では 湯浴み待ちのじゃがいもが ”次は私の番だ”と言わんばかりに 今か今かとダンボール箱の中でおしくらまんじゅうをしている 「あっ、そのじゃがいも?」 「実家から送られてきたの」 「シチューもうすぐ

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