見出し画像

街中、ロードバイクばかり

最近、自転車に乗っている人を見ると、ほんとにロードバイクが多い。ロードバイク(クロスバイク)とはタイヤが細めでカゴなしで高速に走れるのが特徴で、よく見るのはGIANTだとかビアンキが多いのかな。

UBERの人たちはそのスピードからもちろんほとんどそうだし、性別問わず大学生や社会人、あと部活帰りの中高生などは10人ぐらいみんな示し合わせたのか!というように似たようなロードバイクに乗っている。1万円のママチャリを乗って通学していた自分には信じられない限りである。

といいつつ、わたしもちゃっかり白のロードバイクに乗っている。が、その理由はひどく単純なもので、かっこよく見えるからである。いや、正確にいうとかっこよく見えているに違いないと思えるからだ。もう単なるファッションというわけ。

でも次乗り換えるときは、車高がすごく低くて後にカゴのついたブリジストンのママチャリにしようかと思う。どう考えても利便性がいい。もうカゴがないのはいやだ。一度ロードバイクのハンドルにスーパーで買った米を提げて帰ったら前輪に巻き込まれて、米を路上にぶちまけたことがある。ミネラルウォーターもぶちまけたことがある。そのたびに泣きたい気持ちになった。

それによく考えたらべつに街乗りでスピードを出すこともない。遠くにもいかない。ゆらゆらゆっくり漕ぎながらやっていくほうが自分に合っている。あとロードバイクはスピードを出すことを重視しているので、乗り心地がよくない。前傾姿勢になっておしりも痛い。

ああ、つくづく自分に合ってない。でもこんな話を妻にすると、彼女は「絶対に次もロードバイクだ!」という。彼女はいつまでたってもファッション至上主義なのだ。まずはデザインがあって、効率性や心地よさなんて二の次だ。それはそれでその気持ちの若さを賞賛するがもはやついていけない。

早くママチャリに乗って川沿いを漕いでいたあの頃に帰りたい。そんなことを思いながら今日も颯爽とロードバイクを走らせる自分がガラスに映った。あら、かっこいい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?