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UKFC on the Road2023〈ライブ備忘録①〉

こんにちは。

先日「UKFC on the Road」というフェスに行ってきました。

UK.PROJECT(以下UKP)という事務所に所属するアーティストが年に一度集うこの企画。過去には新木場で行われたり、コロナ禍をきっかけにオンラインで行われていたのですが、今年は新宿歌舞伎町3会場にて4年ぶりの対面開催です。
私は初参戦でした。

過去にも多数の素敵なアーティストを送り出してきたUKPの「いま」が分かるげきあつなフェスの一部始終を目撃してきました。

では早速感想へ。
※ちなみに今回は見たアーティストすべてが初見なため、かなり知識不足な面もありますが多めに見てやってください…。。

①the telephones

新宿BRAZE一発目、そして今年のUKFCの開幕を彩ったのは、新体制となってから初お披露目となるthe telephonesのステージ。

3人体制になったということもあってか、配置は真ん中にボーカル、下手にドラム、上手にシンセサイザーという少し独特な感じ。
ボーカル後ろにはミラーボールが設置されており、ディスコの準備が既に整っていました。

そんなこんなでわんぱくにステージインしたメンバーたちが演奏したのは新曲、新曲、新曲…。。。まさかの全てが新曲。なのに客席の温度感はつねにホカホカ。それぞれが自由に音を楽しんでいる様子がとても印象的でした。あと、シンセサイザーの岡本さんは30分間ずっとステージ中を暴れまわっていたのが最高でした。

すべての人が初めて聴く楽曲だったのに、すべての人がまるで全曲知っているかのように盛り上がれる。バンドとしての底力を感じたステージでした。
今回ライブで演奏された新曲が音源化されるのが楽しみになりました。


②WurtS

今回のフェスで最大規模の会場となるZepp Shinjukuの一発目を務めるのは、今年すでにかなりの数をフェスをこなしている大型新人WurtS。

一曲目に演奏されたのはまさかの「檸檬の日々」。なんやかんや2年半前くらいからWurtSの動向を追っていた筆者、大歓喜です。


その後も「魔法のスープ」「BOY MEETS GIRL」など、活動初期の名曲を連発していきます。

この後のMCで、一曲目に演奏された「檸檬の日々」がUKPから初めてリリースした楽曲であることを明かすWurtS。MCの喋りには等身大のあどけなさが残っていて、同世代としてはかなり親近感がありました。

ラストに演奏された「分かってないよ」では、オーディエンスも巻き込んで大合唱。聴きたかった曲がすべて聴けて大満足でした。

ちなみに、今回のセットリストはUKFC用に作られた特別なものらしく、全てが2021年リリース「ワンス・アポン・ア・リバイバル」からの選曲でした。なんやかんやこの頃の楽曲が一番好きなので、数あるフェスのなかからUKFCを選んで本当に良かったと思える瞬間でした。

〈セットリスト〉

1.檸檬の日々
2.魔法のスープ
3.BOY MEETS GIRL
4.NERVES
5.ブルーベリーハニー
6.リトルダンサー
7.分かってないよ


③POLYSICS

the telephonesに続いてBRAZEのステージに立つのは、UKFCが初めて開催されたときからこのフェスの歴史を紡いできた番人的存在のPOLYSICS。黄色いつなぎと四角いサングラスをかけたメンバー3人を生で見れただけでも感動です。

全体を通して感じたのはリズム隊の安定感。かなり複雑な拍子が登場する楽曲も多いのですが、それを寸分の狂いもなく演奏し続けるベースとドラムのかっこよさに見惚れてしまいます。

途中にはフミさんのベースの弦が切れてしまうというアクシデントも発生するのですが、フミさんによる「張り切りすぎちゃったんだね!」のひとことでさらに会場が盛り上がる、盛り上がる。事務所主催のフェスにかける熱量は一段と違いますね。。

ラストに演奏された「SUN ERECTRIC」では、〈飛べ〉の歌詞のあとに数名のダイバーが。個人的に初めてダイバーを見ることになる機会がPOLYSICSになるとは思ってなかった。。

とにかく元気の出るステージで、みんなでわいわいやれて楽しかったです。

〈セットリスト〉
1.For Young Electric Pop
2.Tei! Tei! Tei!
3.I My Me Mine
4.Funny Attitude
5.Boys & Girls
6.Speed Up
7.SUN ELECTRIC



④the shes gone

Zepp Shinjuku二発目となるアーティストは、今回のフェスが開催されるきっかけを作ったといっても過言ではないthe shes goneです。

一曲目から彼らの代表曲でもある「ラベンダー」が演奏された瞬間に、ステージに目が釘付けになりました。なんといってもこのバンドの魅力はボーカル・兼丸さんの歌声。柔らかく心を包み込む毛布のような歌声だなとふと思いました。

三曲目に披露された新曲「きらめくきもち」は、とにかくメロディーが美しい。サビのメロディーは一聴しただけで心をがっちりと掴みます。

MCでは兼丸さんがこのフェスの発起人となった話が。詳しくはこちらのUKPラジオを聴いていただければ分かるのですが、兼丸さんがマネージャーさんに「UKFCやりたい」と伝えることがなければ、このフェスは本当に開催されてなかったのかもしれないらしい…。。

最低だなんて」ではさきほどまで優しかった音色がロック一色に。新たな引き出しを見せつけてきます。
あまりシズゴのことは知らなかったのですが、ステージが終わる頃にはすっかり彼らの虜になっていました。

最近は恋愛のことを歌うバンドが多すぎてよく分からないことになっていたのですが、やはりライブを実際に見るとその個性がよく分かってきますね。実際に見てみないとわからないものがある。それがライブの醍醐味です。

〈セットリスト〉
1.ラベンダー
2.甘い記憶
3.きらめくきもち
4.最低だなんて
5.シーズンワン


⑤ペルシカリア

完全にpeanuts buttersを見るつもりでMARSにやって来たのですが、会場に着いてから出演キャンセルを知り、かなり驚きました。(ニシハラさんお大事に…。。)

というわけで急遽代打で登場したのが、この日MARSのトリをつとめるペルシカリア。
ステージにメンバー4人が登場すると、ボーカル・矢口さんは開口一番「1時間前にUKPから出演の打診があって、本当に俺たちはとんでもない事務所に入ってしまったんだなと…」と突然決定した代打出演への戸惑いを笑いを交えながら話していました。

急遽の出演だったためセットリストも決定していない状態で本番がスタート。しかし一曲目「東京」から確実にオーディエンスの心を掴む演奏を披露していきます。

特に心に残ったのは「最初の晩餐」。生きづらい世の中をなんとか生き抜いていくスタンスをストレートに、かつ彼らなりの言葉で紡いだ楽曲に、思わす拳を勢いよく振り上げてしまいます。

こんなことになるのなら、もっと予習しておけばよかった…と自分の不勉強を後悔してしまうほど良いステージを見ることができました。彼ら、UKPで一番の後輩みたいだけど、UKPを卒業してしまうのも時間の問題なのでは…?といらぬ心配をしてしまうくらい、今後多くの人に見つかっていくバンドだと思います。

↑ この日計3回演奏された「どうしたって」を添えて

〈セットリスト〉
1.東京
2.ショートカット
3.死ぬほどどうでもいい
4.どうしたって
5.どうしたって
6.恋心納品日
7.最初の晩餐
8.離愁
9.愛情完済日
10.どうしたって


しばし休憩

Zepp Shinjukuのとにかく長い階段の洗礼を受け、ここからは休憩したり後方から大人見したり。。
休憩無しで全部見るぞ!!という気持ちだったのですが、駄目でした。不甲斐ない…。


⑥ART-SCHOOL

体力も少々回復してきたところで本日最後のBRAZEへ。BRAZEのトリを任されたのは、昨年活動を再開させたART-SCHOOLです。

ステージに登場して初めに鳴らされたのは、6月にリリースされた最新アルバム「Luminous」から「Moonrise Kingdom」。
このノイジーで幻想的なイントロが堪らないんですよね。。

やはりキャリアの長いバンドということもあり、演奏には落ち着いた躍動感(矛盾してはいまるが、この感情を言葉にするとき、これが最も最適だと思った)がありました。
一曲一曲、演奏に聞き惚れながら拳を突き上げているだけで一瞬で終わってしまいます。

ギター・戸高さんが鳴らす空気を切り裂くようなイントロが印象的な「スカーレット」。こちらは原曲よりもBPMがかなり速く設定されているようで、勢いのある力の強いサウンドが鼓膜をぶるぶると震わせます。

ラストに演奏されたのは、最初アルバムのリード曲である「Bug」。
活動休止中に見た暗闇、そしてそこから見えた光のことを綴ったであろう楽曲です。

いまこの時代にART-SCHOOLのライブを見ることができていることへの感謝を心の中で唱えながら聴いていました。

ステージは一瞬で終わってしまったのですが、メンバーが去った後も鳴り止まない拍手が。このバンドが長年の間、根強く愛されてきたんだな、ということが分かったアクトでした。
(どうやらこの後、アンコールとして「あと10秒で」が演奏されたようですね…。。聴きたかった……ものすごく聴きたかった……。)

〈セットリスト〉
1.Moonrise Kingdom
2.Boy Meets Girl
3.Teardrops
4.プール
5.Just Kids
6.スカーレット
7.FADE TO BLACK
8.Bug


⑦[Alexandros]

BLAZEから急ぎ足でZepp Shinjukuまで移動すると、会場から聴こえてきたのはまさかの「ワタリドリ」。
[Alexandros]、事務所のフェスの大トリということで、リハから完全に攻めのモードです。

会場内に入ると既に多くのファンが彼らのリハを楽しんでおり、既に会場がめちゃくちゃアツかった。(実際今回のフェスは7割型の来場者がドロスファンという印象でした)

そんなわけで熱冷めやらぬといった中で本編がスタート。しかし開始早々機材トラブルで演奏中断。急遽セトリを変更することに。

しかしそんな事態にも全く動じずにさらっと演奏されたのは「Dracula La」。想定外の出来事が起こったからこそ、会場の結束力は高くなるものです。

その後も「Waitress,Waitress!」や「Kick&Spin」と、キラーチューンを連発。待ってました!!とばかりの歓声が曲が始まるごとに聞こえます。

本日同会場のトップバッターとして出演したWurtSとコラボした「VANILLA SKY」の演奏後には、この夏各地のフェスで共にこの曲を披露してきたWurtSを洋平さんが労う場面も。

MCでは自らのステージの前に the TelephonesやAre Square、POLYSICSなどさまざまなアーティストのステージを見たと話す洋平さん。タイテ被り等で見れなかったアーティストがいたことも残念さを滲ませながら話していました。
「来年からは被りなく見れるようにします!!」とも言っていたので、来年までに改善されることを願うばかりです。

本編ラストはまさかの「city」。個人的に一番好きなドロスの曲を聴けた喜びで胸がいっぱいでした。あまりのエモーショナルさにダイバーも続出。ライブで聴くcityは音源よりもさらに激しさのある演奏で染みました…。。

アンコールにはUKFCだからこそセトリ入りしたであろう初期の名曲「For Freedom」と、言わずと知れた名曲「閃光」のコンボ。こんなに幸せなことあっていいのか、と思ってしまうアクトでした。

〈セットリスト〉
1.Dracula La
2.Waitress, Waitress!
3.Kick&Spin
4.VANILLA SKY(feat.WurtS)
5.Girl A
6.we are still kids & stray cats
7.Adventure
8.city
en.1.For Freedom
   2.閃光


おわりに

以上、UKFC on the Roadのざっくり感想でした!!

ジャンル、年代を超えたアーティストたちが集結した素晴らしいフェスを見ることができました。BRAZEが閉店してしまうということで来年も同じ場所でやることは叶わないのですが、場所が変わってもまた行きたいです。

UKP、愛してるよ!!





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