一歩を踏み出す力(はなうた最新単行本のご案内)
漫画家をそこそこ長くやっていて
常に「今のままでいいの?」と思いながら、
時間に追われ自分を振り返ることをしてなかったなあと、
ここ最近思っています。
初心に返り自分の漫画の原点を、自分なりに探っていくと
こんな出来事を思い出しました。
中学3年の時
仲のいい友人がいて、一緒に遊んだり、ま、勉強もしたりして
成績も競っていて、ライバルみたいな関係でした。
高校の受験校を決める時、地域のトップの高校に行こうと二人で頑張っていたのですが、二人とも模試の判定はギリギリ。
挑戦して、入試試験が上手くできたら受かる。
落ちる可能性もある。
友人はトップ高受験一本に絞っていました。
私は、迷っていました。
落ちたらどうしよう・・・
親に相談したら「2番目の高校がよいのではないか?」と
私は「わかった」と言いながら泣いていました。
あの時の感情は複雑で
「なんでもっと成績あげれなかったんだろ?」「あいつに負けるの?」「期待されてないのかな?」「オレってこんなもん?」・・・
この時から・・・受験が終わり・・・もしかすると今もですが
引きずってる一番の気持ちは
「なんで、チャレンジする勇気がなかったんだろう・・・」
一歩が踏み出せなかった後悔の気持ちだと思います。
私がサラリーマンをやめ、漫画家になったのも
日々、漫画を描いていくテーマも
この気持ちがあるからできてるのかもしれません。
「はなうた」は
看護師さんを取材して描いてる漫画です。
「看護師さんの仕事は大変だけれども、
やりがいがある仕事だということを描いてください」
そこから始まり始まりました。
仕事にとってルールや慣習は大事だったりしますが
それでしばられている感じがすることがあります。
しばられ、自分の意とは反することをやることもあります。
そんななかでも「やりがい」を感じるのは
「自分らしい」言動ができたときではないかということが
10年以上の取材で積み重ね感じてることです。
「自分らしいチャレンジをする勇気が出た時」
自分の後悔を漫画を描くことで薄めているのかもしれません。
「自分らしいチャレンジをする勇気」を出した方々にふれ
感動し、笑い、涙し、その瞬間を真空パックにし
お届けする漫画です。
「一歩を踏み出す力」になるといいなと思いながら。
こちらは、初期のよりぬき紙の単行本版。
「やっぱりナース~」とは違うお話が入っています。
よろしければこちらも、どうぞよろしくお願いいたします。
※こちらは電子書籍は発売されておりません。
いつもありがとうございます。 サポートいただけると、漫画家寿命が1日伸びる気分です。 これからもずっと、noteがんばるぞ!!