アイステージLe musée tricoloreを観劇した話
舞台アイ★チュウザステージLe musée tricoloreを観劇したのでその所感と備忘録。
観劇メモのマガジンをやっと更新することができました。新作公演ありがとう!
0.はじめに
前回、前々回の感想記事は酷評多めの内容だったんですが今回はdis少なめです。理由は概ね満足して帰って来たから。
そうです、結局一般論ぶって酷評を書いても
「自分が満足できなかった、解釈違いだった」
だけなんですよね。
今回僕は大満足でしたがどこかで最悪だったと思ってる人もいるかもですし。
と、あくまで個人の感想だよという前振りのもと本題に入っていきます。
1.公演全体の構成
今作は前作までと違う公演構成(流れ)だったのでまずはその話から。
"構成が違う"こと自体は事前情報(あらすじと公演日程詳細)から分かっていましたのでその辺を引用しながら書いていきます。
まず前回公演のあらすじ
そして今回公演のあらすじ
あらすじからも分かるようにアイステージ名物(迷物?)のコンテスト形式のライブが無くなりました。(=前回公演のあらすじでは「ライブで真剣勝負」と明文化されていたのが今回は無い)
ライブ部分は本編とは別でアフターイベントとして実施されました。
これはメタ的思考ですが、今回出演するユニットがArS、QA、Alchemistで、2グループを兼任しているキャラ(海部子規)がいることを考えるとこの3ユニットでのライブバトルは叶わないのです。
今まで1公演見れば全ユニットのライブを見れていたのが、今回は1公演見ただけでは1曲もライブを見れないユニットが出てくるという。。この構成変更は一部のオタクにはショックを与えたかもしれませんが。(僕は千秋楽を含めて4公演見たのでノー問題です)
ともかくこの構成変更によって2017年から続いてきた形式のマンネリ化から脱することができた、という点で高く評価しています。
2017年初演当初はコンテスト結果(お客さんの投票)によってエンディングが変わるということに目新しさを覚えていたのにそれがマンネリ化するとは。。
2.本編
全体の構成の話をしたので続いて本編のお話。
通常公演
今作は原作でのQAグループフェスティバル『怪盗ラブハンティング』や2部本編のストーリーを盛り込みながらのストーリーでした。
やはり原作準拠のストーリー良いですね。
これからもこういう感じで新解釈的な原作準拠ストーリーをやってほしいです。
本編の流れについては、特別公演を一度見てしまうと笑える場面が少なく中盤はひたすら重いので見ていてしんどくなるばかりでした。
もう少し要所要所で笑いが欲しい。。と思っていたのは特別講演後の最初の公演(22日昼)。
それが千秋楽には楽や鷹通のアドリブが多くありテンポよく見れました。
特別公演に笑い全振りしないでこのぐらいで常にやってくれないかしらね。。
この通常公演に笑いを盛り込むことはArSがいたからできた事かもしれないとも思いました。
ArSならわりと何やっても許される感ありますし、アイステージの歴史においても、中の俳優さんとしても、頼もしい人たちが揃っていますから。(きしたくさんには本当に感謝してる。。40になっても楽を続けてくれ。)
いくらふざけても許される枠の最後の砦、枢木皐月の再登場が待たれます。
特別公演
特別公演は過去の特別公演に比べたら話がだいぶまとまっていて見やすかったです(???)
僕が段々と特別公演に順応してきたのかもしれません。
なんというか、過去の特別公演は悪ふざけした文化祭の出し物って感じでしたけど、今回は濃いアイステージファンミーティングって感じでした(???)
過去のは単にオタ芸をやってたのが気に入らなかっただけかもしれないです。
通常公演5公演ぐらい普通にやって、期間空けて別日で特別公演単体(ファンミ)やりませんか。
椅子取りゲームだいぶ盛り上がったしあれまた見たいです。演者も楽しそうだった。
選曲が過去作で歌われてきた曲達なのも良い◎
3.ライブパート
過去2回の感想記事でダンスにめちゃくちゃ文句つけてたんですが、今回は概ねほとんどのパフォーマンスに満足しました。
パフォーマンスに満足した要因の一つとして、全ユニットに舞台オリジナルの新曲があったということ、さらにその全てが良曲だったということが挙げられるかもしれません。
※コチラからそれぞれ配信サイトにアクセスできます。
披露された曲を順に少しずつ触れていきます。
FIX ME / QA
曲の持つセクシーな雰囲気がそのままダンスに落とし込まれていました。
腰を動かす振り、想像はしていましたが実際にやられるとめちゃくちゃエロかった。。最高👏
曲の冒頭で登場する「ジッパーを下げたい」になぞらえてシンメになってジッパーを下げる振りもあったりほんとによく作りこまれたダンスでした。
1つ要望をするなら曲とダンスの雰囲気的にハンドマイクでなくヘッドセットでもっとゴリゴリにダンスしてほしかったですね。その方がもっとエロくなる気がする。
Destiny×Destiny / QA
今作での新曲です。
曲がめちゃくちゃ良かった。
2番冒頭のノアのソロがめちゃくちゃ良いです。大樹くんが歌が上手すぎる&えっろい。。
ダンスも音ハメが多くて気持ちいいです。(サビの途中 1:08~の辺りが特に◎)
QAの曲全体に言えることなのですが、QAは今までのアイステージにおいて一番人数の多いグループです(ArSと同率1位)。それ故にフォーメーションダンスがとても映えます。
前回公演のユニットの最大人数が4人(天上天下)だったことからそのパフォーマンスでの迫力を感じました。(これはArSも同様)
あとこれはどうでもいいんですが、配信された音源だけを聞くと御剣晃役瑛くんの歌声が原作の海部子規役谷地克文さんの歌声に似ていて「え、今のパート誰?」ってなります。ややこしや。
瑛くんは特別公演で見せたドスの効いた低い声が原作っぽかったヨ。
Vengeance / Alchemist
エトステからの選曲です。
曲のテイストとして前回公演で披露された『SABER』と同系統だと思ってるのですが、『SABER』よりも振り付けが少なめかつカッコイイ路線になってた…気がする…◎
…と言うのも次曲のインパクトの方が強くてダンスほとんど覚えてないです。
まぁ印象に残らなかったということはそれだけ違和感がなかったということでしょう。
早くこの曲でオールスタンディングのライブで腕とペンラブンブン振り回したい。と思うぐらいに熱かったことは記憶してます。
自由Syndrome / Alchemist
今作の新曲②。
詳しくないんですが、この曲は曲自体もダンスもどことなくモー娘みを感じました。
サビの横移動のステップがなぁ笑
曲に合ってるし良いんだけどアルケミがやると平成ギャルみを感じるのはなんでなんだ。。
前回までの振付も総評して、アイステージのアルケミは平成ギャルなのかもしれない。
色んな意味でもう1回見たいとは思った。
なんてったってNo.1 / ArS
最高でした👏
2018年末のファンミ以来のArSのパフォーマンスという感動補正が入ってる可能性は否定出来ませんが最高のライブでした。
サビの「No.1」のところの振り付けが可愛い。
「knock knock knock me」の振りも可愛い。
「大声で言うのになんで聞こえないふりしてる」のところのバリヤードみたいになりながら前後入れ替えるのも良い◎
↑こういう振りはアルケミとかみたいに少人数でやられるとダサく見える気がするけどArSぐらい人数がいてかつ彼らのキャラもあるから映える移動に見える。
今回、QAもアルケミもどちらかと言うとモード系のグループだったのでArSだけ毛色の違う王道キラキラアイドルという感じが顕著に感じられたのも良かったです。(ダントツ1位の王道アイドル枠F∞Fが不在のため。)
パフォーマンスを見ていると自然と笑顔になってしまう感じ。本人たちも楽しそうで何よりでしたね。
Love melody~君に贈るラブソング~ / ArS
今作の新曲③
曲自体はパフォーマンス直前のセリフによると「ベリーベリー愛しい人」のその後の曲だそうです。
その説明の通り好きな人と結ばれ明るい未来を歩いて行くことが歌われています。
普通に聞きほれてしまう楽曲のクオリティとそれを後押しする可愛らしいダンス。大人数を生かしたフォーメーションダンスも健在で文句のないパフォーマンスでした。
それぞれのソロパートで歌ってるメンバー以外が動きを止めて、歌い終わったメンバーが次のパートのメンバーに触れることで動き出して次のソロパートに繋がっていく流れ好きでした。リベルのライブが見たくなった。
今作のメンバーだと折原輝を贔屓にしてることもあってかArSとアルケミへのコメントの温度差がすごくなってしまった。。許して。
歌色~Le musée tricolore~
今作の新曲④、そして今作の表題曲。
めちゃくちゃアニメのEDな曲調。
冒頭の「僕だけの色 君だけの色」で登場キャラクター達が並んで、「混ざりあって輝くのさ」でキャラクター達が笑い合いながら走りだして、「will be shining」でカメラを上に振って空と太陽を映す。その後の間奏でキャストの名前のテロップが出始める。
ここまで妄想できてます。
脱線しました。
妄想がたくさん広がるぐらい名曲でした。
ArSがストーリーのメインの今作ですので比較的ArS寄りの曲だったかなという感じもしました。全員バージョンでもCメロはArSが全部担当してましたし。
アルケミ登場時からそうですが、こういうポップな曲をアルケミが歌うのはやはりまだ違和感がありますね。早く仲良しルート通ってくれ。
そしてこの曲のラスサビでは久しぶりに特効が使われていました。
初見は油断してた+音がデカすぎて普通に驚きました。。マジで心臓止まるかと思った。
でもこの特効もここしかないっていう完璧なタイミングで飛んでいてめちゃくちゃ気持ちよかったです。
この特効飛ぶところだけあと10回ぐらいは見たい。(見れます↓)
DVD出たらここだけ擦り切れるほど見る事でしょう。
あと、このダンスにどこか既視感を感じてたんですが、その既視感の招待は『魔進戦隊キラメイジャー』の“キラメイダンス”と呼ばれるEDのダンスでした。
手を伸ばして跳ねるステップがそれ。
4.その他
その他、上で書いた以外のことをいくつか。
歓声応援システム
新しい取り組みとして導入されました。
スマホにアプリをインストール、アプリを立ち上げ会場でQRコード読み取り、アイステージ専用の画面が出てきてそこでタップをすると会場内のスピーカーから歓声やコールが飛ぶというもの。
僕自身は使わなかったです。
理由は誤タップが怖いから。
概要だけ聞いて想像してみてくださいよ、自分の誤タップで会場に空気の読めない音声が流れるかもしれないじゃないですか。公演中に携帯が鳴るのと同じくらい怖い。
でもその心配は杞憂に終わったようです。理由は以下
歓声が思っていたより小さい
複数人が同時に使うと歓声がまばらで何を言ってるのか分からない(僕には「星夜ー!」も「田中さーん!」も同じに聞こえました)
(おそらく)運営側でこの機能のON/OFFを操作できていたので誤タップ(本編中に歓声が流れてしまうetc)は発生しえない
今回導入してみたうえでの課題も色々ありましたでしょうし今後も使われるかは分からないですが、こういうの取り入れようとする姿勢がI☆CHU PROJECTだよなぁとも思いました。
赤外線制御ペンライト
アイドルのコンサートでたまにあるあれです。
ペンライトのデザイン以外は演出としても良かったですし概ねよかったんではないでしょうか。
制御の演出が1曲分しかなかったのでライブをやった暁にはもう2曲ぐらい増えてることを期待します。(制御パターン仕込むのもコストがかかるんだろうな。。)
デザインだけなんとかして今後も続けてほしいところ。
田中実のバックステージツアー
田中さんがステージ裏を回って着替え場やセット、機材の説明をしてくれるYoutube映像。8公演全部違う映像で千秋楽の時には池袋太陽役の大場さんも出演されていました。
貴重な映像が見れてよかったんですが、正直1公演分見て満足しました。
なぜ8本撮った?途中からBGMも入れたりして。
あとカメラマンが下手くそでした。。ピント合わせるのに時間がかかっていたりして見にくいシーンが多々ありました。(動画内の田中さんのコメントによるとカメラを回してるのが"だいぶ偉い人"ということだったので普段からカメラを触るのが本業の方ではないのかもしれないですね)
客からの要望が多ければDVDの特典になるということでしたが、映像が"キレイなら"ぜひDVDに入れてほしいですね!
そしてこれらの新企画全てに共通することなんですが、田中さんの負担がデカすぎる。
毎公演前説もして歓声応援システムの説明もしてトラブルがあったらその場を繋いでバックステージツアーを8本撮って。。
ホントいつもありがとうございます。
田中さんがいるから安心して公演を見る事ができます。
負担減らすために二タ川諭吉くんまた出そうよ。
舞台セット
今作の舞台のセット(特に高台の足場)が簡素だなと感じました。
足場に壁が作られておらず、ほぼ骨組みがむき出しです。
バックステージツアーの中では後ろから照明を当てるためと説明していましたが。。
たしかに演出の伊勢さんは照明を使った演出が上手いです。
Rose Écarlate以降の作品はどれも照明と映像を使った演出が印象的です。
最新の照明機材(名前は忘れましたが)を取り入れていることもバックステージツアーで触れられていましたし本当に照明のためのセットだったのかもしれませんが気になったので。
5.さいごに
このアイステージという作品は"過去5年間の歴史を踏まえた上で見るのが楽しい作品"へと昇華されていっている気がします。
未だに擦られる「輝け!サンシャインキラキラ新人アイドルコンテスト」
特別公演で擦られる過去の特別公演ネタ&流れる過去の特別公演映像
特別公演の椅子取りゲームで流れる過去公演の表題曲とその独特な手拍子に瞬時に反応する客
この辺りの要素を楽しめるのは過去の公演を欠かさず通ってきたオタク達だからこそです。
そして同時にキャストの変更も少ないからです。
今回久しぶりに終演後のお見送りが実施されました。
(昨今の情勢からStairway to Étoileの頃に行われていたお見送りとは少し違う形式にはなっていましたが)
その中で個人的に、
という一連の流れでのファンサ(?)を頂きました(その説はありがとうございます。。)
こういうことができるのもダイヤチームが誕生したStairway to Étoile公演(2018年)からキャストが変わっていないおかげです。
僕のような古参ぶってるオタクはとても楽しいのですが、古参だけではコンテンツは続きません。
どうやって新規の客を取り入れるかが今後のアイステージ継続の課題となりそうです。
新規の客を取り入れるだけならキャストを変更して新規キャストのオタクを取り込むのが手っ取り早いですが。。
しがないオタクが運営方針をいくら考えてもどうしようもないのでこの辺にして。次回作を期待してます!という結びで終わりたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
P.S.
次があるなら双子+Grandmaster辺りでどうでしょ。
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