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超人夫婦から得た気づき
去年の7月から、とある地域の中に入って地元の方々と交流をする機会があって、そこで出会ったご夫婦(トップの写真は奥さま)がいろいろとすごいという話。
おふたりの年齢はたしか70歳くらい。
第1印象は口が悪く、怖い。しかし話をしていくと心をひらいてくれたのか、やさしさが見えてくる。あと、奥さまが美人。
これまで古民家の改修を含め、10件以上の家をご自身たちで作ってきたり
(建築関係の仕事に就いていたわけでもない)
服は作るし、発明して特許は取るし、腰が曲がっててもコンクリートをぶっ壊すし、電気の知識と知恵は半端ないしと、このマンパワーに圧倒されっぱなしだった。
(上の写真は奥さまが作った着物。ちなみに販売しています。)
そんなご夫妻と話していて、たびたび出てくる言葉が
「あれもこれも、センス悪いじゃん。」
以前、ご夫婦がオーナーである古民家の改修をお手伝いしたときに驚いたのが改修前の状態を見て
「多少、老朽化はしているくらいで少し改修工事をしたら住めそうだな。」と、素人目線で思っていた私に「センスが悪い」その1点で大部分を改修するに至ったことだ。
まじか...
と思いながらも手伝っていると、想像以上に体力と緻密な計算が必要なことを感覚かなにかで音速のごとくやってのけている。
なんだ、この人たち....超人かなにかの類いか?
そして、よく怒られるなかでハッとする。
「あんた、なにやってんのよ!こういう時はねぇ、あるもので、なんでもするのよ。」
あるもので、なんでもする
今あるものを使って、あらたなものを作りあげる。
「ありあわせ」で可能になるできごとを用いて全体を作る。
ご夫妻は、そんなことはとくに意識をしていない(はず)ところに
また打ちのめされる。で、もちろん「他人ごと」ではない。
改修工事を通して今までの自分にはなかった、ものの見方が増えたし
あらたな発見や発想から面白いものが出来上がる可能性の拡がりを感じた。
古民家はもうすぐ完成とのことで、利活用の用途として
民泊やら奥さまオリジナルの品を売ったりその地域でビジネスをしてみたいひとなどに対して、お試しで空間を貸したりと考えているもよう。
現在も、おおいに刺激を受けているこのご夫婦に出会えてよかった。
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