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『葬送のフリーレン』に学ぶ最強の非同期コミュニケーション

はじめまして。DIGGLEのカスタマーサクセス責任者(Chief Customer Success Officer:CCSO)の畠山と申します。

DIGGLEには、2021年にジョインしそこからカスタマーサクセス一筋です! DIGGLEに入る前のキャリアでは、予実管理含む管理会計やM&A・海外子会社管理などを総合商社と外食の会社でしておりました。

今日はコミュニケーションについて、普段感じていることを書いてみました。口頭でのコミュニケーションが中心な世界からチャット等のテキストコミュニケーション多めの環境に切り替わった方などの参考になるとうれしいです!(大企業→スタートアップ転職組など)

そして、執筆過程で『葬送のフリーレン』を観て、フリーレンと同じことすれば、より良いコミュニケーションになるんじゃないかと感じたので、そんな話も含めて書いてみました。『葬送のフリーレン』は、最強の非同期コミュニケーション漫画だと思います。

コミュニケーションの使い分けに困惑→同期/非同期を知る

さかのぼること3年ほど前。DIGGLEに入社した私は、リモート中心の仕事になり、コミュニケーションの仕方に苦慮していました。

元々の業界柄もあり、電話する・口頭で話しかけるスタイルで仕事をしていた私は、テキストコミュニケーションの多さに戸惑っていました。これじゃ伝えたいこと全部伝わらないなと思い、口頭でのコミュニケーションにすぐ頼ってしまっていました。

しかし、そんなことも繰り返すうちに、「あれ?これテキストで済むよね?」と思うことが増えてきました。どんな時がテキストでどんな時が口頭が良いのだろうかと疑問に思っていました。

そんな時に、何かがきっかけで同期コミュニケーションと非同期コミュニケーションという概念を知ります。同期コミュニケーションと非同期コミュニケーションは一般的には以下の分け方ができると理解しています。

特徴として、情報の伝達量が多く、感情的な部分も含めて伝わりやすいのが同期コミュニケーションです。

一方で、情報の伝達量が減り、感情的な納得が得ずらいのが非同期コミュニケーションです。逆に、時間一致のコストがかからない、記録として残るという点は、非同期コミュニケーションの良さです。

そしてこの2つのコミュニケーション方法は、どちらが絶対的に正しいということは無く、使い分けることが大切だとも学びました。

同期/非同期という概念を知ってから、意識的に使い分けるようになり、コミュニケーションコストが減った気がしてます。

使い分けの方法は、個人的には3つの方法があると思います。

  1. コミュニケーションの目的による使い分け

  2. コミュニケーション内容による使い分け

  3. 非同期コミュニケーションから同期への切り替え

1つずつ説明させていただきます。

同期/非同期の使い分け①:コミュニケーションの目的

ビジネス場面でのコミュニケーションの目的は、以下の6つに大分されます。それぞれの目的に応じて、同期/非同期に適した方法があると考えています。

上記はあくまで目安です。もちろん、共有でも同期して話した方が良いこともあります。
基本的にはやり取りの往復が多くなる傾向にある目的の時に、同期に向いていると考えています。

同期/非同期の使い分け②:コミュニケーションの内容

次に、同期/非同期を判断する方法は、コミュニケーションの内容です。
個人的には、以下の内容を含む場合は、同期コミュニケーションを推奨します。

受け手にとって未知の内容、または複雑な内容の場合

受け手が初めて聞く内容や複雑な内容の場合は、同期した方が良いです。
非同期だけだと、どこがわからないかがわからなくなり、結局何も伝わらなくなってしまいます。
また、複雑な内容の場合、質疑のやり取りが増え結局、同期した方が早かったよねとなりがちです。

機密事項を話すとき

文書に残したくない内容を話す場合は、同期するのが良いです。
人事的な機密や記録に残したくないぶっちゃけトークなどが対象です。

ミスコミュニケーションを生み相手の感情を害す可能性があるとき

誤解を生みやすい内容や相手の意に反する内容を伝えるときは、伝え方が大切です。
こうした場面では、同期コミュニケーションでニュアンスも含めて丁寧に伝えるのが望ましいと思います。

また、声のトーンや表情も含めて伝えることで、しっかりと感情まで伝わり、炎上することが減ります。センシティブな内容を文面だけで送ってしまうと、思わぬ解釈となり、コミュニケーションコストが爆増したりします。

感情も伝えたいとき

表情や動作も含めて、感情をしっかりとコミュニケーションをしたいときは同期にしましょう。

人間は、感情で意思決定する生き物とはよく言われますが、それだけ感情を伝えるということは大切だと思っています。

同期/非同期の使い分け③:非同期コミュニケーション→同期への切り替え

最後は、少し特殊ですが、チャットが3往復以上したら、同期に切り替えることが望ましいと考えています。

冒頭述べたように、非同期の方が情報量が少ないです。そのため、なかなか互いの意図が伝わらずにチャットの往復だけ増えていくことがあります。

こうした時は、臆せず同期に切り替えましょう。互いの感情を害することも防ぐことができますし、コミュニケーションコストを減らすことができます。

たまにチャットのレスを一瞬でしあうチャット高速返信大会になることありますが、できればすぐ口頭に切り替えたほうが良いです。(私もたまにやってしまいますが、自戒を込めて。)

フリーレンは最強の非同期コミュニケーション

ここまで考えてくると、一つのことに気づきます。

それは、『葬送のフリーレン』の主人公、フリーレンが最強の非同期コミュニケーションであることです。

フリーレンは、エルフという特殊な生命体であり、1,000年以上生きています。そのため、自分が生きている間に、数多くの友人(人間)たちの死に直面・見送ってきています。(葬送というタイトルにもそういう意味が込められていると思います。)

すると、フリーレンには、重要な役割が与えられることになります。それは、語り部としての役割です。

文書等で残る100年前の情報などは、どこか断片的且つ臨場感に欠けます。それは、文書にするタイミングで情報量が減っており、また感情が伝わりづらいからです。(ここは、非同期コミュニケーションのデメリットです。)

しかし、フリーレンが語る彼女の亡くなった友人たちが生きた時代は、網羅的に感じ、活き活きとしています。それは、彼女が自分の目で見た情報を、当時の感情をこめて、自分の言葉でしっかりと語っているからです。

まさに、これこそ最強の非同期コミュニケーションだなと思いました。フリーレンはその超人的な寿命で、同期せずとも非同期コミュニケーションのデメリットである情報の伝達量と感情的な納得を克服しました。

フリーレンから学べることは、非同期のまま情報の伝達量を増やして、感情的な納得を伝えたら最強のコミュニケーションができる可能性があるということです。

そしてこの1つの可能性として、「録音」の活用を感じました。まだまだ私も使えていないですが、slackにそうした機能もあるのでトライするのもありかなと思いました。

いずれにしても、いろんな意味で我々はフリーレンになれないですが、より良いコミュニケーションを模索することはできます!
※他にも『葬送のフリーレン』というアニメの中には、学べることがたくさんあります。何より人生について考えさせられる漫画なのでとてもおススメです。

まとめ:話したいことをまず言語化してみることがおすすめ

非同期と同期の使い分け方について、私見を書いてきました。

個人的な結論としては、同期にするにせよ非同期で済ますにせよ録音するにせよ、まず言いたいことを言語化(=テキストで書いてみる)することが大切だと思っています。

言語化することで、自分のコミュニケーションの目的や内容が明確化されます。そうすることで、これは同期すべきかどうかが判断つくようになってきます。

一方で、最悪なのはどうしても言語化できないときに自分で抱え込んでしまうことです。そのため、まず言語化することを意識しつつ、言語化できないときでも、気軽に相談できる状況を作る・相談をされた側は心よく対応することも大切なのかなと思いました。

こういった気軽な相談を繰り返していくうちに、言語化能力は上がっていくと思います。

最後に

弊社DIGGLEでは、絶賛仲間を募集中です!

予実管理という最高に面白いドメイン※に、実直すぎるほど誠実に向き合いながら取り組んでいます!**一人一人が、前向きに、着実に、やれることをやっていく「大人なスタートアップ」カルチャーが魅力です。高速に考動しながら、組織や自らの成長を感じたい方にピッタリだと思います!自分の意思をもって、健全に議論しあう風土があると思います!
※弊社PdMの本田のnoteがいい感じに面白さを説明してくれています。
カスタマーサクセスのチームも絶賛仲間を募集中で、一緒に働いてくれている仲間がたくさんいます。CSチームのメンバーの想いぜひ読んでほしいです!!

DIGGLEのカルチャーに共感した人・ちょっとDIGGLEが気になる人・予実管理の経験がある人、ぜひ一度お話ししたいです。まずは、カジュアル面談からでお声掛けくださいませ。


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