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村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

この書籍は村上春樹が読者からの質問に答える内容だ。
村上春樹の小説が僕は大好きなのだが、むずかしいと思う方も多いと聞く。
だが、同じ日本人で世界にもファンの多い作家の一人である。
この本は村上春樹の小説を読んだことのない方も村上春樹の言葉を理解しやすいので、とてもおすすめだ。

僕は久しぶりに読み返したのだが、ビジネスパーソンが読んでも学びが多いし、何より、世界にファンの多い小説家の言葉はとても響く。
以下、僕の心に響き、noteをご覧になっている方々に共有したい言葉です。

ほかのことについてどう考えるかという姿勢や考え方の中に「あなた」はいます。その関係性が大事なのであって、あなたが誰かというのは、じっさいにはそれほど大事なことではありません。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹


冷たいようですが、自分のことは自分で考えて、自分で判断し、自分で責任をとっていくしかありません。というのが僕の基本的な考え方ですが。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

人生というのは長距離レースみたいなものです。長い時間をかける勝負です。途中で誰かに抜かれたり、誰かを抜いたり、そういうのってあまり大勢にはほとんど関係ありません。自分のペースを守ってゴールを目指すことが何より大事になります。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

幸福に生きるために必要なもの?まず健康であることです。そのためには節制と運動は欠かせません。次に目的意識です。これがないと、いくら健康でも生きている意味がありません。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

出口を見失って苦しんでいる人に、「出口はあるかもしれない」と思わせることができたらいいなあと思っています。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

あのですね、こちらに向かって驀進してくる機関車に向かって怒鳴ったりはしませんよね。それとだいたい同じことだと思われたらいかがでしょう?

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

こんなことを言うとあるいはまた馬鹿にされるかもしませんが、規則正しく生活し、規則正しく仕事をしていると、たいていのものはやり過ごすことができます。褒められてもけなされても、好かれても嫌われても、敬われても馬鹿にされても、規則正しさが全てをうまく平準化していってくれます。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

僕は個人的には、自分の心の痛みと、まわりの人々の心の痛みとを、等価とまではいかずとも、ある程度密接に連動させて考えられるようになることが大人の証ではないかと考えています。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

でもさ、もし自分に何かやりたいことがきちんとあれば、それをすることに忙しくて、他人のあら探しなんてことをする暇はないよね、きっと?ということは、自分のやりたいことが、きみにはまだちゃんと見つかっていないというだけなんじゃないかな。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

たとえ不幸せになったって、人に嫌われたって、本を読まないよりは本を読む人生の方がずっと良いです。そんなの当たり前の話ではないですか。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

でも僕は思うんですが、小説の優れた点は、読んでいるうちに、「嘘を検証する能力」が身についてくることです。小説というのはもともとが嘘の集積みたいなものですから、長いあいだ小説を読んでいると、何が実のある嘘であるかを見分ける能力が自然に身についていきます。

村上さんのところ/答えるひと 村上春樹

これまでnoteにまとめてきたビジネス書の学びと通ずるようなメッセージも多い。そう書くと軽く聞こえるかもしれないので、訂正する。
人生をより良いものにしていく原理原則を村上春樹の言葉から理解できたことは僕にとって非常に大きい。
そして、村上春樹の作品をさらに読み直し、こういった文脈を探していきたい。
読んだことのない方に読んでもらえると嬉しいし、何か前向きになるメッセージになれば良いなと思う。

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