見出し画像

言葉が自分の原動力になる

自己啓発本や名言集というのは諸刃の剣だ。

読んだだけでその瞬間は人をやる気にさせるし、どこか救われた気持ちになることもある。その一方で、読んだだけで満足してしまう傾向もある。読んでお腹いっぱいになって行動にまで移せない。だからこそ新しい自己啓発本が次々と生まれ、名言集はいつまでも残り続けているのかもしれない。

それでも私は自己啓発本だったり名言集だったりを読むことがたびたびある。やはり言葉というものには次の一歩を踏み出すスイッチがあるように思える。もちろん読んで満足しないように意識することも心掛けている。

言葉の難しい部分というのは、その言葉が持つ力だと考える。結局何を言ったかではなく、誰が言ったかが大事な部分でもある。まあそうか、いくらそれっぽいことを言っていても結果が出ていなければ説得力はない。ただこれがもたらすものとしては、「そんなこと言っているけど、結局はその人だったからできたんでしょ」という考えだ。この考えももちろんわかる。別次元にいると思っている人の言葉はどこか親近感がわかないこともある。

でも最近思う。自分より成功している人の発言を信じなくて、参考にしなくて、刺激を受けなくて、果たして上手くいくのだろうか。もちろん自分から開拓していくことが出来る人もいるだろう。でもそれができる人はとっくにやっているはず。何からやればいいかわからない人にとってはまずは過去に成功した人の言葉に耳を傾けるって実はだいじなんじゃないかなと思っている今日この頃だ。

私が5年前に買って今もたまにチラチラめくることがある本がある。それが「人生を変える言葉 2000」。すごいストレートなタイトルだ。

2000もあると全然飽きない。「あぁわかるーー」という言葉もあれば、「どういう意味?」という言葉もある。ほんとに様々。でもそれがいい。いろんな刺激を受ける。大切にしたい言葉にも出会える。その時その時で悩んでいること、大事にしていることによって印象に残る名言も変わってくる。

最近見つけたいいなと思った言葉。それはドイツの作家ゲーテが作品中に書いたとされる名言。

人間は、努力する限り、迷うものだ

何かに向かって努力しているとそれと同時に色んな悩みが出てくる。不安が出てくる。それは、時に今解決するような悩みじゃねえよ、と分かっていても不安で考えてしまうことがある。それでなんだか嫌になることがある。どうしてこんなことで悩んでいるのかと。

でもこの言葉はそんな人を受け入れてくれる言葉だった。悩んだって意味ないよ、という檄の言葉ではない。むしろ悩むのなんか当たり前さ、と受け入れてくれている。それに救われる。

言葉は魔法だ。読んだだけで聞いただけで力が湧いてくるのだから。


今後の記事の質向上のための資金として使わせていただきます!