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「翻訳家」になりたい

まず前提として、ここでいう「翻訳家」は辞書的な意味での、職業の意味での翻訳家ではない。きっと職業的な翻訳家には自分はなれない。言語スキルが乏しい(笑)

従ってここでの翻訳家は、広義の意味での「翻訳家」、独自の解釈での「翻訳家」だ。



という前提を共有したうえで、働いている中で「翻訳家」としてのスキルってめちゃくちゃ重要だなって感じる。

そもそも翻訳とは何か。

翻訳;ある言語で表された文章を他の言語に置き換えて表すこと。

と一般的には意味される。よく「英語を日本語に翻訳する」などに使われ、受け取り手がもともとわからないものを、わかるようなかたちに変えてあげることをいう。

そう考えると普段私が行っている就労支援なんてまさに翻訳仕事だ。

例えばExcelで関数を入れます、となったときにいきなり

「じゃあここにIF関数をいれてください」

なんて言ってもきっと伝わらない。

そもそもこういう問題の聞かれ方をしていて、そのために使うのがIF関数というもので。IF関数をいれるためにまず数式タブをクリックして、、、、と段階的に説明をしていく必要がある。

わからない人でもイメージをしやすいように。

他にも例えば障害をもった利用者さんが就職を目指すとなったときに、相手先の企業さんに説明をする必要がある。もちろん自身で伝えていただく力も必要だが、支援者側から出来るアプローチもある。

その際に、「この方はこういった障害の方です」だけでは企業側もきっと困る。いやそれで、「あぁなるほどね!」と理解できる社会になればそれが理想なんだろうけど、現状はそうではない。

「この方はこういった障害を持っていて、というのはこういった状況の時に不都合が生じます。だからこういった配慮をしていただけると助かります。だけど○○は本人が出来るので本人にやらせてください」みたいな感じで細かく言語化、翻訳した方が絶対双方にとっていい。

採用の仕事も近いものがあるんじゃないかと思う(採用担当ではないので偉そうなことは言えないが)。会社を知らない人に対し、「HP見てくださいね!」で終わらず、HPに書かれている部分を言語化したり、HPに書かれていない会社の魅力を言語化したりして、会社というものを伝えていく。会社の翻訳をしていく役割だと思う。


前提として「翻訳家」は嘘をついてはいけない。あくまで翻訳だ。ある事実を相手に伝わる言葉に言語化する。


利用者さんにWordやExcelの使い方を教えるとき、つくづく「教えるって難しいな」と感じる。自分の頭では理解していても、その言葉選びで相手も理解できるとは限らない。

自分は「知っている」状態だからこそその土台の上で話を進めていきがちだが、まずは相手の土台に立つという視点を忘れてはいけない

だからこそある程度内容を理解してきた利用者さんに対しては「どうやったか教えてください」と問いかけたりもする。教えることが一番の学びだから。


このnoteも「翻訳家」になるための大事なツールだ。

いくら自分のために書いているとはいえ、一方的なアウトプットは読んでくれる人も読んでいて楽しくないし、内容が入ってこないはず。

いかに自分が伝えたい、自分が残したい独り言を、誰が読んでも理解できるか。共感してもらえるか/してもらえないかというのは読んだその人の判断だからそこは正直おまけで。でも内容が伝わるか/伝わらないかは、自分が意識すれば変えられる部分だと思っている。


立派な「翻訳家」になりたいな。

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