国レベルで博士人材を増やしていく日本の施策が最高
こんばんは、りょーです。
今日Twitterのトレンドにも載っていた以下の記事、読まれましたか?
めっちゃ前向きでいいニュースです!!
ここから下の話は音声でもお楽しみいただけます!!
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簡単に言えば、政府がある研究分野の博士課程進学者1,000人に対して年間230万円を支援するというもの。
さらに、金銭的な支援だけでなくインターンシップなどの就労支援も含めることで、博士人材を大学や政府の研究機関だけでなく、会社へも流していこうという方策みたいです。
つまりは、国を挙げて博士課程への金銭的な障壁と、就職への不安を取り除いて人材を増やしていきましょうというものです。
世界的には博士号保持者が増加の傾向にあり、日本もそこに追いついていかないといけないという感じなんでしょう。
そもそも博士課程の人たちが、どのような金銭的な問題を抱えているかって実はそこまで知られていないんじゃないでしょうか?
どこに問題があるのかを示した後に、博士課程の学生のあり方みたいなものを考えてみようと思います!
【問題点】まともな生活送れなくない?
博士課程に進学する時に、まず考えるのが日本学術振興会と呼ばれる国の研究費全般を扱う機関が認める「特別研究員(DC)」という制度です。
これは修士課程までの研究成果と、博士課程での研究計画を書類にまとめあげて申請します。そこで採択されれば、月20円の支給と、年間100万円前後の研究費が支給されます。
まぁこれに選ばれるのが研究者としてのキャリアの第一歩という感じではあります。しかしその倍率は5倍以上です。まぁこの倍率が高いと感じるか、低いと感じるかは人それぞれだとは思いますが、大方の学生はこの制度を受けることができないんですね。
そうなると企業と共同研究をしていればそこからの支給や、国の研究機関の研究員として雇用される、奨学金を借りるなど様々な手を打たなければいけません。
しかもその支給額は生活する上で必要な金額には満たないことが多いです。このような金銭的に負担がかかる可能性の方が高い場合、博士課程への進学を諦める人も一定数いるわけですね。
こう見ると、最初に書いた特別研究員はいいように見えるかもしれません。しかしこれがあくまで「支援金」という扱いで、収入にはならないんですね。なのでカードが作れなかったり、家を借りる時に「収入」として記載しても疑われることがあったりと何かと不便な面もあるとか。
一方で海外の大学院では、そもそも研究員として扱ってくれるところが多く、生活に必要な金額の支給制度が充実していることがあり、「日本の制度はクソだ!」という論調が強まっているんです。
【問題】就職もむずかしいじゃん
もう一つの問題は、卒業後の進路です。
博士課程を修了した後は、研究職を志すか、企業に就職するかという選択が待っています。
まず第一に問題とされているのが、研究職のポスト不足です。博士課程を修めたからといってその先の研究職のポジションが詰まっていて入る隙間がないパツパツ状態なんですね。
せっかくここまで頑張ってきても、優秀な人たち以外はこのパツパツの中仕事を取りに行くことができないという問題があります。
そこでもう一方の選択として、就職という道があります。しかし日本国内において、博士号保持者を受け入れる企業の体制が整っていないことが問題点として考えられています。
最近は少しずつ変わってきてはいますが、新卒至上主義というか、年功序列的な考え方から、若いうちに採用しておいて、自分の会社色に染め上げて行くみたいな考え方が根付いていると、若くても27歳くらいの人間を採りたくないということです。
八方塞がり感が半端じゃないです笑
お金の支援もして社会のあり方も変えよう
そんな問題点があるところに、一石を投じるのが今回の施策なのではないでしょうか。
まずは最低限生活できそうな金額を支給する制度を、既存のものとは別に作ります。そして、そこにインターンなどの就労に直結する計画を放り込むことで、会社側への意識改革にもつなげる目的を感じます。
月20万円がもらえる「特別研究員」が研究者への第一歩ならば、今回の制度は社会人への第一歩というような意味合いではないでしょうか。
金額面や制度自体に関しては、政治的な判断からきているからTwitterやニュースピックスのコメント欄が賛否両論になっていますが、支援される学生の数が増えることはいいことだという考え方でいいと思うんですけどね、個人的には。
インターンより実務積めばいいじゃん
ここからは制度への意見というよりは、博士課程の学生が社会とどう向き合っていけばいいかという個人的な考えです。
以下の記事でも書いたのですが「就労に大きな壁が。。。」「金銭的にきびいいよおおお」というのであれば、私は業務委託とかで自ら仕事を取ってくればいいと思っています。
結局今回決まった制度では、研究のほかにインターンシップに参加させれらるわけです。つまり、研究以外に時間を作って社会体験しましょうねってことです。
研究に没頭したい人はそれはそれで素晴らしいとは思いますが、選択肢が絞られれているインターンをする時間をとるのであれば、業務委託の仕事の方が給料も絶対にいいし、選択の幅も広いです。
そして何と言っても「給料がもらえる」!そして、「職歴がつく!」というメリットまみれ。
仕事経験もあって、博士号も持ってるし働いてほしいな!ってなる企業は割とあるし(色々話してもらったし)、在学中の金銭的な不安も解消されるじゃないですか。
研究を進める上で、プログラミングは必須だったり、文章は論理的に書かなければいけなかったりとかで、何かと研究以外の付随スキルが身についているわけで。そこに対応する世の中の需要って結構ありますよ。少なくとも自分はいくつか見つけてきました。
それに、外でそのスキルを生かして仕事をしているとまた新しい知識や技術が身について、それが研究に生かせることも十分あります。
研究で培った能力を他で利用することは、犯罪でもなんでもないです。むしろ使わないと勿体無いじゃないですか。それがさらに研究に行かせたら最高じゃないですか。
自分で道を決めて博士課程に進学するのだから、使える制度は使って、足りない部分は自分で補って生きて行くしかなじゃんって個人的には思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ちょっとホットになった話題を、実際に博士課程の中にいる人間の視点で書いてみました。
まぁとにかく制度とか云々言わないて、研究やりたきゃやればいいし、リスクヘッジしたいなら他の手も考えようね、博士行く人なんて偏差値36から這い上がっていこうとしてる僕よりも頭いいんだから、なんでも思いつくでしょ?ってお話でした。
博士論文でしんどい中、久しぶりに日本語の文章を描きたくなったので息抜きで解説しました!
頑張ります!!
それではまた。博士論文終わるまで低浮上ですが、どうぞよろしくお願いします。
無事修めたら、爆速で活躍する佐々木を見逃さない方がいいですよ。
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