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16年勤めた会社からの退職は失恋に似ている

こんにちはー!
今日のnoteは「16年勤めた会社からの退職は失恋に似ている」というお話です。


転職します

唐突ですが・・・
僕、16年勤めた今の会社を卒業して、次の会社に挑戦しようと思っています。
次の会社を入社前に語っていいのかよく分からないので、それは入社してからまたnoteに記していくとして、今日は16年勤めた会社を辞めるときの感情をお話していこうかなと思います。

シンプルに今の感情を言葉にするなら「胸がキュッとなる」という感じで、失恋に似ています・・・w


転職する理由

今回が2回目の転職になるのですが、1回目の転職は大学を中退してから2年勤めた北陸の会社です。
東京本社でスーツで働く会社に行きたい!という俗っぽい欲望で転職しているのでその時は迷いがなかったです。(公には大学中退した時の自分に選択肢を与えられるような仕事をしたい(=人材サービス)という転職理由になっています)

でも、今回、16年勤めた会社を辞めることは本当に悩ましく、ツラい部分もある意思決定になりました。
それでも、僕が転職を決めた理由は3つあります。


転職理由①:キャリアビジョンに近づいていけていない

まず大きなメインの転職理由は「キャリアビジョンに近づいていけていない」ということです。
使命だと自分が思っていることに文字通り使えていないと言い換えてもいいかもしれません。

僕は人材派遣というサービスを通じて、
「他の選択肢もあるけど、あえて今の仕事を選んでいる人が日本中に100%」
という世界線を目指してきました。

今所属している大手事務系派遣を中心とした総合人材サービス企業であれば、それを成し遂げることができると考えてきました。(今もそのように考えています)
自分が出世して、執行役員とかになって、自分の思う、その時代にふさわしいありたいサービス像を形にしていくということを目指していました。

でも、細かいことは端折りますが、僕はどうやらそこまでは出世できなさそうですw(少なくとも可能性は相当低い)
「継続的に成果を出すためにキレイゴトを大切にしよう!」というポジショニングも、僕の人間力のなさで滑ってる感じもしてきました。

誤解なきように言っておくと、もちろん僕が所属している会社が、僕のキャリアビジョンと同じような世界を達成する可能性はあります。
とてもビジョナリーな経営方針の会社ですし、僕のやりたいこととほぼ同じ思想の会社であり、とても尊敬しています。

ただ、わがままなことに、僕は自分の手で手触りのある仕事をしたいのです。


転職理由②:人材派遣は世の中を変えることができるのか?

そして2つめの転職理由は「人材派遣は世の中を変えることができるのか?」という疑問です。

僕は、今の会社に入った時は人材派遣サービスをすると思っていませんでした。
入社してすぐに、人材派遣サービスの担当であることを知り、一瞬がっかりしましたが、数年取り組む間に僕は人材派遣にほれ込みました

僕は海外の採用の仕組みを詳しく知りませんが、少なくとも日本の採用や就職ってなんかダサくないですか?
僕が人材サービスを始めた2007年なんて、
「手書きの履歴書で書類選考→真っ黒のスーツに身を包み一次面接→さらに偉い人が出てきて二次面接→内定→入社」
っていう感じでした。
このプロセスがなんか、かっこよくないんですよね。

ダサいものってテンション上がらないと思うんです。
働くこと自体がカッコいいものになれば「他の選択肢もあるけど、あえて今の仕事を選んでいる人が日本中に100%」に近づいていくと思うのです。

そんな中、僕は気が付きました。人材派遣というものは、「○○の仕事をできる人を派遣して!」というサービスなので、面接さえないのです。カジュアルに身軽に企業から企業を、仕事から仕事を渡り歩き、自己実現や社会貢献をする・・・そんな風に、とてもカッコいいものになる可能性を僕は感じました。(ハケンの品格っていうドラマはそんなイメージですよね)

企業にがっつり所属しなくても、書類選考→面接という流れとそのための対策なんかしなくても、自分のスキルや経験を活かして生きていく人が増やすことができると思ったのです。


・・・それから、16年。
人材派遣が働き方をカッコよくする世界線に、僕はできませんでした。
多くの人材派遣サービスにおいて、職場見学という名称で面接としか言いようがないような選考行為が行われています。
せっかく、プロがマッチングした派遣スタッフが颯爽とやってくるような世界を作れる仕組みを搭載している派遣は、その仕組みやルールに抜け穴を作ってまで、僕がカッコ悪いと思っている働き方を推進しています。

しかも悲しいことに、その間に、一見カッコいい感じのサービスや働き方が出てきたり、面接の仕方が少しカッコよくなったり(カジュアル面接とか増えましたね)、という変化がありました。人材派遣も足踏みしていたわけではなく、法律の後押しもあり、少しは良いものになってきているとは思いますが・・・

ギグワークとか、スポットのアプリとか、カジュアル面接とか・・・働き方や採用にカジュアルでカッコいい変化は派遣以外で起こっています。(一方、そのカッコよさが労働搾取につながっているサービスもありそうですよね)


16年もの間、人材派遣サービスをカッコいい働き方として大きく伸ばしていくいくこともできず、人材派遣サービスで日本の働き方をカッコよくすることもできずに、僕は40歳目前になりました。

果たして、あと20年とか30年であろう僕の脂ののったビジネスパーソンとしての人生(えっ?そんなに長くないって??)で、それを成し遂げることができるのでしょうか・・・?

僕はとても不安に思いました。


転職理由③:英語が嫌だ

これ、即座に反省して、転職理由としてはちっぽけなものになったのですがw、耳障りの良いことばっかり言うのもアレなのでダサい理由もお話しておきます。
そう。
「英語が嫌だ」というのが3つめの転職理由です。

昔から「他の選択肢もあるけど、あえて今の仕事を選んでいる人が日本中に100%」のために、出世を目指し、人材派遣の拡大を目指し、カッコいいサービスを創ろうとしていたと豪語していて、そんな理由かよwって思いますよね。
僕もそう思います。

でも・・・だって、今所属している会社、外資ですもん。英語いるよ。そりゃ。(「でも」とか「だって」とか言っている人は仕事ができないので真似してはいけません)

僕も若いころはちゃんと自分の能力を高めに見誤っていたので、「偉くなる時には英語べんきょうしてやらぁぁぁ!」って思っていました。

でも、40歳になって、4歳と1歳の子どもを抱えて思うことは、「なるべく本質ではないことに時間を使いたくない・・・」ということです。
ビジネスパーソンとして英語が不要なんて言うつもりはないです。むしろ、僕は絶対に英語を勉強するべきです。

なのに・・・どうしても・・・「他の選択肢もあるけど、あえて今の仕事を選んでいる人が日本中に100%」のために、別に英語はいらなくない?
会社での出世のために何千時間も英語勉強するの・・・?って思っちゃうんです。

最終的には反省して、もしも転職先見つからなかったらちゃんと英語勉強しよ・・・!って思いなおしたんですが、転職しようと思った大きなきっかけに(今以上に出世を目指すなら)英語が必要というものがありました。(恥ずかしい!)



人材派遣ではないのかもしれない

・・・つらつらと書いてきましたが、まとめると、僕が転職する理由は『「他の選択肢もあるけど、あえて今の仕事を選んでいる人が日本中に100%」を成し遂げるためには人材派遣ではないかもしれない』と思ったからです。

僕は、「他の選択肢もあるけど、あえて今の仕事を選んでいる人が日本中に100%」のために、年収が高くない、ビジネス書の文脈には出てこないライフスタイルの人たちの働き方を変えたいと思っています。
そのために人材派遣という手段を選んできたわけで、僕は16年、人材派遣を通じて、ビジネス書の文脈には出てこない人たちの働き方にアプローチしてきたつもりです。
その人たちの働き方や就職の仕方をカッコよくて持続可能なものにしたかったんです。

でも・・人材派遣サービスはカッコいいとはいいがたく、派遣労働者は多いときでも160万人(労働者全体の2-3%)くらいです。

ビジネス書に出てこない文脈の人を仮に年収400万円以下だとすると、僕が本当に役に立ちたかった人たちは全労働者の40%以上であり、総数で言えば2000万人に迫る人数が対象のはずなのです。


https://jp.stanby.com/magazine/entry/220945
より


失恋に似ている

とはいえ、16年取り組んできたことを諦めるのは、簡単なことではなく、これはもはや失恋に似ていると思っています。
長年連れだって、結婚目前で、どうしてもお互いの人生が交わらないことに気が付いてしまったような・・・(経験ないけどw)そんな喪失感があります。

最後の最後まで、これまでビジネスパーソンとしてのキャリアを捧げてきた仕事から卒業することがツラくて寂しくて仕方なかったです。

本当に若いころの失恋にそっくりで、心に穴が開いたようです・・・!

ただ!そのうえで、それでも覚悟を決めることができたのは、次の挑戦が僕の全キャリアを捧げる価値があると信じることができたからです。
遠からぬ未来、今まで以上にチャレンジしている姿を見てもらえると思うので、応援いただけると嬉しいです。


これまでやってきたことはどうするの?

そんな感じの次の旅路なので、僕は人材派遣に100%失望したとかではないです。
きっと嫉妬するけどw、人材派遣サービスがより良いものになっていくことを応援しています。

なので、これまでやってきたことは続けていきます。

人材派遣営業の教科書も書き続けますし、支援、相談も受け付けます。
LINEのオープンチャットもこのまま、運用し続けます。
それどころか、今までは所属する会社の迷惑になってはいけないとお金をいただいてはできなかった、人材サービス営業の方のコンサルティングや育成支援も行っていきます。

ココナラなども駆使しながら、広く日本の働き方がカッコよくなっていく支援をしていきたいと思っています。

そのあたりは、改めてサービスの全体像を発表させていただきます。

とにもかくにも、これまで通り、メールやDMでの相談は遠慮なくくださいね!


最後に

今日は「16年勤めた会社からの退職は失恋に似ている」というテーマで、僕が転職する理由、退職を決意した理由をお話ししました。
退職が失恋に似ているという部分はほんの少しでしたがw

これまで、人材派遣に関して、日本で一番発信しているんじゃないか?っていうくらい発信してきた僕だからこそ、人材派遣やめるなら、その理由くらい説明させていただいた方が良いかなと思って書かせてもらいました。

僕は今も人材派遣に期待しています。
だから、「人材派遣サービス、良いと思うよ!一緒にやろう!」って誘った人たちへの気持ちは今も一緒です。

一緒に、日本の働き方をもっとカッコよかったり素敵なものにしていきましょう。
いつでも連絡ください。
僕はどこにいても、人材サービスに本気の方への応援は惜しみません。
応援しているし、負けないように頑張ります!

では、また!




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