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人材派遣営業のコツ① きつい問題 part4 「労働時間が長すぎる問題」

今日は、人材派遣営業のコツシリーズ第一弾の人材派遣営業きつい問題のpart4ということで「労働時間が長すぎる問題」ついてです。

周りに、人材派遣営業をしていて、辛そうにしている人がいたらこのnoteを紹介してください。

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代表的な以下のきつい問題に対して、乗り越えるというマッチョな方法ではなく、ゆるーく、正しく正面から向き合うという方法をお伝えしていくというもので、今日のテーマが4番目ですね。

・無形商材かつ人を扱うので大変。
・激務なのに待遇が悪い。
・休日出勤が多く、休みが少ない。
・労働時間が長すぎる。
・ノルマが厳しい。
・営業のやり方がきつい。
・企業と派遣スタッフとの板挟みがツラい。


時間外に仕事が発生せざるを得ない仕組み

労働時間が長すぎる問題を語る前に、本当に労働時間が長いのかを考えてみます。

結論から言いますと、その会社の体制にはよるものの、原則として労働時間は長くなりがちです。ははは。

営業パーソンが、企業の派遣オーダー開拓と、既契約のサポートやスタッフさんのフォローをしている会社が多いと思うのですが、仮に平日9:00-17:30が定時だとします。

すると、9:00-17:30はクライアント企業の開拓や、既存のクライアント企業との調整、派遣スタッフの職場見学の対応、求職者の応募対応などの派遣会社ではない人にも想像しやすい内容の仕事になります。

そして、定時以降になると、派遣契約においてクライアント企業先での仕事を終えたスタッフさんからの連絡や困ったことの相談などの仕事がはじまります。場合によっては「辞めたい」とか「セクハラ、パワハラ」などの、すぐに親身な対応が必要になるものもあります。

僕、入社した時に思いました。「残業確定じゃん!!」と。

そうなんです。よっぽど緻密に計算した役割分担とシフトなどを組まない限りは残業をせざるを得ない、構造的な課題が派遣というサービスにはあるのです。(例外の会社もあるだろうけど。)


携帯電話の普及でもはや逃れられない

それでも入社したての頃は、もういっそ帰ってしまえば何とかなりました。

前回のnote↓

でも書きましたが、多少のトラブルはすぐに連絡が取れなくても何とかはしてもらえるものです。

が、今やスマートフォンが貸与される会社がほとんどでしょうし、リモートワークができるような環境はどんどん整ってきていると思います。そうすると、いよいよ会社から帰ったとしても、連絡が入り続けるなんてことも・・・

構造的に残業が発生しやすいうえに、「えいやー」と帰宅してもスマートフォンからは逃れられないという状況になっている人材派遣営業は多いと思います。(僕は全員が完全に残業0の登録型派遣の会社に出会ったことはないです・・・)


前提を忘れずに、どうするかを決める

さて、時間外に電話がかかってきたとします。

人材派遣営業がツラくないようにというのが僕のコンセプトですが、この場合はどうしたらいいでしょうか。時間外なのを分かって連絡してきているのですから、きっと困っているはずです。365日24時間対応をしてあげたほうが良いのでしょうか。

これについて、結論を言います。結論は・・・

「どっちでもいい」

です。

どういうことか説明します。

まず、大前提を忘れないでください。

【大前提】
お客様も派遣業界も365日24時間営業を求めていない

前回の休日出勤の解説でも伝えましたが、365日24時間の対応を求めるのであれば、それなりの派遣料金に設定して、料金の中の人件費比率をあげれば、シフトを組んで対応することができます。

なんか当たり前のこと言ってますが、今のところ人材派遣業界の料金体系はそのようにはなっていません。

逆に言うなら、誰よりもお客様が、それを望んでいないということです。よりリアルに言うなら「そりゃ、365日24時間営業してくれたら助かるけど、それで派遣料金が上がるなら必要ないです」みたいな感じですかね。

高くてもいいから365日24時間営業してほしい!というニーズがあればそういう会社が出てきて、一定のシェアをとるはず(コンビニみたいに)なので、今のところ、そのニーズもなさそうです。


と、いうわけで、お客様(派遣スタッフも企業も)が選ばなかったわけなので、その前提にもかかわらず、従業員の無理を要求するのであれば、それはお客様がわがままなだけで、僕ら従業員は悪くないです。つまり、対応する必要はないです。

しかし、このあたりはちゃんと差別化ができない会社においては、競争のポイントになっている部分はあるかもしれません。「うちは料金変わらず、365日24時間営業しますよ!」っていうことですね。

どこかで、とにかく安くします!という派遣会社は従業員の給与を高く支払いたいという気持ちが1ミリもないから辞めた方がいいと言いましたが、同じ理由で、料金が同じまま従業員の時間と体力を勝手に無料で提供する会社も辞めた方がいいと思います。

ですので、原則対応しなくていいのですが、「どっちでもいい」と表現したのは、それでも仲のいいお客様だったりスタッフさんだったりには対応したいと思ったり、自分がどうしても電話くらい対応してあげたいと思うのであれば、時間外でも対応してあげて良いと思うからです。ただそれだけなので、嫌だったら対応しなくていいです。(でも本心から嫌なんだったら人材派遣以外の仕事のほうが向いてそうな気もしなくもないのが難しいところw)

僕に至っては、出たくないときや出たくない人からの連絡はスルーしてました。そして、女子にモテるんじゃないかと思って、デート中に関しては忙しい空気出しながら電話出てました。そして、「お客様がほっとけなくてさっ・・・」とデート相手の少し後ろを遠い目で見ながら呟いてました。(マジで逆効果でした・・・)



最後に

今日は、

【大前提】
365日24時間営業なんて仕組みにはなっていない

【対応】
仕組みは僕らのせいではないのだから、やってあげたければ残業や時間外対応すればいいし、やりたくなかったらやらなくてもいい

というお話をしました。

もしも、僕らがサービス残業をすることで派遣料金(スタッフさんなら受け取る給与)は変わらずに手厚いサービスを受けようとしているお客様(スタッフさんも)がいたら、そんな奴はお客様じゃねぇ!です。

もしも、僕らがサービス残業をすることで価格据え置きでサービス品質をあげようとしている派遣会社があったら、労働力ダンピングだし、違法だし、クソなので違う派遣会社に行きましょう。とはいえ、この場合は会社がウンコなのか、上司がウンコなのかによってもとるべき対応は異なるので、個別に相談に乗ります。

次回は「労働時間が長すぎる問題」についてお話ししますね。

では、また明日!





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