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苦手克服には長所を伸ばそう

苦手なことを克服するためには、自分の得意なことを伸ばすことが役立ちます。このアプローチで大切なのは、自分が一番活躍できる環境、つまり「最適な覚醒レベル」を見つけることです。この状態は、集中しているけれどもストレスを感じていない、ちょうど良いバランスの状態を指します。

この「最適な覚醒レベル」は人によって違います。例えば、ある研究では、騒がしい環境でのタスクが外向的な人には適している一方で、内向的な人は静かな環境でより良いパフォーマンスを発揮することがわかっています。

活動レベルが高すぎたり低すぎたりすると、記憶力や集中力が低下することがあります。たとえば、よく考えてから話す人には、即席でのスピーチが大きなストレスになり、これがスピーチが苦手だという誤解を生むこともあります。しかし、それはスピーチそのものが苦手なのではなく、準備なしで話すことが苦手なだけかもしれません。

したがって、苦手なことに立ち向かうよりも、自分が最も良いパフォーマンスを出せる状況を見つけてそこに焦点を当てることが、より有効な戦略です。無理に苦手なことに挑戦すると新たな不安を生むこともあります。例えば、犬が苦手な人が無理に犬に触れさせられてさらに怖がるようになるかもしれません。

むしろ、最適な環境で準備を積み重ね、本番で力を発揮することを繰り返し、その方法を自信に変えることをお勧めします。即興のスピーチが苦手なら、事前にスピーチ予定を入手するように努め、最適な環境下で準備に取り組みましょう。そして本番に臨み、最大限のパフォーマンスを発揮し、その成功体験を積み重ねることで苦手を克服していくことが大切です。

参考文献:『内向型人間のすごい力』


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