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【むくみの正体】健康雑学

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こんにちは(*^^*)整体×ヨガのプライベートサロン【Refresh Labo R.I.T】整体師の伊藤です(^^)

今回は「むくみの正体」というお話です。

身体がむくんでしまうと
見た目的にも太くなってしまいますし、だるさなど不快感もでてしまって嫌ですよね。。

今回の記事は、
一体なぜ、そんなことになってしまうのか??
むくみを放っておくと・・・?

というお話です。

何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪


「むくみ」と「腫れ」の違い

むくみが起こると、手や足などが”ボテっと”太くなってしまいますよね。。

同じ体表の変化として「腫れ」がありますが、

「むくみ」と「腫れ」はどうちがうのか?


医学的にいうと「むくみ」とは「浮腫」と呼ばれる状態です。

浮腫の原因としては

①心臓や血管などの循環機能の低下や、腎臓の排尿機能の低下
②リンパ流の阻害と減退

によって起こります。

これらの原因によって、細胞外の細胞間隙に過剰に体液がたまった状態です。

一方「腫れ」ですが、こちらは医学的には「膨張」と呼ばれます。

膨張の原因は

細菌感染や皮下出血、関節の炎症やアレルギー反応など

です。

膨張とは、それらの原因によって、一部位の体積が大きくなっている状態です。

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リンパ浮腫とは?

前述のように、浮腫には大まかに分けて2つの原因がありますが

そのうち”リンパ流の阻害と減退”によって起こる浮腫を「リンパ浮腫」といいます。

リンパ浮腫は、体幹・四肢。。。色々なところで発症し

・だるさ
・疲労感
・重苦しさや痛み
・感覚異常
・皮膚の圧迫感
・柔軟性や筋力の低下

など、様々な症状につながり、放っておくと生活の質(QOL)に影響を及ぼしてしまいます。

リンパの流れが悪くなる原因はいろいろですが、

日常で起こり得る身近なところでいうと

・長時間同じ体勢でいる
・気圧の変化

などによって起こりやすいです。

そのほかにも、病気や手術の影響によってリンパの流れが阻害されてしまったりすることも。

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リンパ浮腫 女性は要注意?


リンパ浮腫は、相対的に女性のほうが症状が強く現れる傾向にあります。

なぜかというと、女性のほうが筋肉の発達が弱く、

リンパの流れをつくる”筋ポンプ作用”の働きが弱いことが挙げられます。


また、女性の呼吸は”副呼吸筋”を使って横隔膜を使えていないパターンが多い傾向にあり、

そのことから腹腔内圧が高まりにくいため”呼吸ポンプ作用”も使えていないパターンが多いためです。


筋ポンプ、呼吸ポンプは、リンパの流れ・静脈の流れをつくるのにとても重要ですが、

女性は構造的にもそれらが使いづらいことになってます。。

その代わり、”女性ホルモン”には

「体内の水分の流れをよくする」作用を持っており

ポンプ機能を補うようになっています。


人間の身体ってほんとよくできてますよね!


しかし、腸内環境の悪化や血行不良、自律神経の乱れがあると
ホルモンの働きは阻害されてしまいます。


例えば同じような生活をしていても、

筋ポンプが働きやすい男性に比べて、女性のほうがリンパの流れが悪くなりやすいわけです。

また、女性特有の悩みですが

生理前には女性ホルモンの分泌は低下してしまうため、頭痛やイライラ、顔のむくみなどが起きやすいとされています(月経前症候群)

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リンパ浮腫の段階


リンパ浮腫には段階があります。放っておくと大変なことにもなりかねないので、早い段階で対応してケアをしてあげましょう!


①潜在性リンパ浮腫

まだ初期段階で、外見上もむくみはほとんど分からない状態です。

しかし、体内では、一部のリンパ管路がふさがってしまい

本来とは別の、他のリンパ管路を流れ始めている状態です。この状態を「側副循環」といいます。


②可逆性リンパ浮腫

①の状態が進行すると、手足の廃側部や四肢にむくみが表れ始めます。

可逆性リンパ浮腫の段階では、むくみが起きたとしても一晩経って朝には軽減する状態です。

①の状態で気づくことは難しいかもしれませんが、できれば②の状態でケアをし始めたいところです。

②の状態が続くと、組織間隙の結合組織の分布が粗くなっていき、重力の影響を受けて組織液はより下部に溜まりやすくなっていきます。

放っておくと、余計にむくみやすい体質に変化してしまう、という感じですね。。

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③非可逆性リンパ浮腫

一晩明けて朝になってもむくみが軽減されなければ、非可逆性リンパ浮腫の段階になってしまっているかもしれません。。

この状態がつづくと、段々と皮膚が硬くなってしまい

むくみの部分を指で押しても凹みにくくなってきます。

これは、組織間隙にあるタンパクや脂肪が変性・沈着してしまい、組織の一部となってしまうためです。

③の段階の特徴としては、皮膚は血流が悪くなり蒼白で硬く、滑らかで弾力を欠く皮膚の状態になっていきます。。

 

④象皮症

象皮症とは、字のとおり「皮膚が象の皮膚のようになる症状」です。

③の状態がさらに続いていくと、皮下組織の膠原繊維が異常に増殖していき

皮膚は”象”のように硬くなり、脚や腕などが極端に太く変形してしまいます。


怖いですね。。「むくみ」も侮れません。

できれば①、②の状態で手を打っておきたいですね!


また、リンパ浮腫が引き起こす症状はこれだけではなく、

リンパ流が滞っていることから、免疫系の働きが弱くなり、細菌感染や様々な合併症を引き起こしやすい状態になってしまいます。

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まとめ


「むくみ」も放っておくと怖いですね・・・!

しかし、このリンパ浮腫は、本来であれば起こるようなことではありません。

リンパ浮腫は、リンパ管が血管系から独立した器官へと進化した結果、うまれたものですが

それは、体内の水分保持や、より効率よく身体を動かし生存確率を高めるための進化です。


本来の”動物としてのヒト”で考えればリンパ浮腫など起こりようのないことなのですが、

現代人の「長時間座りっぱなし」や「極度の運動不足」といった

生活習慣が引き起こしたエラーだといえます。


リンパ浮腫も現代特有の「生活習慣病」のひとつだということですね。


対策としては、日ごろから

◆適度な運動
 ⇒筋ポンプ作用・呼吸ポンプ作用の活性化
◆食生活
 ⇒腸内環境に気をつかうことでホルモンの活性化や血流促進
◆睡眠などの生活習慣
 ⇒自律神経のバランスを整えること

に気を配ることが一番効果的です!


少しでもむくみが気になる方は、早め早めに対策をとって気をつけていきましょう!


最後まで御覧いただきありがとうございました!

何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪

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