株式投資型クラウドファンディングCrowdcubeのExit事例について②
※2020年6月にタイトル修正
こんにちは。マシューです。
前回に引き続き、イギリスの株式投資型クラウドファンディング「Crowdcube(クラウドキューブ)」を利用してExitした企業をご紹介します。
前回:「株式投資型クラウドファンディングのExit事例について①」
|Crowdcubeで調達した企業のExit事例
※1ポンド=130円で換算。
5. Celixir(セリゼア)(旧Cell Therapy)
6. Mettrr Technologies(メトール・テクノロジーズ)(旧Sole Trader)
7. Movem(ムーブン)
8. bidstack(ビッドスタック)
9. Revolut(レボリュート)
※画像は各社のホームページから引用。
|最後に
2週にわたって、CrowdcubeのExit事例9件をご紹介しました。Exitの種類としては、M&A・上場だけではなく、二次売買・買戻し、と投資家にリターンを還元する機会をあえて創った企業もありました。
一方で、Exitした企業はまだまだ限定的です。
※Crowdcubeホームページから引用
上図はCrowdcubeで調達を行った770社のステータス別のデータです。
Exit企業数:約30社、アクティブな企業数:約624社、廃業した企業数:約116社となります。この数値を見ると、Exitはまだ一部の企業に限られていると言えます。
また、イギリスのニュースメディア「The Telegraph」の調査で下記2点が明らかになりました。
・2013年〜2015年の間で株式投資型クラウドファンディングを利用した
イギリス企業の廃業率は21%
・スタートアップの50%弱が3年後には廃業する
上記を見てみると、株式投資型クラウドファンディングの廃業率そしてCrowdcubeの廃業率は、一般的なスタートアップの廃業率と比べると低いことがわかります。
これは、株式投資型クラウドファンディングには審査がありその審査を通過した企業のみ利用できるという、一定のハードルが低い廃業率に繋がっているものと推測します。
日本ではそもそも、株式投資型クラウドファンディングの利用実績がイギリスと比べて少ないため、これからの動向に注目したいと思います。
今後も資金調達に関する情報等、定期的に発信していきます。
参照:
Crowdcubeホームページ
https://www.crowdcube.com/
Crunchbaseからデータ参照
The Telegraphの調査結果
https://www.telegraph.co.uk/technology/2018/07/07/one-five-firms-raising-cash-via-crowdfunding-sites-have-gone/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?