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人材紹介の価値について


はじめに

「自分の意志で人生を切り拓く人を増やしたい」という想いで、
inteeという就活支援サービスを運営しています。

ビジネスモデルの一部として人材紹介事業を展開しており、
今後事業拡大するにあたって、
人材紹介の価値と、これは大事にし続けたいという想いを言葉にして残したいと思い、今回のnoteを書くに至りました。

僕は今までのキャリアの中で
2度の人材事業立ち上げるなど、人材業界に関わり続けてきました。

今まで累計1万人以上のキャリアを支援し、
現在も人材紹介をしている中で思うこととしては、
人の可能性を最大化する仕事”だと思っていて、
この価値を伝えたいという想いがあり、noteを書くことにしました。


実際に直接求職者の方々と関わり、キャリア支援をする中で、

  「あなたのおかげで納得のいく選択ができました。」
  「御社のおかげで、弊社の採用が成功しました。」

とユーザーから声をダイレクトに聞く機会が多くあり、
介在する自分の価値、自分たちのサービスの価値次第で、
関わる人の人生や、会社のこれから先の未来は良くも悪くも大きく変わってきます。

改めて、人材紹介とは?をひとことで言うと、
関わる人や、企業の選択肢を広げ、
可能性を最大化する価値を提供する仕事”

だと僕は思っています。


人の人生や、会社の命運を決めるような深いところまで関わっていける仕事は人材紹介以外ないと思いますし、だからこそ責任は大きいですが、意義があって、最高に面白い仕事だと僕は思います。


ロマンと算盤について


ここでいうロマンとは、対人や対社会への想いやビジョンのことでして、
算盤とは、主に会社の売上のことです。

これは大前提、”両軸”で追っていく事が大切です。

  ・関わる人を幸せにしたい
  ・熱意持って働く人を増やしたい

と、利他的な想いを持って働く人が人材業界では多いのではないかと思います。

そしてその上で売上を追い求めて行く必要があります。
やはり、自社を存続させていかなければ、
自分たちの組織を存続させることができず、価値提供し続けることが難しくなってしまいますし、自社を拡大しないと、
自分たちの本当に救いたい人たちのことを救える事業の大きさへ成長することもできません

だからこそ、関わる人を幸せにするというロマンを持ちつつ、
売上向上を追求し続け、算盤を重視する必要もあります。

その上で、なぜ算盤もより追求する必要があるのか?
についてより詳しく書いていきます。


算盤について


人材会社であれば、"いかに企業を紹介できるか"
いかに自社経由で"内定承諾をとることができるか"が重要になってきます。

なぜかというと人材紹介は、
求職者の方をクライアント企業に紹介し、
採用決定した際に成果報酬が発生し、その売上で成り立っているから
です。

だからこそ、自社クライアントを紹介することが重要になってくるのですが、

「学生さんの受けたいところが紹介先にない」
「大手受けている子だから、ベンチャー企業は紹介できない」
「自社のクライアントを紹介する意義がわかない」

と、”自社クライアントを紹介する意義がわかない”という迷いが発生するのではないかと思います。
これは人材企業に所属していると一度は抱く感情かと思います。

ただそうなってくると、
大手受けたい!って求職者の方が来たら、ただ話して、相談にのって企業紹介できず終了する面談がどんどん増えていってしまいます。

「いやいやちょっと待って、それただのボランティアじゃない?」

となりますし、なんの価値も生み出していない時間になってしまいます。

前提、人材会社はキャリアアドバイザーに対して給料を払って雇用し、
会社運営
をしていますよね?

1人1人の幸せを実現するために頑張る1人の人間ではありますが、
その前に会社に雇用されている1人の従業員でもあります。
従業員のミッションとして、売上を上げることが必須ですし、
そのために尽力することを忘れてはいけません。

そして、人材紹介会社に所属しているキャリアアドバイザーは、
プロのキャリア専門家です。

関わる人のキャリアへ本質的に向き合い、その人にとって最適な企業を紹介し、求職者の自己実現に寄与しつつ、クライアント企業の採用成功にも尽力するべきです。

ただ求職者さんの話を聞いて、頑張ってね!といって終了しているとそれはボランティアであってプロではありません。

本当に関わる求職者、クライアントの幸せや成功を祈るのであれば、
"関わる関係者に全力で向き合い"つつ、"自社の売上を最大化"をできるように行動しましょう。

どちらかしか取らない「or思考」ではなく、
どちらも大事にする「and思考」で仕事に尽力しましょう。

大手思考の方に対してベンチャーを紹介する理由


とはいえ、関わる求職者の方が、
「大手の環境で頑張りたい!」って言っているのに、
ベンチャー企業を紹介することは違う、という方は多いのですが、果たしてそうでしょうか?

では、そもそも求職者の方が大手にいきたいと言っている理由を考えましょう。

「社会的にインパクトが大きい仕事をしたい」
「社会的名誉がほしい」
「福利厚生が整っている環境で働きたい」
「給与が高いところがいい」
「親から大手に行って欲しいといわれている」

などなど、色んな理由があるかと思います。

ただ、これって大手じゃないとできないのか?と言われるとそうではないですよね。
社会的インパクト大きい事業を展開しているベンチャーは数多くありますし、初任給が35万以上を払うベンチャーもあります。

求職者の方の言っている、「大手」の要素を満たしているベンチャーや中小企業も多いのが実情です。

にも関わらず「大手がいい」と求職者の方が言っている理由としては、
シンプルに「大手企業以外知らない」だけです。

そもそも日本社会って、
中学、高校、大学に進学する際も基本的な判断軸として、
少しでも偏差値の高い学校へ行こうというものがあると思います。

いい学校=偏差値の高い学校、有名な学校
という価値観が根強いのが日本の現状です。

だからこそ、就職する際も、
いい会社=知名度の高い会社、規模感の大きい会社
という選択肢があると思います。

果たしてそれが正解なんでしょうか?
1人1人価値観が違うのにも関わらず、全員にとって、知名度の高い会社が正解ではないはずです。
その人の価値観があって、そこに合う企業は必ずあるはずで、
それが大手なのかベンチャーなのかなんて就活して、企業を見てみないとわからないのではないかと思います。

その知らない範囲を開拓するのが就活であって、
より力強くサポートしていくのが人材紹介会社です。

就活や、転職をする方が知っている企業数ってCMとか、普段生活している中で見る企業を含め、おそらく20社もない方が多いのではないかと思います。

ただ日本には400万社以上の企業がありますし、そこを知らないまま就活をを終えるのは機会損失ですよね。
そこの情報を伝える役割を担うのが人材紹介会社です。

その求職者の方は知らなかったけど、僕たちが知っている情報は伝えるべきだと思いますし、それが人材会社の介在価値かと思います。

「大手がいい」という言葉だけを鵜呑みにしすぎず、
その発言が出ている背景を組みとって、その方の価値観を認識し、その方にに合った企業を紹介していくことがとても大切です。

プロとして、求職者の方の価値観や指向性、キャリアで望んでいることが実現できると自分自身が思った企業をしっかりと紹介しましょう。


大事なことはユーザーに全力で向き合うこと


色々書いてきましたが、何より大事なことは、
「関わるユーザー1人1人に”100%本気で向き合っていくこと”」です。

まずは、
 ・自分は100%ユーザーに向き合えているか?
 ・関わるユーザーに価値提供できているか?
を問いながら仕事していきましょう!


最初って、
「ロマンを大事にすべきか?」「算盤を大事にすべきか?」

といろいろ悩んじゃうと思うんですけど、悩んでいても仕方なくって
そんなときこそできることは
ユーザーに全力で向き合うこと”だけなんじゃないかなと思います。

私達人材会社の立場からすると、年間で何万人と関わるため、1回1回の面談や関わりが、大多数の中の1つに感じられてしまうこともありますが、
求職者の方々にとっては、キャリアに本気で向き合ってくれる唯一の存在です。
自分のキャリアに本気で向き合ってくれる方って全然多くないからこそ、求職者の方にとってキャリアアドバイザーはとても大切な存在です。

だからこそ、
1人1人に全力で向き合い、最大限の価値提供ができるよう尽力すべきですし、僕もそうあり続けたいと思います。


伝えたかったこと


①人材紹介は関わる人の可能性を最大化する、価値ある仕事だということ
②ロマンと算盤を両軸で追い求める。「or」ではなく、「and」。
③ユーザーに全力で向き合い続けることが何よりも大切


ビジネスって、ロマンと算盤問題が常に付きまといますけど、
どちらかだけ追うではなく、両軸で追い求めることが大事です。

人材紹介だけでなく、あらゆる仕事がそうだと思います。

全力で向き合ってたらお客さん幸せにできるし、 自分も絶対成果上がって幸せになっていきます。
キレイゴトなんかじゃなく、これが本質だと思います。

自分の幸せを大事にして、
関わる人の幸せも大事にしながら仕事をしていけると
全員が幸せになれますし、そう信じています!

ではまた!

https://www.intee.jp/ 


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