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書き続けて頭を良くしよう。

「ゼロ秒思考」赤羽雄二

 本書のテーマはメモ書きを続けることで誰でも思考の質を上げられるというものです。


 やり方はシンプルで、A4の紙に1テーマにつき1分で箇条書きを書くだけ。あとはこれを1日10枚というワンセットで行います。


 例えば「先輩に怒られてモヤモヤする」という場合には「なぜモヤモヤするのか?」「そもそも自分にはどんな悪い所があったか?」などというテーマを考えます。


 そしてそれについて思ったことを「遅刻はしたが先輩が不機嫌で余計に怒られた」などのように箇条書きで1分以内に3つ以上を目安に書いていきます。


 最初のうちは1分で1個しか書けなかったり箇条書きが似たような内容になったりしますが大丈夫です。失敗しても誰も見ないし慣れるに従ってアウトプットが出てきやすくなります。


 なぜこのようなことをするのかというと、モヤモヤしていることを一度全部書き出すことで問題を整理して解決に向かえるようにするためです。頭の中だけで考えるのは限界があるため、とにかく思ったことを全部書くというブレストをしてから良いアイデアを考えたり優先順位をつけたりします。


 大事なのは1分で書けるだけ書くという思考スピードのレベルアップと毎日10枚書き続けることによる思考量の増加を目指すことです。


 筆者の方も言っていますが、そもそも人間の思考能力にはそこまで差が無く、制限時間内に早く考えたことを書いて積み重ねていけば次第に思考の質も上がってくるそうです。要はどれだけ練習量をこなせたかということです。


 このメモ書きの良い所はとにかく取り組みやすいように設計されている所です。なにせ1分集中して書いてみるだけなので失敗してもデメリットは何も無いし、書くというアウトプットに慣れていく中で思考を体系的にかつ早く組み立てられるようになります。後はただ面倒くさがりに負けずどれだけ続けられるかの勝負です。


 また、普段頭の中で浮かんでそのまま忘れることが多かったり、何となくモヤモヤするけど言葉にできないという人にもメモ書きを通して自分の考えを整理することはおすすめです。


 

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